
社員インタビュー
2024.03.22
リーダーをめざしてステップアップ。お互いに承認・賞賛し合えるチームに育てたい
doda事業本部 プラスサービス事業部 プロジェクトエージェント統括部 プロジェクトエージェント建設不動産部 PA(プロジェクトエージェント) アシスタントマネジャー
真鍋 一世
パーソルキャリアに転職の際、dodaのCA(キャリアアドバイザー)と話して、自分の大切にしたい価値観や営業スタイルを見直し、パーソルキャリアのPA(プロジェクトエージェント)としてリスタートすることを決めた真鍋 一世。常に「今するべきこと」と真摯に向き合い、ステップを上っていく真鍋が、そのキャリア観を語ります。
妥協せず、とことん掘り下げることで見つけた新たな仕事の軸
学生時代は漠然と、はたらくなら「お金を稼ぎたい」という軸が強く、若いうちに稼いで早く出世がしたいと思っていました。「若いうちに苦労しておいた方がいい人生になる」という自身の考えもあり、あえて厳しい職場で社会人経験を積もうと、電力コストのコンサルティングを行うベンチャー企業に新卒入社を決めました。
入社後は、1日約150〜200件のテレアポをしていました。アポイントを獲得すると評価されるという営業スタイルだったので、とにかくたくさんアポイントを獲得できるようがむしゃらに架電していましたね。そして2年目には主任になってお給料も上がり、やりがいも感じていました。一方で、長い拘束時間と厳しいノルマは変わらず、モヤモヤすることも。社会人として段々と視野が広がってくると、世の中にはもっといろんな企業や仕事があることに気づき、いつしか転職を考えるようになっていました。
実は前職の先輩が7人もdodaの同じCAにお世話になって転職をかなえていて、その評判をたくさん聞いていたので、私も紹介してもらったんです。当時の私は上司やチームのサポートをすることに適性を感じていて、次は営業事務での転職を考えていました。でも本音の部分では、「もう疲れてしまって、どこか違うところに行きたい」という状態でした。
そんな私に対して、その方は親身に「新規開拓営業がイヤなだけじゃない?」「既存のお客さまともっと深く入り込む営業はどう?」「人と話すことって嫌いじゃないよね?」など、とにかく“考えることをやめさせない”くらいにたくさんの問いかけをもらいました。その結果、自分の考えや価値観を整理することができ、安易に「営業事務がいいな」と思っていた考えを改めることができました。そして、商材や顧客、営業スタイルが変われば営業職を続けられそうだと気づき、HR系の仕事にも興味が湧いたのです。
パーソルキャリアへの転職は収入ダウンではあったのですが、個々の顧客企業の課題にきちんと向き合える営業をしてみたい、またビジネスの素養を磨きたいという想いで応募をしました。無事に内定をいただけたときは、うれしかったですね。
自分を第一想起していただける存在をめざし課題と向き合う
dodaプラスは、全国の顧客企業と転職希望者を対象にした「非対面型」のエージェントサービスです。私たちPAのパートナーであるHA(ハンティングエージェント)が要件に合致した転職希望者を集めて母集団形成を行い、私たちPAが法人・個人顧客のどちらともに接点を持ち、採用支援・転職支援を行います。
私のプレイヤー時代は、顧客企業のさまざまな採用課題に向き合い、一緒になって支援を進めていくという深耕営業スタイルにやりがいを感じていました。その中でも一番のターニングポイントだったのは、商社系ビジネスに関わる顧客企業と、そこに地方から単身赴任での転職を希望された転職希望者様のケースです。人生を大きく左右する決断をしようとしている転職希望者と、その大きな決断を信頼してよいのか懸念している顧客企業の狭間で、私自身は単なる双方の“伝書鳩”にしかなれていませんでした。
自分の介在価値のなさと、ただ双方に寄り添っているだけでは何も物事が前進しないことを痛感し、エージェントとして何ができるか、何をするべきかをじっくりと考え直しましたね。結果、お互いに行動変容をしなければ、納得のいく結論には達しないことを伝えたんです。この経験から、両社の間に立つというエージェントとしての責任感と覚悟が生まれ、私自身の行動も大きく変わったと思います。
PAは顧客企業の採用課題だけではなく、社内のエンゲージメント率向上や離職率の引き下げに向けた施策や企業・採用ブランディングの進め方など、幅広く課題を相談していただける立場にあります。パーソルキャリアのサービスでは支援が難しいことも、たとえば派遣事業や障害者雇用サービスなど、パーソルALLでサービス提供ができることも大きな強みです。
商談の中では、常に採用課題以外の要望もヒアリングすることを“当たり前化”するよう心がけていて、積極的にグループの協業メリットを打ち出すような提案をしています。これは、私なりの営業戦略でもあります。私自身がパーソルALLでの施策提案の経験値を積み、提案の幅を広げることによって、何か気になることがあった場合に、まずは私のことを第一想起してもらえるようになれたらと思っています。
正社員登用に3年、リーダー昇格に半年以上をかけて準備
パーソルキャリアには契約社員で入社しました。入社時から早々に正社員登用をめざして業績を上げ、さらにはユニットリーダーへの昇格もめざそうと決めていました。根っからの上昇志向の強いタイプかもしれません(笑)。正社員登用されるにはどうしたらいいのか。まずこの課題をクリアするために、同じく契約社員からスタートして正社員登用された先輩方を参考に、「先輩方の水準に達するには何が必要か」を逆算して、今の自分に必要な行動を心がけるようにしました。
営業としての売上実績を出すのはもちろんですが、所属組織に対する価値発揮の度合いも重視されます。組織の中で自分がどのような役割を担うと良いのか、どのような行動や振る舞いを求められているのか。私は、バランス型という性格特性を活かし、リーダーの右腕としてなんでもやる“よろず屋”を買って出ようと決めました。そして、いつも率先して行動することを心がけて組織の信頼を培い、3年目までは準備を続け、満を持して登用試験にチャレンジしました。うれしいことに1発で合格できました。
そして次はリーダーをめざすわけですが、当時のPAリーダーは「完璧な人しかいない」という組織でした。ずっと高い営業実績を出し続けているハイパフォーマーばかりで、そのリーダーの背中を追っていく私たちは「自立自走ができて当たり前」「常に高いパフォーマンスを出せないと次に上がれない」という雰囲気を感じていました。
当時は中途入社メンバーが大半という組織であり、ある程度の経験やスキルの備わったメンバーばかりだったため、「できて当たり前」という空気が漂っていたのかもしれません。でも、今は新卒入社者や業界や職種がまったくの未経験という若手の中途入社者も増え、全体の雰囲気もだいぶ変わりましたね。
私は自分に自信があったわけではありません。ただ、上司からは「完璧じゃなくても、弱い立場の人の痛みや気持ちをわかってくれるリーダーは絶対に必要だし、真鍋はそこに長けているからめざす意味はあるよ」とアドバイスをもらえたことが、大きなモチベーションになりました。私みたいに、苦しみながらコツコツ努力して積み上げてきた経験が役に立つなら、昇格試験に挑戦したいと思ったんです。
この試験対策もまた半年以上前から始めました。営業活動では、より難易度の高い採用支援にチャレンジし、実績を作ることを求められます。企業攻略のためのアカウントプランニングの“壁打ち”をマネジャーと何度も行い、やっと軌道に乗せることができました。
さらにゼネラルマネジャーとはチームづくりから、課題のあるメンバーとの会話方法などマネジメントのノウハウをみっちり教わりました。上司や組織に恵まれていたことには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。そうした手厚いサポートがあり、晴れて「完璧じゃないリーダー」の誕生となりました(笑)。
自分のキャリアは自分でデザインして決められる
その後、ユニットリーダーからアシスタントマネジャーに昇格し、実はまだ数カ月ほどですが、昇格と同時に別の業界を担当するチームへ異動したこともあって、最初は戸惑いました。配属されたチームの業界や職種に詳しいわけではなかったので、アシスタントマネジャーとして何ができるのかと悩みましたが、とにかく「すぐにでもやれることをしよう」と思いました。
メンバーは10名ですが、まずは「承認・賞賛し合うチームづくり」のため、プロセスの振り返りやフィードバックの機会を積極的に設けるようにしました。チーム内で言いたいことが言えるという“心理的安全性”は私がとても大事にしたい部分です。
今後も、より多くの顧客企業の採用活動に伴走し、1社でも多くの支援実績をつくることが喫緊の課題です。そのための仕組みづくりやノウハウの共有などを強めていきたいですね。
パーソルキャリアは「キャリアチャレンジ制度」という、自らの意思で異動希望を出せる制度があります。まったく異なる領域のサービスや業務へもチャレンジできる制度です。なので、ネガティブな異動の話ではなく、「1年後、2年後はどんな仕事をやってみたい?」というポジティブな異動を前提とした話が、上長と自然にできるのはとてもおもしろい職場だなと思いますね。
上司ともオープンに話せる雰囲気だからこそ、「だったらチーム運営を任せてみよう」「この役割にアサインしよう」という次の機会にもつながり、キャリアを前向きに支援する風土があります。そういう上司との関係性があるからこそ、「そのために今何をするべきか」を考えるようになりますし、「自信はないけど、上をめざそう」というように段々と私の意識も変わっていったのだと思います。
パーソルキャリアは、自ら聞きに行くという姿勢や、積極的に吸収しようという意識があれば、周りのみなさんは必ず応えてくれる組織です。まさに、“自分次第でいくらでも成長できる環境”だと思いますね。もっとビジネスの視野を広げたい、マーケットの変化やトレンドに敏感でありたい、次のステップに進んでみたい──意思を持って願えば、どんな想いもかなえられる会社だと思いますよ。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。