社員インタビュー

2024.03.26

ライフイベントを成長のチャンスに変えてきた、女性マネジャーのキャリアストーリー

dodaエージェント事業部 ハイキャリア支援統括  ハイキャリアCA(キャリアアドバイザー)マネジャー

山内 文絵

ハイキャリア支援統括部でマネジャーを務める山内 文絵。一度パーソルキャリアを退職し、アルムナイ採用で再入社したという経歴を持っています。「天職」だと言うCAという仕事への思いと管理職としての葛藤や育児との両立について、山内が自身の経験をもとにありのままに語ります。

「自身が経験した感動を伝えたい」とパーソルキャリアに入社

大学では、発達教育学を学んでいました。いずれ起業したいという思いがあったので、若いうちからハードな環境に身を置き、ビジネスの基本から経営ノウハウまでを身につけたいと思い、ベンチャー企業を中心に就職活動をしていました。結果、エンターテインメント系のスタートアップ企業に入社しました。最初の1年間は24時間営業の店舗での研修でした。時には深夜勤務もあり、気軽に休みが取れないほど忙しい時期も経験し、ふと「このままでいいのだろうか……」という思いがよぎりました。

まずは、はたらき方を変えたいと思い、いくつかの人材紹介会社に登録をしました。そんな中、ある会社のCA(キャリアコンサルタント)から、「この志望動機では、内定はもらえないでしょう」と厳しいアドバイスをもらったんです。私はとにかく「面接対策をしてください!」と夢中で喰らいつきましたね(笑)。そして、志望動機のまとめ方や自己アピール方法などを細かく教えてもらいました。その結果、次々と内定が出るようになって。この時の経験から、「アウトプットが変わると、キャリアの選択肢が増えるんだ!」という私自身の感動を世の中の人に知らせたいと思うようになりました。

転職活動中の当時、HR業界の中でもパーソルキャリア(当時の社名はインテリジェンス)のCAは、転職希望者に寄り添う姿勢がとても印象的でした。選考が進む中で出会った女性マネジャーは私の話に耳を傾け、「山内さんが言いたいのは、きっとこういうことですよね?」と受容してくれたんです。私自身も、誰かに寄り添える人になりたいと思い、CAをめざしてパーソルキャリアへの入社を決めました。

配属先は、製造業界の採用支援を担当するチームでした。初めの1カ月間は、専門用語がまったく理解できず、異国に迷い込んだような気分でした。顧客企業の担当者に「教えてください!」と頭を下げて勉強させてもらううちに、どんどん楽しくなって。不思議なことに、いつの間にか製造業界が大好きになっていましたね(笑)。

CAとしての仕事は本当に楽しく、社内でもトップクラスの成果を挙げることができました。あっという間に3年あまりが過ぎた真夏のある日、カウンセリングを終え、トイレに入って座った瞬間に激しいめまいがして歩けなくなってしまったんです。受診した病院では自律神経失調症と診断され、3カ月ほど休職しました。でも、なかなか思うようには回復しませんでした。当時は1日200〜300件のメール対応で、PC画面を見ることもつらく仕事になりませんでした。これでは周りに迷惑がかかるし、長く続けることはできなと思い、やむを得ず転職活動を始めました。

製薬会社のMRを経て、「本気で仕事と向き合いたい」と再び古巣へ

いったんパーソルキャリアを退職した後、症状も回復し、外資系大手製薬メーカーにMRとして入社しました。当時のMRでは、新薬の導入について決定権を持つ医師とほんの30秒の会話のために、病院の医局の前で3時間待つようなことが日常でした。また、薬の開発には年単位での時間がかかり、非常に息の長い仕事です。数カ月のスパンで転職希望者を代わる代わるにサポートしていくCAの仕事とは、そのスピード感がまったく違いました。柔軟なワークスタイルを取り入れ、女性のMRも多数活躍している先進的な会社でしたが、私には性に合わないのかもと感じていました。

そんな時、電車の中で「涙を流すほど本気で仕事と向き合っていますか?」というdodaの広告を目にしたんです。「今の私、仕事に一生懸命になれていない。このままじゃダメだ」と思いましたね。

「再び転職活動をしようと思っている」とパーソルキャリア時代の仲間に話したところ、最初に入社した際の一次面接官だったマネジャーに伝わって、「戻ってこないか?」と声をかけてもらいました。そのころには、めまいの原因となる持病を特定し、定期的な通院により症状を緩和したり予防できるようになっていました。いろいろな会社で経験を積んだことで、「いきいきとはたらく人をもっと増やしたい」という気持ちが強まっていたこともあり、マネジャーに「覚悟を持ってがんばりたい」という思いを伝えて、再びパーソルキャリアではたらくことになったんです。

最初の入社時と同じく製造業界を担当するCAとして関西の支店に配属されました。業務は忙しかったですが、目まぐるしく移り変わるマーケットの動向を追いかけながら転職希望者の支援をする仕事はやはりやりがいがあり、「やっぱりこれが私の天職だ」とあらためて感じましたね(笑)。

2019年に製造業界担当のチームを離れ、販売・サービス領域のCAのマネジャーになりました。その途端、積み重ねてきた専門領域の知見がまったく活かせなくなり、急に結果を出せなくなってしまったんです。自分では強みだと思っていた人材育成の面についても、上司から厳しい評価を受けました。管理職になることを自ら望んだのに、自身の介在価値を感じられなくなり、「マネジャーに向いていないんじゃないか」という気がしてとても苦しかったですね。

「マーケット全体を主語にする」マネジメントのおもしろさに目覚める

モヤモヤを抱えたまま2021年に出産し、育休に入りました。1年間は育児に集中していたので、復帰した時には仕事ができる幸せと受け入れてくれる周りのメンバーへの有難さを感じましたね。出産前は残業することで忙しさを解決できていましたが、子どもができるとはたらける時間に制約が生まれます。どうすれば時短でも成果が出せるかと、時間を有効活用する方法を真剣に考えるようになりましたね。

自分ひとりで仕事を抱え込んでいたら、いつまで経っても時間を捻出することはできません。「自分でやった方が速い」と何でも抱え込んでしまいがちな私でしたが、思い切って部下にどんどん業務を委譲するようになりました。そうすると「彼はリーダーの適性があるな」とか、「私が1時間かかる仕事を彼女は30分でできるんだ!」と新たな発見があって。「マネジメントって、ありがたい仕事だな」と少しずつ仕事が楽しくなってきたんです。そんな中、マーケット全体を主語にして仕事をするという新たな視点を持つことができるようになりました。CA業務においてもマネジメント業務においても視界がひらけたことで、自身の置かれた立場での醍醐味を感じられるようになりました。

パーソルキャリアの部活動である「キャリア教育ラボ」に参加したのも、このころです。キャリア教育に関心のある社員が集まり、学びを深めたり、全国の小・中学校でキャリアや仕事について考えるワークショップを開催するという部活動です。私自身、学生時代からキャリア教育には興味があったのですが、自分が親になったことで子どもたちが将来生きていく環境に危機感を抱くようになって。実際に中学校で講師を務めるなどの経験を通じ、視野が広がっていることを感じています。

2023年からは、副業も始めました。長く通っている美容院のオーナーから、「スタートアップを立ち上げるんだけど、一緒にやらへん?」と声をかけてもらったんです。週末の時間をやりくりして、取り組んでいます。外に向かって思考をひらき、行動していると、情報がどんどん入ってくるんですよね。次にやるべきことも、自然に見えてくる。時間を捻出するために生成AIを活用したり、移動中に動画や音声で情報をインプットすることにも意識しています。

自身の仕事が、業界の課題解決とダイレクトにつながるやりがい

現在、私が所属しているハイキャリア支援統括1部では、医療・金融・建設・化学・製造などの領域で活躍するハイクラスな個人顧客の方々の転職活動を支援しています。チームメンバーの半分ほどが、HR業界以外の業種から転職してきた人たちで、中には銀行員だった人や機械設計エンジニアだったという人もいます。その知見やスキルを活かして世の中の課題を解決したいという思いがあれば、ハイクラス領域であっても人材業界での経験は必須条件ではありません。

私のチームは、業界の課題を「自分ゴト」としてとらえ、本気で解決しようと考えている意識の高いメンバーが多いのも特徴です。今、目の前にいる転職希望者様をご支援することが、文字通りマーケット全体を動かすことにつながる可能性があるので、社会課題とダイレクトに向き合うやりがいを日々感じながら仕事をしています。誰かに教えてもらうのを待つというよりは、自分が学んできたことをどうアウトプットして貢献するかを追求していく、そんな刺激的な文化ですね。

パーソルキャリアへの入社を考えている方には、個人としてのビジョンと、「はたらいて、笑おう。」という会社のビジョンがマッチしているかどうか、しっかりイメージすることをお薦めします。仕事ですから、もちろん大変なこともありますが、「こんな課題を解決したい」「自分の強みを活かして挑戦したい」という方であれば、時間の使い方も、業務の進め方も、まさに自由に設計できる環境が整っていますよ。

私自身は、「自分の力で人生を豊かにするためのキャリア選択ができる人を増やす」ということをミッションに仕事をしてきました。最近になってようやく、「世の中の課題解決につながる仕事ができている」と実感できるようになりましたね。今、ご自身のキャリア選択に迷いがある方も、焦らず目の前の仕事と愚直に向き合っていたら、いつか「こんなことをやってみたい」という思いが芽生えてくるのではないでしょうか。

  • 社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
  • 社員の所属事業部名称は、2024年4月時点での名称となります。
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