PROJECT

未来からの逆算で、
イノベーションの種をつくる。

eiicon立ち上げプロジェクト

顧客ニーズの多様化、プロダクトライフサイクルの短期化に伴い、企業は技術革新や新サービス開発のスピードアップが求められている。そこで、別の企業や大学・研究機関など、外部から新たな技術やアイデアと連携し、革新的な製品、またはビジネスモデルを開発することを、オープンイノベーションと呼ぶ。2017年からサービスを開始した「eiicon」は、規模もジャンルも異なるさまざまな法人(企業・大学・地方自治体など)をつなげオープンイノベーションを生み出すプラットフォームだ。初期立ち上げメンバーの田中と、拡大期に新卒入社からメンバーに加わった保。それぞれの観点から、イノベーション活動の現在と未来を語る。

田中 みどり

Innovation Lab.
Incubation Office
eiicon Company
Salesグループ マネジャー

保 美和子

Innovation Lab.
Incubation Office
eiicon Company
Salesグループ

固定概念という壁を壊し、
アイデアをつなげていく。

—まず、今回のサービスのポイントとなる「オープンイノベーション」について教えてください。
田中:オープンイノベーションとは、社内のリソースだけでなく社外と積極的に連携し、スピーディにイノベーションを生み出していく手法です。ものづくりで発展してきたこれまでの日本は、製品やサービスをより高いクオリティで開発・提供し、価値発揮をしてきました。しかし近年は、顧客ニーズの多様化や、商品やサービスのライフサイクルが短命化していて、海外企業など、低コストで早くさまざまな顧客ニーズにあわせた製品開発が増えてきています。時代に取り残されないためにも、新規事業創出のスピードアップを図るオープンイノベーションが注目を集めています。
—現状ではどんな課題があるのでしょうか。
保:オープンイノベーション市場自体が黎明期であるため、新規事業創出の仕組みがまだ確立されていません。イノベーションを起こしたくても起こせない企業もあるのです。うまく行かない原因の1つは、企業自身に明確なゴールイメージがないことがあげられます。なぜ、誰と、どのようにイノベーションを起こすのか、それらがはっきりしないままでは、やみくもに提携先を探してしまい成果がゼロという事態もありえます。
—ゴールイメージの設定はどのように行うのでしょうか?
田中:自社内だけでは、自分たちを客観視することが難しい場合もあります。だからこそ、「eiicon」というサービスではパーソルキャリアの社員が伴走者となり、新規事業における目指すビジョンや目的、情報整理から行うことを大切にしています。プラットフォームとして組織や企業が自分から強みを発信し、つながりをつくるために自立自走できるという世界を目指していますが、その過程においてお客様と対話することで共にイノベーションをつくりあげていく。これが「eiicon」の最大の魅力です。

イノベーションの隣に、
パーソルキャリア。

—Webプラットフォームでありながら、伴走型サービスの必要性に気がついたきっかけは何だったのでしょう。
田中:「eiicon」のローンチに向け参画企業を集めていたときです。新規開拓企業と月に200社ほどコンタクトを取る中で、オープンイノベーションについて理解が深い企業もあれば、まだ知識を集め始めたばかりの企業など、いろいろなフェーズや悩みを持つ企業がいるとわかりました。

保:“パートナーと出会う”という「eiicon」が主として提供する価値以上に、企業の悩みのフェーズが多岐にわたっており、その価値をデリバリーするだけでなく、企業とともに価値をデザインしていく重要性を感じました。人材サービスで培った、さまざまな企業の特徴や強みを把握しどのようにターゲットに訴求していくべきか、をよく知るパーソルキャリアが間に入ることで、企業の強みと強みをつなげ新しい価値を作ること。それが「eiicon」の理想の形です。

小さな一歩が、
大きな変化につながっている。

—「eiicon」はどのくらいの企業が利用しているのでしょうか。
保:サービスのローンチ時点で登録数600社と、決して少なくはなかったのですが、現在(2018年10月)はさらに増え登録数3800社以上。月に200社程の新規登録をいただけるようになりました。ローンチから2年たたず、オープンイノベーションプラットフォームとしては国内で最大級の規模になりました。
—サービスを拡大する中で、何か気づきがありましたか?
田中:ローンチをするにあたって、日々多くのベンチャ―企業や大企業の新規事業担当者を訪問する中で気がついたことがあります。私はこのプロジェクトに関わるまで、イノベーションを起こす人は、“新規事業をやりたい!”という明確な意思があったり、学生時代から熱心に起業を考えているような人だと思っていました。どこか自分とは遠い存在な気もしていました。でも、目の前の状況をよりよくしたいとか、社会に良い価値を提供したいとか、そのために一歩踏み出し行動すること、そういう小さな行動の繰り返しで、誰でも新たな価値は生み出せるし、社会にいい影響を与えられるとわかったんです。
—今後、「eiicon」で社会にどんな影響を与えていきたいですか?
保:企業が「eiicon」を通じて成功体験を積み重ねられれば、イノベーションがさらに身近になり、加速し、課題解決の機会も増えていくと考えています。実際に、高齢化社会の介護・サポートサービスや、業務効率化により従業員満足度を高めるソリューションなど、オープンイノベーションによる共創事例も「eiicon」から生み出せているんですよ。

田中:たとえ小さくてもオープンイノベーションで生み出された価値が積み重なっていけば、社会が抱えるさまざまな課題も解決できるはず。そう信じてこれからも「eiicon」を進化させ続けます。