
社員インタビュー
2024.07.11
「ベネッセ×パーソルキャリア」が強力タッグで「まなぶと はたらくを つなぐ」
新卒事業部 dodaキャンパス事業統括部 dodaキャンパス営業部 マネジャー
江波 真記
株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社の合弁会社として2015年に誕生した株式会社ベネッセi-キャリア(以下、BiC)。その営業部に属するパーソルキャリア歴18年の江波 真記が「就活生の価値の最大化」をめざし、ちょっと大胆な改革にも着手しながら邁進する様子をお届けします。
あまりに“キラキラ”なギャップに戸惑いながら、初めて自分の「はたらくとは」を意識
実は、学生時代はあまり真剣に就職活動に取り組んでいなかったんです。ミーハーな気持ちで広告代理店や当時流行りのベンチャー企業にエントリーし、片っ端から選考を受けていました。そして内定をいただいたベンチャー企業に入社を決めると、早々に切り上げて残りの学生生活を満喫するという、いい加減な就活生だったと思います。
ところが、いざ入社してみると「広告企画」や「企画営業」と聞いていたのとはまるで違い、実際の仕事は浄水器の訪問販売でした。その後1年ほどで退職し、学生時代に電話で効率良く稼げるテレホンアポインターのアルバイトをしていた会社に転職。この2年間でがんばって蓄えた貯金で8カ月間ほどアメリカへ語学留学に行きました。私の中では、ここまでが少し長い「インターンシップ+卒業旅行」だったと思っています(笑)。そして2006年5月に帰国して、7月にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社しました。
入社のきっかけは、インテリジェンスのCA(キャリアアドバイザー)のひと言です。「江波さんに絶対に向いている!」と紹介された別の人材紹介会社の選考が最終面接で落ちてしまって。「絶対に大丈夫!」と言われていたので、無性に悔しくて、悔しくて。その想いをCAに伝えると、「だったら同業のウチで挑戦してみる?」と声を掛けてもらったんです。
HR業界や仕事内容に興味があったわけではありませんが、とにかく成長できそうな雰囲気と、カルチャーフィットしているなと感じたことが決め手でしたね。当時のインテリジェンスは、今よりももっとベンチャー気質溢れる社風だったので、余計にフィットしたんだと思います。そして今度は何を気に入ってもらえたのか、面接15分で当時の面接官に「採用!」と告げられて(笑)。ここからが私の“本当の社会人1年目”のスタートです。
1社目も2社目も“ギラギラ”した営業スタイルを好むような会社でしたが、インテリジェンスはみんな、「お客さまのために」「チームのために」、あるいは「社会に価値を提供したい」などと真剣に話し合っていて、本当に別世界に感じましたね(笑)。その時のみんなの目も表情も“キラキラ”していたのが、当時の自分にはすごく眩しくて、強烈な印象でした。
当時のインテリジェンスの企業ビジョンは、「はたらくを楽しもう」だったかと思いますが、「ああ、はたらくって、こういうことか」と、すごく腹落ちしたことを今でもよく覚えています。
事業や組織の立ち上げ経験を武器に、キャリア教育の領域にチャレンジ
入社後はアルバイト・パートのメディア事業、dodaの転職メディア事業、そして、doda Xのダイレクトソーシング事業開発部のフロント職に携わってきました。とくに、事業立ち上げのフェーズにアサインされることが多く、1年に1度、自分のキャリア目標を書いて提出するキャリアデザインシート「i-design」に、いつも「新しいことにチャレンジしたい」と要望を書いていたことが、実を結んだんだと思っています。
「成長促進」や「アレンジ」、「ポジティブ」、「未来志向」などが私の強みであり、新規の事業の「0→1」や「1→10」のフェーズ、つまり立ち上げ期に、自身の強みが発揮できるという自覚もありました。ところがチームが「10→100」への成長拡大期のフェーズに入ると、一気にパフォーマンスの精度が鈍ってしまうという弱みも意識していましたね。
そうであれば、むしろ私より適性のある部下に業務を引き継ぎ、自分の強みを活かせる次のポジションを求めたい。前任の時にはそう希望して、当時のゼネラルマネジャーという肩書きにはこだわらず、フラットにグループ内の多くのオープンポジションから異動先を検討し、新たな転機となる現職と出会いました。
現在私が所属する事業部は、BiCというベネッセホールディングスとパーソルキャリアのジョイントベンチャーに属します。主には、学生向けのエージェント事業や大学生向けのアセスメント事業、そして私が携わる「doda キャンパス」というメディア事業があります。「doda キャンパス」とは、新卒者向けの逆求人である「オファー型就活支援サービス」で、企業からインターンシップや採用のオファーを受けられるのが特徴です。
新卒採用領域は、ここ数十年間で際立った変化もなく、みんながよく知る大手優良企業が圧倒的な人気を博して大量の応募を獲得し、大半の学生に“お見送りメール”を送るという現象が常態化しています。BiCなら、この仕組みや構造を変える挑戦ができるのではないか。そんなチャンスに私が魅力を感じないわけがありません。
それ以前に10年間ほど、副業で母校のキャリア教育に講師として携わっていた経験もあり、キャリア教育はもともと興味がある事業ドメインだったので、なおさら魅力的に感じましたね。
新卒採用の構造・仕組みを変え、BiCにしかできない就活生の価値の最大化に挑戦
BiCでの私は、現在サービスに参画する顧客企業の獲得のためのフィールドセールス部隊をはじめ、代理店部隊、マーケティング・インサイドセールス部隊のマネジメントを担っています。本事業は、「まなぶと はたらくを つなぐ」ことを理念としており、まずは多くの学生さんと顧客企業に「doda キャンパス」をたくさん使っていただくことが、現段階の最大のミッションです。
着任した最初の3カ月では、営業活動が戦略的に推進されていない状況が見え、問題意識を抱きました。組織全体のケイパビリティを最大化させるためには何ができるか。人員配置やKPIを整理して、早々に構造改革を実践しました。これまで携わってきた事業立ち上げの経験やノウハウを総動員しながら、課題があれば瞬間的にメスを入れるような感覚で短期に見直していくことを繰り返した結果、四半期の売上実績で同業他社を抜くことができました。その売上高は当社としても過去最大級だったので 、社内の士気も一気に高まりましたね。
今後、“学歴フィルター”といった学力偏重の選別方法だけではなく、学生さんが頑張って汗をかいて成し遂げてきたことにスポットを当て、そこを評価する仕組みづくりを目標にしています。
また、直近では、少しでも早く内定をもらい、「早く終わることがゴール」という風潮を払拭するために、もう少し立ち止まって自身のキャリアを考える支援を行うサービス・プロダクトをつくりたいと思っています。こういった風潮に一石を投じ、流れを変えることは決して容易ではありませんが、まずはイベントを開催しようと企画に着手しているところです。この仕組みづくりも、今チームが一丸となり、着実に前に進んでいると感じています。
ベネッセコーポレーションは誰もが知る「まなび」の会社で、業界トップクラスのサービスも豊富です。どこよりも学生一人ひとりを大切にする文化も根付いていると感じます。
そして、パーソルキャリアは「はたらいて、笑おう。」というグループビジョンのように、はたらくことで自分自身も社会も良くしていこうという会社です。その2社が掛け合わさったBiCが就活生の価値を最大化をさせ「まなぶ」と「はたらく」を「つなぐ」わけです。この化学反応が非常に楽しみで、社会的意義のある仕事に取り組めることに日々ワクワクしています。
「新卒の就職で失敗した」。その想いを学生へのキャリア支援に活かしたい
最近の学生さんたちは、ほんの2カ月間で複数社のインターンシップを経験し、その中から就職先を決めるのがトレンド。しかし、インターンシップでちょっと社会を学んだ後に、もうワンステップあれば、より良い会社選びができるのではないかと思うのです。
インターンシップで得た学びから、自分自身が生涯どうありたいかという「キャリアオーナーシップ」にまで考えを巡らせ、そしてじっくりと企業や業界・職種研究ができれば、納得感のあるファーストキャリアを得られるのではないかと。前述したイベントの構想が生まれた背景は、まさにこの考えからです。
私自身、中高一貫校から推薦で系列の大学へ進み、「内定をもらえそうな確度の高い企業を狙う」就職活動をし、最速最短でゴールを決めてしまったので、チャレンジする経験を持たなかった過去に少し後悔があります。そんな私も含め、チームメンバーには、「新卒の就職で失敗した」と後悔している人たちが多くいます。そんなメンバーがそれぞれの想いを持って、今の就活生を取り巻く環境への課題に真摯に向き合っているんです。
学生さんたちに、今はまだない「まなぶと はたらくを つなぐ」、確かな社会的価値を生み出していきたい。そのためにはまず、登録学生数のトップラインを引き上げ、当社独自のマッチングサービスの開発にチャレンジしていきたいと思っています。
目標は2030年までに、新卒ダイレクトソーシングの領域でNo.1になること。このゴールは決まっていても、そこにたどり着く方法やアイデアはまだまだこれから。まさに、今からジョインする方とも一緒に創っていきたいと思っています。そして、なんと言っても成長過程の組織なので、どんどんやりたいことを手を挙げ、自身でポジションを創り出していくことも可能です。BiCでは、これから最高におもしろいフェーズが始まることを期待していただきたいですし、ぜひ、グロースマインドセットを持った方々に入社してもらいたいですね。
私にとって、パーソルキャリアの最大の魅力は「人」です。18年間、いろいろな事業部を経験してきましたが、人について悩んだことは一切ありません。入社時の私には眩し過ぎた“キラキラ”な仲間たちは、事業の成長とともにさらに増え続けています。18年前とは比べものにならないほどの企業規模になりながらも、コアの理念はまったく変わっていないからこそ、私も当時の想いを今も忘れることなく、まだまだ第一線で笑って、はたらけるのだと思っています。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。