プロジェクトストーリー

2023.11.29

チーム全員を巻き込んだ「doda X」リブランディング。プロジェクトが「会社を好きになる」きっかけに

ハイクラス転職サービス「doda X」のリブランディングプロジェクト。パーソルキャリアのバリューである「自分ゴト化」への取り組みが評価され、MISSION VALUE Awardを受賞しました。プロジェクトの歩みや、リブランディングにより起こった変化を、メンバーたちが語ります。

このプロジェクトは「MISSION VALUE Award2023」でシルバー賞を受賞しました。

PROFILE

日沖 むつみ

カスタマーP&M本部
ブランドコミュニケーション統括部 ブランドマネジメント部
シニアデジタルマーケター

新卒で外資系アパレルメーカー入社。ブランド部の立ち上げとマーケティングに従事。その後、総合広告代理店にてストラテジックプランナーとして、多数の企業のマーケティングに関わる。2019年、パーソルキャリア入社。doda X立ち上げのプロジェクトをリード。

原口 進

カスタマーP&M本部
ブランドコミュニケーション統括部 ブランドマネジメント部
マネジャー

新卒で文房具メーカーに入社し販売促進・営業を経験、その後、ネット広告代理店、外資広告代理店でのメディアプランナー、総合広告代理店でのアカウントエグゼクティブ、百貨店での販売促進・宣伝担当を経て、2020年パーソルキャリアに入社。2021年4月よりマネジャー。

阪本 一石

カスタマーP&M本部
ブランドコミュニケーション統括部 デジタルマーケティング部
リードデジタルマーケター

新卒でクレジットカード会社に入社。会員の新規獲得、主にデジタル広告を担当。2021年、パーソルキャリアに入社。デジタル広告によるdoda Xの新規会員獲得を担当。

ハイクラス転職サービス「iX転職」が「doda X」としてリブランディング

まずは、プロジェクトの概要から教えてください。

日沖
パーソルキャリアのハイクラス転職サービスの一つである「doda X」は、2022年9月まで「iX転職」という名称でした。市場の状況を踏まえ、さらに競争力を高めるため、dodaブランドの傘下に入り、「doda X」としてリブランディングすることになったのです。

メンバーの皆さんは、どんな想いでプロジェクトにのぞんだのでしょう。

日沖
私は2021年の9月、iX転職のブランディングをミッションとして入社しています。前職は広告代理店で、多くの企業のマーケティングに関わっていました。iX転職を運営する事業部は、パーソルキャリアの中でもベンチャー企業のような規模感で、小回りがきくことに惹かれて入社したのです。ところが、転職後2カ月ほどでリブランディングが決定して。doda傘下のブランドとなるとはたらき方も変わるので、正直、戸惑いもありました。

私だけでなく、メンバーそれぞれに葛藤があったと思いますが、みんなに応援される、パーソルキャリアを代表するブランドにしていこうと頭を切り替えて、部門を横断したプロジェクトがスタートしたんです。

原口
私が入社したのは日沖さんの約1年前、2020年10月です。パーソルキャリアに入社する以前は広告代理店や百貨店でマーケティングやコミュニケーションに関わる仕事をしてきました。

日沖さんがリーダーとしてリブランディングプロジェクトを率いることになり、私自身はプロジェクトメンバーとしてマーケティングコミュニケーション領域に携わっていました。とは言え、プロジェクト進行や施策については日沖さんに任せれば安心と思っていたので、通常のマネジメント業務の延長で人気タレントのマネージャーのような気持ちで見守っていましたね。

日沖
原口さんの信頼は日々感じていました。自由にさせてもらって、すごくありがたかったです。

プロジェクトの青写真を描くのが私や原口さんの役割だとしたら、それを実行に移すのは、阪本さんのような現場のメンバーです。たまたま私がリーダーという立場ですが、全員で成し遂げたプロジェクトだと思っています。

阪本
私のミッションは、新規会員獲得です。主にデジタル広告を担当しています。新卒でクレジットカード会社に入社し、日沖さんと同じころ、2021年7月にパーソルキャリアへ転職しています。前職が強いブランドネームを持つ会社だったので、iX転職がdoda傘下に入ると聞いた時も、それほど大きな違和感はありませんでした。

丁寧に全員を巻き込むことで、みんながリブランディングを「自分ゴト化」する

プロジェクトは、どのように進んでいったのでしょう。

日沖
当初は、「dodaの傘下に入る」ということ以外、何も決まっていない状態でした。ブランド名やロゴなどを具体的に決めるには、どんなビジネスモデルで、誰を幸せにするサービスなのか、ブランドの方向性を規定する必要があります。2022年4月、関係する部署のメンバーが直接顔を合わせてワークショップを行うことになりました。

原口
参加するメンバーは、執行役員や本部長など、各部門のキーパーソン16人です。全員のスケジュールを合わせるだけでも大変でしたよね。

日沖
前職までのキャリアの中で、周囲を巻き込みながらプロジェクトを進めることの重要性を痛感していました。関係部署のキーパーソンが1人も欠けることなく参加し、同じ情報を共有することが大切だと考えていたんです。

当日に向け、各部署の協力を得て、「ファクトブック」と呼ばれる資料も作りました。dodaとはどんなブランドで、10年後に何をめざすのか、みんなで作り上げた130ページに及ぶ資料をもとに、1日がかりで話し合ったのです。結果、みんなが同じ方向をめざして進む「ワンチーム」になれたと感じています。

リブランディングの方針を、社内にどう浸透させていきましたか。

日沖
業務の都合上、必要がある部署から順に、複数回に分けて説明会を開きました。iX転職の立ち上げや運営に携わってきた人たちの中には、複雑な思いを抱く人も当然いるはずです。ショックを和らげ、リブランディングに対してポジティブな印象を持ってもらうため、私自身が直接説明しました。丁寧に全員を巻き込むことで、それぞれがリブランディングを「自分ゴト化」し、わくわく感を持って取り組む雰囲気を醸成できたと考えています。

原口
説明会では参加いただいたみなさんのポジティブな反応が印象的でした。関わっていた全員がプロフェッショナルとして、しっかりと工程・品質管理をしながら進めていったおかげで、短期間にリブランディングを実現するという難易度の高いプロジェクトを成功させることができたと考えています。

阪本
説明会に参加した側としても、リブランディングによる影響の範囲を確認しながら、丁寧に関係者を巻き込んでいくスキームはありがたかったですね。実際の作業は確認事項も多く大変でしたが、大きなプロジェクトの一端を担うことができ、貴重な経験になりました。

リブランディングを経て仲間が増え、「この会社が好きになった」

リブランディングの結果、どんな変化が起こったのでしょう。

日沖
対外的な成果としては、doda Xの認知率が向上し、新規登録者数も競合のサービスを上回ることができました。

原口
社内でもdoda Xが注目されるようになって、予算規模も大きくなりましたね。もちろん、期待値の分だけ、背負わなければならない責任も重くなるのですが。

阪本
確かに、doda Xについて耳にする機会が増えました。「いいサービスだね」と言ってもらえるかどうかは、お客さまにどれだけ使っていただけるかにかかっているので、より一層責任感を持って日々の仕事に取り組まなければ、と思っています。

日沖
個人的な変化としては、社内に仲間ができたことが大きいです。プロジェクトがスタートしてから、毎日知らない人に会うようになり、みんなが立場や役割を超えて味方になってくれて、とても楽しかったです。リブランディングを経て、この会社が大好きになりました。

原口
私はiX転職時代からサービスに関わってきましたが、リブランディングを経て、ブランドに対する「自分ゴト化」の度合いが高まったと感じています。今までもこれからもこのサービスに関わるすべてのみんなでdoda Xを育てていきたいという想いが、より強くなりました。

doda Xリブランディングプロジェクトは、パーソルキャリアのバリューである「自分ゴト化」への取り組みが評価され、MISSION VALUE Award(MVA)を受賞しています。

日沖
私個人が受賞したという感覚はまったくなく、iX転職に関わっていたメンバーを含め、関係部署の全員に対してもらえた評価だと思っています。ようやくひと区切りついた、と安堵すると同時に、ここからが本当のスタートだと気を引き締めています。ブランドを立ち上げるよりも、続けることのほうがさらに難しいチャレンジです。doda Xが順調に成長を続け、はたらいて笑える人を増やせるよう、目線を変えて頑張っていきたいですね。

原口
リブランディングから1年が過ぎ、目に見える数字としても好調な結果が出ています。求められる水準が上がる中、この勢いを継続できるよう、グループ一丸となって取り組みたいと考えています。

やりたいことに最後までコミットできる環境で、視座を上げる

皆さんはそれぞれ、ここ数年の間に別の業界から入社しています。パーソルキャリアという企業について、どう感じていますか。

阪本
実はここにいるメンバーは、3人ともコロナ禍にパーソルキャリアへ転職しているんです。私が前職で働いていた会社も旅行業との関わりがあり、大きな打撃を受けました 。当時はなかなかお客さまに貢献できているという実感を得られず、歯がゆい思いをしました。

一方、人材業界は、おしなべて多様なお客さまに貢献できる点が魅力だと感じています。

私自身、現在は前職で経験したデジタル広告の知識を生かして仕事ができており、専門性を伸ばしていきたい方にとって、パーソルキャリアではたらくことは良い選択ではないでしょうか。

日沖
誰かが「やりたい」と言ったことに対して、ストップをかけない懐の深さがあると思います。一人ひとりの役割が大きく、誰もがキーパーソンなので、裏を返せば厳しさもありますが、チャレンジしたい人にとってはいい環境ですよね。

私はもともと、最先端のプロジェクトに関わりたくて広告代理店ではたらいていたのですが、どんなクライアントを担当するかによって、経験できる領域が大きく変わります。今は、自分のブランドを担当、育てる立場となり、自分次第で新しい知識を得たり深めたりとフットワークはさらに軽くなったと感じています。必要に応じていろいろな協力会社さまとやり取りできるのも、学びが深まり、ととても楽しいです。

原口
TVCMや交通広告などのオフライン媒体は、環境は変わりつつありますがデジタル媒体と比べ成果が測りづらい媒体です。そのような取り組みにもしっかりと、成果にしっかりと向き合い深く深く追求していく文化があると思います。もちろん大変なこともありますが、さまざまな業界でマーケティングに関わってきた経験に照らしても、マーケターとして視座が上がる環境ですね。

私も広告代理店を経験した後に入社をしていますが、外部の人間としてプロジェクトをサポートするだけでなく、サービスのすべてに関わり、自分で決定権を持つことができるポジションを求めて、パーソルキャリアに入社しました。自分がやりたいと思ったことについて、最後まで責任を持って取り組みたいという方には、ぴったりのフィールドがあると思います。

  • 社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
  • 社員の所属事業部名称は、2024年4月時点での名称となります。

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