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doda転職求人倍率
2024年7月は2.74倍(前月差+0.14ポイント)
~転職求人倍率は上昇、求人数は生成AI関連の需要を見越し「コンサルティング」で特に増加~

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、2024年8月の転職求人倍率をまとめた「doda転職求人倍率」を発表いたします。

なお、8月の業種別・職種別の詳細データや過去のデータについては、下記URLで公表しています。

doda転職求人倍率レポート:https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

doda転職求人倍率は、中途採用市場における需給バランスを表すもので、dodaの会員登録者(転職希望者)1人に対して、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値です。

<算出式:求人数(採用予定人員)÷転職希望者数>※分子・分母はdoda独自の定義により算出したものです。

2024年8月の概況

・転職求人倍率
2024年8月の転職求人倍率は、前月から+0.09ポイントの2.83倍となりました。求人数は前月比99.7%、前年同月比117.5%となりました。転職希望者数は前月比96.7%、前年同月比99.2%でした。

・求人数増加率 P.2「■業種別 求人数増加率」「■職種別 求人数増加率」参照
求人数は、業種別では12業種(「その他」は除外)のうち4業種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「金融」(前月比102.9%)、次いで「レジャー・外食」(前月比101.5%)でした。職種別では11職種(「その他」は除外)のうち5職種で前月から増加しました。最も増加率が大きかったのは「事務・アシスタント」(前月比102.6%)、次いで「販売・サービス」(前月比102.1%)でした。

doda転職求人倍率

解説と今後の見通し(doda編集長:桜井 貴史)

・2024年8月の解説
業種別では「金融」でIT推進に向けてエンジニアの求人が増加傾向
8月の求人数は前月比では微減したものの、高い水準が続いています。業種別で増加率が大きい「金融」では、ここ数年、中途採用に力を入れている企業が多く、下期以降の体制強化に向けた求人が増加しています。特に業務効率化のためのIT推進や、新サービスの開発運用などを行うエンジニアのポジションで求人が増加しました。また、ITでは補えない業務を行うための人員需要も続いており、事務・アシスタントの求人も増加しました。一方、転職希望者数は、例年夏季休暇の影響により8月は転職活動を休止する傾向が見られるため、今年も減少しました。求人数より転職希望者数の減少幅が上回ったため転職求人倍率は上昇し、統計史上2番目に高い数値となりました。

・9月以降の見通し
9月の求人数は、引き続き少子高齢化による慢性的な労働力不足や事業成長に向けた体制強化のために、採用に積極的な企業が多いことが予想され増加が見込まれます。転職希望者数は、9月ごろから年末の退職に向けて転職活動を始める人が増えるため、増加すると予想されます。求人数より転職希望者数の増加幅が上回ることが予想され、転職求人倍率は下降するでしょう。

doda転職求人倍率
求人増加率
【解説者プロフィール】doda編集長:桜井 貴史(さくらい たかふみ)
doda編集長:桜井 貴史

新卒で大手人材会社に入社し、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。2016年11月、パーソルキャリア株式会社に中途入社。同年、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社、株式会社ベネッセi-キャリアに出向、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。その後、同社 商品サービス本部 本部長として、キャリア講座やアセスメントをはじめとした、大学生向けサービスの責任者を務める。2023年4月、doda副編集長 兼 クライアントP&M本部 プロダクト統括部 エグゼクティブマネジャーに就任し、法人向け採用支援プロダクト全体を管掌。2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで約60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。


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