
社員インタビュー
2023.09.19
営業企画から、転職を経てコンプライアンス部門に再入社。キャリアの転機に効く「アルムナイ」という選択肢
コーポレート本部 GRC統括部 リスクマネジメント部 ゼネラルマネジャー 兼 情報セキュリティアセスメントグループ マネジャー
乾 敬太 (いぬい けいた)
新卒でパーソルキャリアに入社し、SaaS企業へ転職した後に再入社した、乾敬太。事業サイドとコーポレート部門、双方の視点から見たパーソルの魅力や、退職した会社でもう一度はたらく「アルムナイ採用」のメリットについてインタビューしました。
「はたらけることは当たり前じゃない」という気づきが入社の決め手に
実は、パーソルキャリアに2回入社しています。最初の入社は新卒のときです。当時は、パーソルキャリア(当時の社名はインテリジェンス)のほか、大手食品メーカーからも内定をいただいていました。ところが、就職活動中に体調を崩してしまったんです。検査の結果、大きな問題はないと分かったのですが、「はたらけることは当たり前じゃない」と感じるきっかけになりました。そして「はたらくことに関わる仕事がしたい」と思い、人事担当者の人柄の良さが印象的だったパーソルキャリアに入社したのです。
入社当初はキャリアアドバイザーの部門に配属され、個人顧客と向き合っていました。その後、営業企画に異動し、計12年ほどパーソルキャリアで経験を積みました。営業企画は、企画職の中でもゼネラリスト的な立ち位置の職種です。関係各所を巻き込みつつ、ミドルバックの最前線に立つ仕事はとてもやりがいがあり、誇りを持ってはたらいていました。
会社からも一定の評価を得て、マネジメントの立場になり、営業企画のほかにも社内広報など、複数の役割を兼務するように。ゼネラリストとしてキャリアを築く一方で、「知識としては知っているけれど、実務としてやったことがない」業務が増えていくことに漠然とした不安を感じるようにもなりました。自分自身が手を動かし、「これをやった」と自信を持って言える仕事の経験を40歳までに再び積みたいという思いが強くなっていったのです。
当時の上司にもわがままを聞いていただき、まだ企画組織が整備されていない、スタートアップのSaaS企業に転職することを決めました。
転職先で幅広い業務を経験し、情報セキュリティの分野に興味を持つ
新卒の頃から「お客さまに対して誠実な仕事がしたい」という思いを強く持っていました。SaaSのビジネスモデルは、商品を販売して終わりではなく、ご契約いただいてからが本当のスタートというビジネス。誠実な仕事ができそうだと感じたことも、転職先としてSaaS企業を選んだ理由のひとつです。
企画職として入社し、希望通り裁量の大きな環境で、自ら手を動かして、ありとあらゆる業務を経験しました。パートナーセールスからSalesforceの改修、カスタマーサクセスの業務構築やKPI設計など幅広く担当する中で、お客さまとの契約締結から契約管理のプロセス整備や新商品開発時の販売規定やルールなど、いわば「守り」の分野に自然と力が入るようになっていきました。自分から進んでその分野の改善に手を上げ没頭できたことは、私自身にとって大きな発見でした。
もともと複雑な問題を解くことが好きで、守りの仕事は私自身の特性に合っていたのだと思いますし、整える仕事がやっぱり好きなのだと再認識できました。また企画組織が成熟していないため、売上という切り口だけでなく、会計観点や法律、セキュリティなどコンプライアンス観点からも一人称でバランスよく事業と向き合うことがとても楽しく、心地よかったのです。もちろん、自分で考えたり調べたりするだけでは解決できない問題も多々あり、専門家の方々に知見をお借りすることもありました。専門性を活かし、同時に経営や事業の思惑も理解し解を出す皆さんからは、いぶし銀のような魅力があると感じて。私自身、本格的にこの分野に向き合っていきたいと考えるようになりました。
初めての職種なので、正直自信がない部分もありましたが、「誠実でなければできない仕事だから、あなたに合っていると思う」と家族にも背中を押してもらい、コンプライアンスの分野を深めていける転職先を探し始めたんです。
コンプライアンスの仕事にチャレンジするため、アルムナイでパーソルに再入社
コンプライアンス分野での仕事を希望して活動をする中で、パーソルキャリアの知人とも話す機会がありました。新たな領域にチャレンジするにあたり、既に信頼関係があって、事業について理解できている環境を選ぶことはメリットが大きいと思い、転職先の候補として考えるようになったのです。
私の場合、職務経歴書上で経験年数が長いのは営業企画の仕事です。他社ではその部分に注目されることが多かったのですが、パーソルキャリアでは、私がやったことがある業務のみならず、コンプライアンスの仕事をやりたいという思いを尊重して話を聞いてもらえたことが非常にうれしかったですね。退職してから次のフィールドで挑戦していた期間の成長を感じてもらえ、今後の自分に期待をしてもらえたことがうれしかったですし、あらためて懐の深い会社だと思いましたね。
パーソルキャリアでならコンプライアンスに特化したキャリア形成ができそうだと感じ、2度目の入社を決めました。
現在所属している部署では、例えば、新しいサービスをリリースするときに、個人情報取扱いの観点から問題がないか、法律に則った仕組みになっているか、システムのリスク有無やそのリスクの大きさはどの程度かなど、コンプライアンスの視点からアセスメントすることが私たちの仕事です。
事業を推進する側のメンバーは、当然ですが、施策を成功させることを重視しています。セキュリティからリスクを指摘されれば、正直「面倒だな」と感じることがあるかもしれません。でも、最初の段階でリスクを見落とせば、長い目で見たときに、サービスの持続的な発展と成功を妨げることになりかねません。事業部門も、コーポレート部門も「顧客により良いサービスを届けたい」という思いは同じです。意見交換を通じてお互いに事業の理解、コンプライアンスの理解が深まり、同じ目的を達成するパートナーとしてサービスや施策を顧客に届けられたときにはやりがいを感じますね。
事業部門と二人三脚で、顧客により良いサービスを提供する
私が最初に入社したときに比べ、パーソルキャリアはずいぶん大きな会社になりました。それでも、相手の言葉をオープンに受け入れ、ポジションに関わらずフラットに意見を言い合える社風は、変わらない魅力だと感じています。
転職して新たな分野で成果を出すことは決して簡単ではありませんが、専門性を高める上で、以前築いた社内のネットワークには大いに助けられています。営業企画の経験から、事業の前提について理解できていたことも、アルムナイで入社したことのアドバンテージです。キャリアの上で新しいチャレンジをしたいと思ったときこそ、アルムナイ採用という選択肢をおすすめしたいです。
情報セキュリティを取り巻く環境は目まぐるしく変化するので、コンプライアンスを担当する私たちにも、常に学び続ける姿勢が求められます。「顧客に対して誠実でありたい」という思いがあり、論理的に課題を解決していける方であれば、未経験でも仲間と助け合いながら成長していける環境が整っていると思います。
入社前の希望がかない、日々できることが増えていく中で、私自身も新たな目標が見えてきました。パーソルキャリアのメンバーは皆、顧客のために良いサービスを提供したいという共通の思いを持って仕事をしています。ただ、事業部門とコーポレート部門では、サービスに対する視点が違うため、必要以上に相反する立ち位置となりがちです。かつて事業側に所属し、今はコーポレート側から事業を見ている人間として、両者の視点の先をぶらさない構造を作ることが自分の使命ではないかと感じています。近い将来、呼吸をするような自然さでコンプライアンスの視点を持てる文化を、全社的に醸成していきたいですね。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。