
社員インタビュー
2025.03.19
大規模データ×社会貢献──HR業界で見つけたデータエンジニアの仕事のやりがいと新たな可能性
プロダクト&マーケティング事業本部 カスタマープロダクト本部 データビジネス統括部 ビジネスプランニング部 シニアエンジニア
全 鍾勲 (ジョン ジョンフン)
「データを活用し、社会に貢献したい」──そう考え、パーソルキャリアに転職した全 鍾勲。韓国でエンジニアとしてのキャリアをスタートし複数の日本企業で経験を積んだ後、より大規模なデータを扱える環境を求めてHR業界へ。なぜパーソルキャリアを選び、どんな可能性を感じているのか。データエンジニアとして成長し続けるための環境と、その先に広がる未来について話を聞きました。
4つの分野を経験したエンジニアが、変化を恐れずHR業界へと進んだ理由
韓国の大学でコンピュータサイエンスを学び、新卒でエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。パーソルキャリアに入社する前に4社経験しており、最初に入社したのは、日本の建設会社を親会社に持つ韓国の企業です。建設会社向けのソフトウェア開発を担当し、今でいうスマートホームに近いシステムを構築し、エンジニアとしての基礎を築きました。
この企業では、ソフトウェアとハードウェアに開発部署が分かれていました。私が配属されたソフトウェアの部署は韓国のエンジニアが中心でしたが、日本の担当者とも密に連携するため、日本と韓国を頻繁に行き来していたんです。そうした生活を続けるうちに、「このまま、このはたらき方を続けていていいのか?」と、将来のキャリアを考えるようになりました。
そこで、新たな可能性を広げるため、会社を辞めて日本語学校に1年間通い、2007年に就労ビザを取得して日本のSIer(エスアイヤー)に就職しました。当時はあまり深く考えていませんでしたが、海外ではたらく経験をしたい気持ちが強かったですね。
しかし、当時SIer業界は厳しい状況だったこともあり、2010年にeラーニングサービスを提供する企業に転職しました。ここでは、5年ほど自社プラットフォームの開発を通じて、データベース最適化の経験を積みました。
ちょうどその頃、世間ではビッグデータが注目され始め、アメリカの記事でデータサイエンティストが将来有望という内容を見かけました。ただ、実際にデータサイエンティストをめざすことはハードルが高いため、彼らと協働するデータエンジニアに興味を持ち始めました。
そのような経緯から、2015年にWebメディアを運営する企業に転職し、運よくアドネットワークを構築するプロジェクトにデータエンジニアとして関わることができたんです。扱うデータの規模は一般的なWebメディアよりはるかに大きく、データ処理の最適化に挑戦する面白さを実感しましたね。システムが完成した後、データエンジニアとしての役割が縮小したので、もっと大規模なデータを扱う環境で、専門性を高めたいと考えるようになりました。
また、データ量が増えるほど、改善した時の効果がはっきり表れ、その分、達成感も大きいと感じています。そのため、データが大規模であるほど、自分が成長できる可能性も広がると考えていました。
大規模データを活かし、社会に貢献する──データエンジニアとしての挑戦と決断
前職からの転職を考えた時、最も重視したのは「社会貢献につながる仕事」でした。その想いを後押ししたのが、システム改善によって人々の日々の生活をよりよくできた時の達成感です。
例えば、最初に勤めた会社では、マンション住民向けの掲示板が何分待っても表示されないほど遅かったのですが、インデックスを付けるだけで一瞬にして切り替わるようになりました。これにより、住民の方がすぐに内容を確認できるようになり、日常的なストレスが軽減されました。
その後の会社でも同様に、システムの改善を重ねるたびに、明確に人々の生活をよりよくできた実感があったんです。こうした経験を通じて、エンジニアとしての技術を活かしながら社会に貢献できる仕事がしたいという思いが一層強まりました。
複数の大手競合があるHR業界の中で、パーソルキャリアに興味を持ったのは、以前の職場で共にはたらいていた同僚の存在です。すでにパーソルキャリアに転職しており、「データを活用する環境が整っている」と聞いて、それなら挑戦してみたいと思いました。
さらに、パーソルキャリアでは、扱うデータの量が非常に多いことも魅力でした。HR業界は人に関する情報が蓄積される分、データの幅が広く、分析のしがいがあります。過去の経験からも、大規模なデータを扱うほど改善のインパクトが大きくなることを実感していたので、この環境は、エンジニアとしての成長につながる大きな挑戦になると感じました。
HR業界以外にもデータ量の多い企業はありましたが、すでに経験している業界や、待遇面が合わない業界は選択肢から外していましたね。
こうした理由から、最終的に転職時に重視していた条件が整っていたパーソルキャリアへの入社を決めました。
事業への影響をダイレクトに与えられる環境で、仕事のやりがいを実感
パーソルキャリアに入社してまず感じたのは、「成長の余地が大きい環境」だということです。データ活用の仕組みが整っている一方で、まだ改善の余地があり、挑戦できる領域が広い。データをより活用しやすくするための取り組みが求められている点に、エンジニアとしての魅力を感じました。
さらに、パーソルキャリアではデータの活用プロセスを把握できる環境が整っています。これまでの職場では、「自分が扱ったデータがどこでどのように使われているのか分からない」と感じることもありました。しかし、パーソルキャリアでは、提供したデータがどの施策に活かされているのかを確認できます。
データエンジニアとして、事業への貢献を実感できる環境がある点も大きな魅力ですね。私が所属するカスタマープロダクト本部では、提供したデータが、組織のKGIやKPIをはじめ、各種施策などで実際に利用されます。
技術を駆使してデータ活用の精度を高めることで、事業成長に貢献できる。この実感が、仕事のやりがいにつながっています。
現在進めているスカウト通知の最適化プロジェクトも、その一つです。パーソルキャリアでは、さまざまな事業部がそれぞれ独自のスカウト施策を実施しています。そのため、最終的にどの施策が成果につながったのかを明確に把握することは容易ではありません。
この課題を解決するため、まず各事業部が行っているスカウト施策を可視化しました。データ量は何百億件にも及ぶため、GCP(Google Cloud Platform)を活用して処理を最適化し、スカウト施策の成果を一元的に評価できる環境を構築しました。
このプロジェクトでは、データエンジニアとしての技術力だけでなく、事業部と連携しながら進めるスキルも求められます。企画者や関係者と協力しながら、データをより戦略的に活用できる環境をめざし、現在も改善に取り組んでいて、新しい分析環境となるAzureのDatabricksへの移管を進めています。
パーソルキャリアのデータ活用を次のステージへ。データエンジニアが描く組織の進化
パーソルキャリアは、根拠を示した提案であれば採用される文化が根付いているため、積極的に挑戦したい人にとって最適な環境です。一方で、能動的に課題を見つけて提案できる人が求められるため、言われたことだけを淡々と取り組む人にはあまり向いていないと感じます。
加えて、組織全体のデータリテラシーの高さも、パーソルキャリアの強みです。経営層を含め、データの重要性が広く認識されており、データドリブンな意思決定が組織の基盤となっています。エンジニアが提供するデータの価値が正しく理解され、組織全体でデータを積極的に活用しようとする意識が強くあります。
とはいえ、他部門からの問い合わせの多くは、データの用途や適切な活用方法に関するものです。そのため、メタデータを適切に整備・公開し、データの価値を最大限に引き出せる環境をさらに強化していきたいですね。その結果、組織全体のデータ活用力が向上し、より高度な利活用が可能になると考えています。
エンジニアとして成長するためには、どのような環境で仕事をするかが非常に重要です。パーソルキャリアでは、データ活用の最前線で意思決定に関わりながら成長できるフィールドがあります。データエンジニアとしてスキルを磨き、より高度なデータ活用に挑戦したい人にとって、これ以上ない環境が整っていると思います。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。