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アウトカム評価 CHECK

自らの力で生き方を選択していくための学びを目指して 「“はたらく”を考えるワークショップ」専用ルーブリック
‐小学校版‐

「“はたらく”を考えるワークショップ」の実施にあたって、より効果的な学びの実践に向け、当ワークショップのアウトカム評価を行えるよう独自のルーブリックを開発、「ルーブリックの使い方ガイドブック」と一緒に公開しています。

ルーブリックイメージ
ガイドブックイメージ

ルーブリックとは

 ルーブリックとは、学習の到達目標を複数の評価項目に分け、それぞれの達成度を段階的に示した評価指標です。教員と児童・生徒がワークショップの目標を共有し、学習目標を明確にするために役立つツールでもあります。目標が明確になることで、児童・生徒は自己評価を通じて学びの進捗や目標達成度を確認でき、教員は指導・支援と評価を一体化して進めることが可能になります。

本ルーブリックの使い方

 児童は授業の冒頭でルーブリックに基づいて目標を設定し、授業後に自らの達成度を評価します。このプロセスを通じて、学びを振り返り、キャリア意識の向上と行動変容を実感することができます。ルーブリックは「S(優秀)」「A(達成)」「B(改善が必要)」「C(方向性の修正が必要)」の4段階で評価し、児童が目標に向けてどのように進んでいるかを具体的に把握します。
こうして得られた結果を、普段の教育活動の記録やそれらの振り返り記述等を踏まえて分析することで、児童一人ひとりや学級全体への指導・サポートの改善することにも活用できます。また、授業後のキャリア意識や行動の変化を測定することで、キャリア教育の効果を長期的な視点から捉え、評価することが可能です。

本ルーブリック対象プログラム

 「“はたらく”を考えるワークショップ専用ルーブリック‐小学校版‐」では、「動機づけプログラム」(1Dayスタンダード)「おとなインタビュー」(3Daysカスタマイズ)など、当社が小学校に提供するワークショップのすべての授業で活用可能です。

本ルーブリックの対象学年

 小学4年生から6年生での使用を想定しています。なお、本ルーブリックは、小学5年生を水準として、4年生または6年生も共通で使用できるように設計しました。

本ルーブリックのコンセプトと監修者

三宅貴久子先生

 このルーブリックは、学習指導要領「生きる力」、2011年1月に中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」で示された「基礎的・汎用的能力」(分野や職種にかかわらず、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる能力)、2018年に経済産業省が発表した「人生100年時代の社会人基礎力」を育むことを目的とした「“はたらく”を考えるワークショップ」のアウトカム評価を可能にするツールとして、これら能力の開発段階を確認できるように設計されました。
 瀬戸SOLAN学園初等部 副校長の三宅貴久子先生が本ワークショップを校内で実施したうえでルーブリックを監修し、明治大学の荒木淳子准教授(研究分野:産業組織心理学、人的資源管理、キャリア研究)と創価大学の高橋薫准教授(研究分野:日本語教育、教育工学)が「使い方ガイドブック」の編集に参加しています。各専門家の知見を活かし、教育現場で実践しやすいルーブリックを目指しました。

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