
社員インタビュー
2025.03.27
エンジニアから数億円規模のプロジェクトを動かすPMへ──。挑戦を推進するパーソルキャリアで描く成長曲線
プロダクト&マーケティング事業本部 クライアントプロダクト本部 テクノロジー統括部 スカウトプロダクト開発部 シニアコンサルタント
鳥居 旭洋 (とりい てるひろ)
「決められた仕様を超えて、“本当に必要か”を問いたい」。新卒からエンジニアとしてキャリアをスタートし、常駐型のはたらき方を経て、2017年にパーソルキャリアへの転職を決めた鳥居 旭洋さん。サービスの体験価値を企画する楽しさや、数億円規模のプロジェクトにチャレンジする醍醐味、そして自らの提案がカタチになるパーソルキャリアの風土について、詳しく話を聞きました。
エンジニアからITコンサルタントへ──開発の枠を超えて見つけた新たなやりがい
大学では情報システム工学を専攻し、主に「C言語」を使ったプログラミングを学んでいました。その流れでソフトウェア開発に携わりたいと思い、エンジニアとして顧客先に常駐して支援を行う企業に新卒入社しました。最初に携わったのは、オンライン学習システムの開発です。一般的に新卒のエンジニアはテスト工程を担当することが多いのですが、私は設計からリリースまで経験できました。新卒のうちから開発工程を広く学べて、とても恵まれた環境でしたね。
その後、常駐先によってはシステム導入の提案に携わる機会もありました。提案業務では、システムを構築する背景や「どのように提案すべきか」を考える必要があり、自然と企画や要件整理といった開発の上流工程にも興味を持つようになったんです。
次の常駐先では、ITコンサルタントの業務に近いITディレクターという役割を務め、1年ほど経った頃にはプロジェクトマネジャー(PM)も任されるようになりました。ユーザーにとって価値のある機能とは何かを突き詰め、リリース後の効果測定やマーケティング施策も含めて包括的に取り組んだ経験は、振り返ってみると非常に貴重だったと思います。
この経験を通じて、エンジニアとして決まった要件をこなすより、「サービスとしてどんな体験を提供するのか」「どう使ってもらうか」を企画することにやりがいを感じるようになりました。プロジェクト全体を整理し、ゴールまでの道筋を描くといったロジカルな思考が得意だったことも、企画領域に挑戦したいと思うようになった一因かもしれません。
ただ、常駐型のはたらき方ではプロジェクト終了と同時に業務がリセットされてしまい、次にどんな案件に携われるかが見えにくいという側面があります。30歳を過ぎて次の顧客先への異動を考えた時に、開発の上流工程を担える事業会社への転職を本格的に検討するようになったんです。
パーソルキャリアのことを知ったのはちょうどその頃。企画からリリース、効果測定まで一貫して関われる点に、強く惹かれました。それこそがまさにこれから挑戦したい業務内容であり、ITディレクターの経験も活かせると考え「この会社だ!」と思ったんです。不安はありましたが、新しい環境でこれまでの経験を活かしつつ、事業を成長させるITコンサルタントとしてスキルを磨きたい――。そう考え、パーソルキャリアへの転職を決意しました。
事業目線が求められる、自分ゴト化を重視したプロパー思考への意識改革
パーソルキャリアに入社して最初に携わったのは、多数の企画要望を取りまとめ、優先度を付けながら進めるエンハンス(機能追加)開発です。ここでは、業務委託とプロパー社員の考え方の違いに慣れるまで非常に苦労しました。
これまでは、与えられた仕様どおりに進めることが中心でした。しかしパーソルキャリアでは、「この機能は本当に必要なのか?」「この施策が事業にどんな影響を与えるのか?」といった問いを常に意識しなければなりません。開発の枠にとどまらず、事業の目的や戦略を理解したうえでシステムを設計する視点が求められるため、最初は戸惑いが大きかったですね。
正直なところ、「これまでの経験があるから何とかなるだろう」と少し楽観視していた部分もありました。しかし、先輩のプロパー社員から「ほかにも考え方があるのでは?」と指摘されることが多く、自分がまだ業務委託時代の思考に縛られていることに気づかされました。指摘自体は納得感があり理解もできるのですが、業務委託時代は事業全体を踏まえた提案やコミュニケーションまで求められることが少なかったため、当時はどう対応すればいいか悩んでいたんです。
そんな中、当時話題となっていた新技術を用いてサイトのスピードを向上させる取り組みに関わった際、情報を集めて慎重に検討し、「現時点では導入を見送るべきだ」と提言しました。振り返ってみると、この時の経験が「言われたことをこなす」から「自分の考えを持って意思決定に踏み込む」という意識に切り替わった大きな転機だったと思います。
それから、プロジェクトの背景や進めるべき内容を深く検討し、常に“自分ゴト化”して考えるようになりました。自分の考えた施策で成果が上がれば大きな達成感がありますし、思うような結果が得られなくても原因を探り、次の改善へと活かせます。決められたオーダーを単にこなすのではなく、事業のゴールを見据えて必要なアクションを取る──そうした推進力こそ、パーソルキャリアのITコンサルタントに求められる役割なのだと考えています。
数億円規模のプロジェクトに企画段階から携わり、つかんだ確かな手応え
パーソルキャリアでの特に大きなチャレンジは、数億円規模のプロジェクトに企画段階からPMとして携わったことです。プロジェクトの目的は、「doda ダイレクト」と「doda X」を連携し、最適な状態で運用できるようにすること。そこで、「doda X」の知見とPM経験を併せ持つ私がアサインされました。
まず取り組んだのは、プロダクトの状況分析と社内外の事例リサーチです。サービスに関わるメンバーの意見を聞きながら、新たな開発プロセスや体制を立案しました。しかし、実際に計画を進めていくと不明瞭なことが多く発覚し、当初のスケジュールとコストでは進められないことが判明します。
そこで、2週間ほど毎日のように関係者を集めて現状を整理し、追加の予算承認が必要である旨を各方面へ説明していきました。大規模なプロジェクトのため、事業に与えるインパクトと同時に責任の重さをあらためて感じましたね。
その後、私の役職がマネジャーへ変わることに伴い、開発フェーズに入る前にPM業務を後任へ引き継ぐことに。プロジェクトを途中で離れる不安はありましたが、検討事項を綿密に整理したうえで引き継ぎ、リリースまでマネジャーとして支援を続けました。
実際にリリースを迎えた際は、「やっとここまで来た」という安堵と、「結果はどうなるのだろう」という期待や不安が入り混じった不思議な感覚でした。結果として開発コストとリードタイムを大幅に削減でき、「やりきった!」と実感したのを覚えています。
これまでもシステム連携の案件には携わってきましたが、ここまでプロジェクトが大規模になると多くの部分が異なります。大変ではありましたが、そのぶん学びも多く、事業を大きく変革する取り組みにPMとして関われた経験は、私のキャリアにおいて大きな財産になったと感じています。
自発的な提案がカタチになる。パーソルキャリアの文化の中で描く次のステップ
パーソルキャリアの魅力は、組織間の壁が低いことです。新たな施策を提案する際、部署の垣根を越えて連携できるため、周囲を巻き込む力があればやりたいことにどんどん挑戦できます。とはいえ、新しいプロジェクトや施策を進めるには、まず自分から「やりたい」と声を上げる姿勢が欠かせません。パーソルキャリアには挑戦を後押ししてくれる風土があるので、根拠と戦略をしっかり示して提案すれば、積極的にチャレンジできます。
PMとしては、「このプロジェクトは何のためにやるのか」という背景への理解が必要です。背景を把握していないと周囲への説得やリスクの想定ができず、プロジェクト全体を動かすことが難しくなります。さらに、ロジカルに考えを組み立てる「構造化力」と、適切な順序で進める「段取り力」も重要です。状況を整理し根拠を明確にしておくことで、提案や説得の際に相手の理解を得やすくなります。これらの要素に加えて、未知の領域に飛び込んでいけるチャレンジ精神が、PMに求められる要素ではないでしょうか。
私は現在、マネジャー職を離れ、プレイヤーポジションである「エキスパート」として、「doda ダイレクト」のアーキテクチャ再構築を担うPMを務めています。エキスパートは、専門領域で高い専門性を発揮するとともに新たな価値創出に向けた取り組みをリードし、全社領域や事業経営に直接貢献していくポジションです。
そのため、これまで経験のないマネジメントスタイルやトラブル対応にも取り組んでおり、日々試行錯誤の連続です。まずは今のプロジェクトをしっかり整え、後任への業務移管をスムーズに進められる体制を作っていきたいですね。
将来的には、経営やマーケティングのフローを大きく変えるような取り組みにも挑戦したいと考えています。「自分がやりたいこと」(will)、「会社が求めること」(must)、そして「自分にできること」(can)の重なる領域を探しながら、事業を成長させられたら理想的ですね。パーソルキャリアであれば、そうした変革へのアプローチを自ら考え、実行できるチャンスがあると感じています。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。