社員インタビュー
2025.12.12
数字と感性の二刀流で「doda」を進化させる。HR業界の転換点に挑むマーケターのブランド戦略
ブランド・マーケティング本部 ブランドコミュニケーション統括部 ブランドマネジメント部 マネジャー
横井 忠泰 (よこい ただやす)
コピーライターを志しながらも、データサイエンスの世界に導かれた横井 忠泰さん。10年にわたり培ったデータ分析とクリエイティブの知見を武器に、現在はブランドコミュニケーションのマネジャーとして「doda」の成長戦略をけん引しています。転換期を迎えるHR業界で、数字と感性の力をどうかけ合わせ、人と社会の“はたらく”を進化させていくのか。キャリアの変遷を通じて、その思考と戦略をひも解きます。
コピーライター志望からデータの世界へ。分析で見つけたクリエイティブの可能性
大学時代から広告や企画が好きで、いつかはクリエイティブディレクターになりたいと考えていました。まずはコピーライターから経験を積もうと、新卒で大手広告会社に入社しましたが、配属先はまさかのデータサイエンス部門でした。面接時に「データマーケティングは時代に求められている」と話したことが影響したのだと思います。
コピーライターとしてクリエイティブの世界を想像していたので、配属が決まった瞬間は正直ショックでした。その中で転機になったのが、あるテーマパークをV字回復させたマーケターのドキュメンタリー番組です。会社の命運がかかる大仕掛には数字と分析が必須であることを知り、そこから「データ分析の仕事の先には、偉大な創造機会が待っている」という信念を持つようになりました。
入社から3年が経つころ、いかにデータ畑からクリエイティブ畑にシフトするかを模索しました。一方で培ったデータ分析の武器も捨てがたい。そこで「データをさばいてアイデアをつくり、顧客に喜んでもらう存在」として自ら“データシェフ”を名乗り、会社の対外向けサイトでコラムを連載し始めました。次第に面白いと評価を受け始め、「うちの案件も見てみない?」と、他部署のクリエイティブ案件にも関わるようになっていきました。
その後、戦略や企画の領域にも携わるようになり、データとクリエイティブの二刀流だからこそ、幅広くプロジェクトで貢献できる手応えを実感しました。
しかし、プロジェクト全体の設計を担う機会が増えていった一方で、広告会社のクライアントが求めるのは「一刀流の高い専門性」だと感じるようにもなりました。それなら、自分の「二刀流」を最大限に活かせる場所で挑戦しよう――そう考え、転職を検討しました。

「二刀流で大仕掛けをつくる」を軸に選んだキャリアの転換点。事業会社でのマーケターへの挑戦
転職活動を始めたとき、まず自分の目指す方向を改めて見つめ直しました。私がやりたいことは「データとクリエイティブの二刀流を活かして、世に大きなものを仕掛ける」ということ。そして、二刀流が最大限に活き、また勇敢な挑戦をリードできるのは、支援会社側よりも事業会社側と仮説を立てました。
当初は挑戦的な環境を求めて、スタートアップ企業を中心に検討していましたが、転職エージェントから紹介された中に、パーソルキャリアがありました。結果的に複数の会社からオファーをいただいた中で、パーソルキャリアは年収では劣後するも、年収を時間単価で換算するとトップオファーであり、副業も可能で、自分次第で社内外でのチャレンジ機会を広げやすそうと感じました。
また、面接でお会いした方々から人事の方に至るまで、みな人あたりがよく、誠実な印象を受けたこともプラスでした。
特に大きかったのは「二刀流マーケター」としての特性を最も評価頂けた点です。「doda」のCMに心に刺さるものがあった記憶もあり、かつ広告に出会う数からも大きな予算を扱っている。そのため、二刀流マーケターとしての学びと挑戦の機会にあふれた場所だと確信し、2023年12月にパーソルキャリアへ入社しました。

ブランドの“色”を探し、人々をひとつにするアイデアを描く。意思ある表現で社会にポジティブな変化を
現在はブランドコミュニケーション領域のマネジャーとして、「doda」のCM・PRなど広告宣伝を統括しています。生活者が転職を考えた時に「まずdodaに相談してみよう」と自然に思い出して頂けるブランドを目指しています。「doda」は高い認知度を持つ一方で、世の中の転職サービスと比べたときに「何が違うのか」「どんな色を持っているのか」というブランドイメージがまだ浸透していません。私たちの挑戦はその“色”を見つけて伝えて、皆さんに「dodaって○○だよね」というポジティブなイメージを感じていただくことです。
「doda」の“色”は、中から見ると確かにあると感じています。たとえば、グループビジョンである「はたらいて、笑おう。」には、創業当時からの思想が受け継がれて、その思想に共鳴した仲間が集まっています。“人のためにある”というギバー精神が、組織として宿っているように感じます。このようにパーソルキャリアには、ブランドをつくるうえで重要な「思想」と「ルーツ」が一貫して明文化されている。私の役割は、その精神を生活者が共感できる形に“調理”して届けることです。「doda」の思想と機能をコピーやビジュアルに翻訳し、人の心に届く表現にして届ける。その結果「自分らしくはたらける人」が増えて、「doda」の事業にも貢献する。それがブランドマーケターの仕事だと思います。
広告界の巨匠 Sir John Hegarty 氏が語るように、現代のマーケティングは人々をカテゴリに分けがちですが、優れたアイデアはその逆で、人々をひとつにする力を持っています。この考えこそブランドマーケティングの役割と感じ、私がパーソルキャリアで挑戦したいことです。

社会の“はたらく”を前に進める、ブランドの力。信頼できる仲間と誇れるプロダクトで挑む新たな変革
現在は転職が当たり前になり、AIが仕事のあり方そのものを変えていく時代です。そうした環境だからこそ、常識を超える新しい挑戦ができるチャンスがあります。時代の空気や人々の心の動きを読み解き、人々をひとつにする。そんなブランドコミュニケーションをどう設計していくかが、私たちのこれからの挑戦です。
何より、「doda」というプロダクトが本当に信頼できるサービスだと思えることが、その挑戦を支える土台になっています。私自身、転職活動の際に10名ほどのエージェントに会いましたが、入社して初めて「doda」のキャリアアドバイザーの仕事を間近で見て驚きました。一人ひとりに本気で寄り添い、時には肩を並べながら一緒に悩み、考え抜いている。彼ら彼女らこそがパーソルキャリアの主役だと感じています。
だからこそ、私たちのブランドコミュニケーションも、誇張や脚色ではなく事実の中にある“本当の良さ”をピュアに伝えられる。足りない部分があれば真摯に向き合い、より良くしていく。その積み重ねがあるからこそ、ポジティブな気持ちで仕事に向き合えます。
かつてコピーライターになりたかった自分が、データアナリストとして数字と格闘し、今はブランドを創る側に立っています。転職という選択がなければ、今の自分はいません。キャリアに迷う誰かに「転職という切り札を切ってみよう」と伝えていきたいと考えています。
将来的に実現したいのは、社会全体での“適材適所”です。誰もが自分の力を最大限発揮できる環境ではたらくこと。それを支えるのが、私たちHR業界の役割だと思っています。マーケターとして、ロマンだけでなく、ビジネスの成果につながる仕組みを設計する。数字を読み解く分析力と、感性で人を動かすクリエイティブ力――その「二刀流」で、ブランドの未来を動かしていく。そんな挑戦を楽しめる仲間を待っています。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。
