PROJECT

時間という資源を
シェアできる世の中へ。

SyncUp立ち上げプロジェクト

「SyncUp」は、アルバイトをする自身がアプリ上で人手が足りない店舗をチェックし、他店舗にシフト希望を出せるという、店舗間のアルバイトスタッフシェアリングを実現するヘルプシフト管理サービスだ。労働人口が減少しているからこそ、アルバイト活用を促進し生産性を上げる必要性を感じた竹下は、社内の新規事業立ち上げ制度「0 to 1」を利用し、「SyncUp」を立ち上げた。「今回のプロジェクトは、一人では決して成功しませんでした」彼がなぜプロジェクトの立ち上げを成功させることができたのか。その裏側には、彼自身を成長させてくれる仲間の存在があった。本プロジェクトの立案者である竹下がサービス起案から現在までの変遷を語る。

竹下 壮太郎

人Innovation Lab.
Incubation Office
SyncUp Company
ゼネラルマネジャー

プロジェクトの始まりは、
一杯のビール。

—「SyncUp」の構想は、どのようにして生まれたのですか?
プロジェクトのアイデアは、私が「an」の営業をしていた2011年頃からありました。サービス業におけるアルバイトは、その店の印象を左右する一番のフロント業務。さらに学生たちは、夢に向かって経験を積みたい、自分を変えたいという前向きな理由を持つ人も多い。アルバイトという経験はもっと重視されるべきだと感じていました。
—プロジェクトは2名で立ち上げたとお聞きしました。どのような経緯でチームを組んだのですか?
当初は、アルバイトが仕事を続けやすい環境を整えるため、福利厚生を充実させるサービスの構想を練っていました。もう1人のメンバーと出会ったのは、新規事業の構想を持つ社員が集まる飲み会です。ビールを片手に何時間もお互いのアイデアを語り合ったら、すっかり意気投合しました。その日をきっかけに、プロジェクトの構想が始まったのです。彼はマーケティング視点に長けていたので、サービスの広め方についてアドバイスをもらいながら、二人三脚でサービスを企画していきました。
—どうやってサービス内容を確立していったのですか?
まず行ったのは徹底的な現場調査。2人で100件近くの店舗取材を行い、コンビニのバックヤードで店長やスタッフの動きを観察しました。活動の中で見えてきたのは、アルバイトシフトの需要と供給の不一致です。ある店舗では泣く泣くアルバイトのシフトを削っている。一方で、別の店舗では人員が不足し、シフト表には店長が電話をかけた後がびっしり書き込まれていることを発見し、直感しました。変えるべきはこのシフト状況じゃないか、と。

仲間がいれば、
景色が変わる。

—現場の観察から起きた視点の変化ですね。
小売・外食業界では、新規のアルバイトがなかなか集まらない。そこで、既に働いているアルバイトが働きやすい環境を提供することが、本当に必要なソリューションだと気がつきました。起案時に描いていた福利厚生の充実よりも、シフトの需給を最適に調整することが、アルバイト活躍のカギになると予想したのです。

アルバイトが活躍すれば企業の業績にもプラスとなり、待遇面もやりがいも充実していくのではないか。また、シフトの悩みを解決することのほうが、アルバイトの活躍に近づくのではないかと。だから、シフト管理を店長だけが抱えるのではないサービスにしたんです。サービスの構想が固まってからも、300人以上の学生にヒアリングを行い、検証とブラッシュアップを続けています。
―メンバーと二人で事業を進める中での気づき、刺激はありましたか。
アイデアを出したらすぐ人にぶつけて、意見を聞くようになりました。もともと私はアイデアをよく練ってから出したいタイプなのですが、もう一人のメンバーはPDCAサイクルを回すスピードがとにかく速いタイプ。他の人の意見を取り入れることでアイデアが洗練されていく瞬間は度々ありました。特に新規事業は、考えているだけでは仮説のままですから、検証を繰り返すほうが有意義ですよね。

そのバイト、
「SyncUp」入ってる?

―現場での地道なヒアリングやサービス検証など、それらの原動力はどこからくるんでしょうか。
この事業に継続して取り組んでいるのは、正直者がバカを見る世の中にはしたくないからです。仮に、店主が見ていなくてもテーブルの裏まで拭いてるようなアルバイトよりも、怠けて適当に仕事をしている正社員の給料が高いことがあったらおかしいと思うんです。アルバイトは正社員よりも軽く見られがちだけれど、サービス業の場合は“お客さまのために正直にはたらく”アルバイトスタッフも企業のイメージを作り出していて、最前線です。アルバイトの働ける時間とその仕事の価値がきちんと認識される社会をつくっていきたいからですね。
―最後に、今後の目標をお願いします。
今後もコンテンツの拡充を続けていく予定です。アルバイトの働きやすい環境、仕事を続けやすい環境作りをサポートし続けますよ。「SyncUp」を導入しているアルバイトは、楽しいし続けやすいというブランドまで育てていきたいです。2020年には、300社の導入を達成し、一つの経済圏まで成長させる。その頃にはアルバイト先を探す学生たちの間で「『SyncUp』入ってるね」という指標を確立させたいです。アルバイトをする人にとって、「SyncUp」が働きやすさを表す指標になる日まで、挑戦し続けます。