
社員インタビュー
2024.10.01
「データからキャリアパスが見える」。事業成長を加速する、データベースエンジニアの魅力
テクノロジー本部 デジタルテクノロジー統括部 デジタルソリューション部 シニアデータエンジニア
前田 佳輝
データベース専門のエンジニアとして、長年キャリアを積んできた前田 佳輝。リファラルで入社したパーソルキャリアを一度離れ、アルムナイとして再入社した経験を持つ前田が、HR業界でデータベースエンジニアとしてはたらく醍醐味を語ります。
鉄鋼業界でキャリアをスタート。データベースエンジニアとして専門性を磨く
子どものころからPCやシステムが好きで、学生時代は太陽電池の研究をしていました。当時、日本の太陽電池市場がまだ成熟していなかったこともあり、就職先としては情報通信やデータ処理の分野を選ぼうと考えたのです。新卒で入社したのは、鉄鋼メーカーです。産業構造が変化し、国際競争が激化する中、新たな活路を見出そうと設立された情報通信系の事業部で、システムエンジニアとしてはたらくことになりました。
そのころは現在のように、エンジニアの分業が進んでいませんでした。たとえば、顧客企業から業務アプリの開発を受託して私が担当することになったら、客先に1人で常駐して、要件定義から設計、開発、運用まですべてをこなすようなはたらき方をしていたんです。とにかくエンジニアとして生き残らなければ、とがむしゃらに手を動かしているうち、結果的に何でもできるようになりましたね(笑)。
鉄鋼メーカーでの経験から、実際に手を動かしつつもプロジェクトの全体像を把握して管理するプロジェクトマネジャーの重要性を実感しました。と同時に、大企業でPMを経験したいと思い、2社目で外資系の大手コンサルティングファーム、3社目では外資系大手ソフトウェア企業の日本法人に転職したのです。
3社目の企業がデータベース管理システムを提供しており、私もデータベースを担当することになりました。さまざまな専門性を持ったエンジニアがいる中で、データベースエンジニアは、膨大なデータの「整理の方法を考える」役割を担っています。たとえば、食器棚に「朝使うものだから」と、食器と靴下を一緒に入れてしまったら、次に使う人が困りますよね。「食器は台所へ。衣類はクローゼットへ」というように交通整理をし、データを格納する場所(テーブル)を設計するのが、私たちの役割です。
個人のキャリアに寄り添うHRの魅力に目覚め、リファラルでパーソルキャリアに入社
システムの品質を左右する重要なミッションにやりがいを感じ、3社目以降はデータベースの専門家としてキャリアを歩んできました。仕事を通じて社会貢献がしたいと考え、次のステップとして選んだのが金融業界です。証券会社を経て、大手銀行ではたらいていた時、かつての上司から「HR業界に興味はないか」と声をかけられました。金融業界とはカタチは違いますが、人材紹介も重要な社会インフラのひとつです。新たな挑戦をしてみようと考え、HRシステムを提供する企業に転職しました。
コンサル、金融、HRとさまざまな業界を経験してきましたが、データベースを扱った経験やスキルは、どんな業界でも応用できます。データベースの設計やチューニング、モデリングといった分野は、プログラミングのように、専門書やマニュアルが充実しているわけではありません。言語化できない部分も多く、どんな設計が望ましいのか、経験則で判断することが求められます。エンジニアの仕事の中でも、「アート」に近い領域なのではないでしょうか。そのため、知見を持った人が限られていて、どこへ行っても重宝されるのです。
HR業界で実際にはたらき始めて、人材の活用は、日本のGDPを上げる上でも重要だと実感しました。事業の利益という視点だけで見れば、転職先が決まった時点で、転職希望者とのつながりは途切れてしまいます。でも、個人のキャリアという観点では、転職サービスに登録するかどうか、どのエージェントを選ぶかにかかわらず、キャリアは続いていくのですよね。現在は「点」としてバラバラに管理されているデータを、「線」でつなぐことで、個人のキャリアパスに寄り添うことができるのではないかと考えました。
HRのおもしろさを実感し始めたころに出会ったのが、パーソルキャリアでした。友人がはたらいていて、詳しい話を聞く機会があったのです。HR業界と一口に言っても、たとえば社員数百人の会社と一万人規模の会社とでは、社会に対する影響力の大きさが全く違います。大企業で、ブランド力があるパーソルキャリアでなら、データベースエンジニアとしてさらにインパクトのある業務に携われるのではないかと考え、リファラルで入社しました。
一度社外に出て、パーソルキャリアの良さを再認識。アルムナイとして再入社
入社後はデジタルテクノロジー統括部という、プロジェクトに紐づいていない組織に配属されました。同時に事業貢献をしたいという思いがあり、本来のミッションのほかに、他の部署のプロジェクトにも手を挙げて、兼務していたのです。パーソルキャリアでは、声を上げれば経営層が話を聞いてくれますし、必要性が認められれば兼務も可能です。ビジネスに深く関わりたいエンジニアにとって、これは大きなメリットではないでしょうか。
とくに印象に残っているのは、サービスの基幹となるデータベースを移行するプロジェクトです。利用していたハードウェアの契約期間の満了に伴い、新しいクラウドに切り替えることになりました。万が一失敗すれば、サービスが止まってしまうリスクもあります。そのような事態になればビジネスに重大な影響が及ぶので、非常にプレッシャーのかかる仕事でしたね。
このスケールの大きいプロジェクトをやり遂げたところで、私自身が得意とするデータベースのモデリングをやりたいという気持ちが湧いてきました。これは多くの人材紹介会社が共通して抱える課題ですが、パーソルキャリアのデータベースは未整理の部分が多く、根本から問題を解決するには、関連する複数の事業部が足並みをそろえる必要があります。
パーソルキャリアのように大きな組織で、それだけ大規模な改革を実現するには年単位の時間がかかるのではないかという懸念があり、実は一度パーソルキャリアを出て、別のHR企業に転職したんです。
転職先では、データベースを設計するモデリングではなく、最適化するためのチューニングを主に担当することになりました。はたらきやすい会社でしたが、個人の役割がある程度決まっていて、パーソルキャリアのように経営層と議論をしたり、柔軟に兼務したりすることは難しい状況でした。
それならば、多少時間がかかっても、手を挙げれば多様な業務に関われるパーソルキャリアの方が、私自身のやりたいことを実現できるのではないかと思ったのです。パーソルキャリアの風通しの良さを再認識し、アルムナイとして、リファラル制度を用いて再入社することになりました。
データベース設計を通じ、キャリアオーナーシップの実現に貢献する
2023年に再入社した後は、以前と同様のデジタルテクノロジー統括部に所属し、社内の人事データ基盤のモデリングを担当しています。同時にクライアントP&M本部で、顧客情報である法人データ基盤のモデリングにも携わっているんです。
日々、転職希望者のデータに接していると、“ビジネス上での大切な情報”であるというだけでなく、一人ひとりのキャリアパスそのもののように見えてくることがあります。先ほどもお話ししたように、このデータを適切な形で整理することで、我々が個人にどういうキャリアパスを提供できているのかを把握できます。パーソルキャリアが大切にしている、個人の「キャリアオーナーシップ」の実現にもつながると考え、マネジャーにお願いして参画させてもらいました。
あらゆる仕事がそうであるように、乗り越えるべき課題は尽きません。でも、だからこそデータベースエンジニアが介在する価値があり、やりがいを感じられるんだと思います。
今後、社内の誰もが必要なデータをすぐに使える状況を作りたいですし、そのことによって業務の効率化や活性化が実現すると信じて、日々の業務にあたっています。データを自在に活用できるメリットを、一人でも多くの社員に実感してもらいたいですね。
パーソルキャリアに入社して以来、エンジニア組織で「パワハラ」「モラハラ」のような体験をしたり、見聞きしたりしたことは一度もないですね。相手を尊重する文化が根づいており、周囲の人や他部署との協業がしやすいですし、連帯感が強いのでモチベーションを保ちやすいです。また、技術的な専門性を高めることはもちろん、システムを活用して経営課題を解決することに興味がある方にとって、多様な選択肢がひらかれた、理想的な環境ではないでしょうか。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。