
社員インタビュー
2024.07.03
HRBPは私の「天職」。事業経営者のビジネスパートナーとして人事戦略を支える
人事本部 HRBP統括部 戦略人事部 エキスパート
石垣 潤子
会社の「外側」から顧客の経営課題を解決するコンサルタントを経て、企業の「内側」から人と組織の課題解決をめざす戦略人事(HRBP)に転身した石垣 潤子。「事業の根幹に関わる意思決定ができ、自分で仕事を創り出すことができる、HRBPは私の天職」と言い切る石垣が、HRBPの魅力を語ります。
HRビジネスパートナーは人事部門の「お医者さん」
10代のころから、「唯一の正解がない」問いについて考えることが好きでした。人間の行動原理に興味を持ち、大学では心理学を専攻。人や組織の課題を解決する職業に就きたいと思い、企業の経営課題を解決するコンサルティング会社の営業からキャリアをスタートしました。
1社目では、東京・大阪・札幌と転勤し、営業拠点のマネジメントも経験し、次はコンサルタントにチャレンジしたいと考えました。フリーランスの期間を経て、HRテック企業に転職。組織開発事業の営業企画や、マーケティングを手掛ける中、もともと興味があった人事の仕事をやってみたいという気持ちが膨らんできたんです。情報収集する中で出会ったのが、パーソルキャリアでした。
HRBP(HRビジネスパートナー/戦略人事)という職種は、今でこそ幅広い方への認知が高まっていますが、私がパーソルキャリアに入社した2017年当時は、人事職の方には少し浸透してはいるものの一般的にはあまり知られていませんでした。「人事」というと、一般的には採用や労務管理、人材育成などを思い浮かべる人が多いと思いますが、HRBPに求められる役割は、そういったイメージとは少し違っています。
経営の視点から組織の課題を見つけ出し、経営層や事業責任者と連携しながら、未来に向けた人事戦略を立てるのがHRBP。たとえるならば、病気を発見する医師のようなイメージです。
一方、採用や労務、組織・人材開発のプロフェッショナルであるCoE(Center of Excellence)は、高い専門性を持ち、組織の課題に対する解決策に精通しています。どの薬がどんな症状に効くかを知っている、いわば薬剤師のような存在。HRBPが組織の問題を特定し、解決するべき課題を定めた後、具体的な施策についてはCoEに委ね、解決の実行まで伴走します。人事部門の中で、それぞれが異なる役割を果たしています。
経営層と連携し、ダイナミックな意思決定をする。HRBPの醍醐味
1社目のコンサルティング会社では、顧客となる企業に対し、組織の「外側」から課題を解決するためのコンサルティングをしてきました。一方HRBPは、事業会社の「内側」から、人と組織の課題を解決していくことになります。組織の内部にいれば、企画から実行まで一貫して携わることも可能です。そもそもHRBPという役割を設けている企業が少ない中、募集をしていたパーソルキャリアに興味を惹かれましたし、事業内容や社会貢献度の高さはもちろん、人材サービスの大手でHRBPとしてはたらけることに魅力を感じ、入社を決めました。
HRBPという職種は、所属する企業や担当する事業によって、カメレオンのように仕事内容や組織内での立ち位置が変わります。戦略の推進にドライブをかける人事制度改革を担当する時もあれば、企業理念を組織内に浸透するための施策や、最近よく耳にするようになった「人的資本経営」のための取り組みを考えることもあります。事業の規模やフェーズによっては、採用や人材育成などに絞って業務を担当することもあるでしょう。私の話は、あくまでも、「パーソルキャリアにはこんなHRBPもいる」という一例として捉えてください。
私は現在、エグゼクティブ向けエージェントサービスとプロダクトマーケティング・テクノロジー領域と、複数の事業部・本部において、人事戦略の立案と実行を担っています。社内では比較的新しい、成長期にあたる事業が多いですね。
一人ひとりの社員と接する機会は少ないですが、他の部署のメンバーが集めてくれた詳細なデータや担当業務を通して感じた問題意識をもとに、組織の課題を見つけていきます。変えるべき仮説が明らかになれば、本部長や事業部長とやりとりをしながら、さまざまな提案をしていきます。事業戦略の実現に向けて、必要があれば人事制度の改定を行ったり、社員の評価や処遇が適正に行われているかどうかをチェックしたりするのも、私の役割です。
HRBPという仕事を、私は「天職」だと思っているんです。たくさんの魅力があるのですが、中でも一番やりがいを感じるのは、経営層や事業責任者と連携して、事業の根幹に関わるダイナミックな意思決定と実行支援を経験できること。組織ではたらく方々の幸せ、その先にいるお客さまの幸せに貢献できるという大きな満足感がありますね。
HRBPに求められるのは「胆力」や経営への興味
「唯一の正解」がない課題に対し、複数の視点から「最適解」を見つけ、自分で仕事を創り出すことができるのも、HRBPという仕事の魅力です。環境や組織のフェーズが変われば人事戦略も変わるので、HRBPの業務もおのずと変化していきます。会社や事業部の状況にもより、毎年異なる課題に取り組むことも多く、飽きの来ない仕事ですね。
同じ人事部門でも、勤怠管理や給与計算のような業務は、電気や水道などのインフラと同様に、組織にとってなくてはならない機能です。社員の安心・安全を確保するため、安定して正確に運用されることが重要になります。HRBPの業務は、そういったインフラ的な業務とは性質が違います。極論を言えば、HRBPが常駐していなくても会社はまわっていくでしょう(笑)。でも、「組織の課題を解決したい」「事業をダイナミックに成長させたい」という時には、経営者や事業責任者のビジネスパートナーとして活躍するのがHRBPなのです。
HRBPに求められるのは、決められたことを正確に遂行する能力よりも、経営層を前にしてもひるまず対等に自分の意見を述べ、実行までやりきる胆力や、経営への興味、プロアクティブさだと思います。現在、私の周囲でHRBPとして活躍しているメンバーも、法人営業として経営層への提案経験が豊富だったり、経営層の伴走者として経営者の近くではたらいた経験があったりと、「経営的思考力」を持っている人が多い印象です。
多くの場合、HRBPは表に出る機会の少ない、縁の下の力持ち的な存在ですが、私が一緒に仕事をしている本部長や事業部長の方々は、「いつも相談に乗ってくれてありがとうございます」「ここまで来られたのは石垣さんのおかげですよ」などと日常的に感謝を伝えてくれます。目上の方にも関わらず、ビジネスパートナーとして敬意を払って接してくれる、尊敬できる方々と一緒にはたらけてラッキーだと思っていますし、私自身も年齢や立場に関係なく、ビジネスパーソンとして相手を尊重して敬意を払うよう心がけています。
好きな場所で暮らしながら、「天職」をまっとうする生き方
仕事のみならず、プライベートでも変化が好きな私は、幼いころから「いろいろな土地に住みたい」という思いを抱いてきました。大都会にも、大自然にもそれぞれの魅力があります。1カ所で長く暮らすことにこだわらず、その時々で心惹かれる土地を選んで住み替えることで、人生のコントラストが豊かになると思うんです。これまでも日本全国、さまざまな場所で暮らしてきました。
数年前、家族の仕事の都合でパラオ共和国という南洋の楽園に住んでいた時期もあります。ルール上、海外を拠点に日本企業の社員としてはたらくことは難しかったので、移住と同時にパーソルキャリアを一時退職し、フリーランスのコンサルタントとして活動するようになりました。ところが、2020年に新型コロナの流行が始まり、急遽帰国することになってしまったんです。
現在は沖縄に拠点を置いているのですが、2023年、沖縄からのリモートワークが社として認められるようになったと聞き、再びパーソルキャリアに入社することを決めました。コロナ禍が落ち着き、社員に出社を求める企業が増える中、当社ではフルリモートワークが認められています。クリエイティブ系の職種ならともかく、人事のように「硬派」な仕事で、暮らしの拠点を自由に選べるのは珍しいですよね。どこにいても不自由なく仕事ができるのも、私がパーソルキャリアではたらく理由の1つです。
人生は、長いようで短いものです。それならば、好きなことをしてオンリーワンの生き方を選びたいと私は考えています。仕事の上では、今後もHRBPのエキスパートとして専門性を高め、天職を全うしたいと思っています。
はたらく時間は、人生の大半を占めています。いつもワクワクしていられるような、得意で好きな仕事ができたら幸せですよね。パーソルキャリアは、はたらくことが好きな人、仕事を楽しんでいる人が本当に多いです。これから転職活動をする方にも、「天職」と自信を持って言えるような仕事にぜひ出会ってほしいですね。ご縁がある方と、「はたらいて、笑おう。」な日々を一緒に過ごせることを楽しみにしています!
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。