社員インタビュー

2024.03.22

「好き」だけの職業選択は失敗のリスク大。転職希望者の可能性を広げられるCAをめざす

dodaエージェント事業部 転職支援統括部 CAEMC部 CA(キャリアアドバイザー) アシスタントマネジャー

中林 浩樹

前職時代にdodaのCAのカウンセリングを受け、その存在意義の大きさに感銘を受けて「CAになりたい!」とキャリアチェンジしてきた中林 浩樹がめざしたCAとは?軸にこだわる意味についても語ってもらいました。

「CAという仕事がしたい」と思い募らせパーソルキャリアへ

子どものころからサッカーひと筋で、大学時代の途中まではサッカー中心の生活でした。就職したら「チームで何かをする仕事」がしたいと思い、新卒で大手アパレルメーカーの総合職として入社し、百貨店ブランドの営業や店舗管理などを担当していました。ところが、前職はチームプレイというよりは想像を超えた体育会気質で、上下関係も厳しい職場でした。

在職中の当時、仕事に追われて気持ちが弱っていたころに、軽い気持ちでdodaに登録し、CA(キャリアアドバイザー)の面談を受けたことがあったのです。そこで、エナジャイズする言葉や、「別に今の仕事がすべてじゃない」など、未来の可能性を広げてもらえるような言葉をもらい 「CAってすごく価値のある仕事だな」と思うようになりました。

じつは、当時の業務の中で一番苦戦していたのが、販売職の離職防止への取り組みでした。前職は、社員の大半が新卒入社者でしたが、その多くが「ファッションが好き」という理由で仕事を選んだ社員でした。そういう動機付けだと、「想像していたのとは違った」「好きなブランドの担当にはなれなかった」など、少しでもギャップがあると長くは続けられないもの。

一方で、「〇〇ブランドの店長になりたい」など明確な目標やビジョンがある人は努力もするし、長く勤めていけるものです。多くの社員の離職防止対応に追われている中で、「仕事選びの段階で自分の軸をしっかりと持ち、就職活動を進めることの大切さ」をまさに痛感していたのです。

そんなタイミングでのキャリアカウンセリングは印象的で、僕もCAの仕事がしたくなってきたんです(笑)。前職を退職してからすぐにパーソルキャリアのCAに応募し、この業界に飛び込みました。

もちろん、他にも広くHR業界を検討していましたが、未経験でCAとして受け入れてくれる企業は少なく、その中でもパーソルキャリアは幅広い業界や職種を総合的に対応しているので、転職希望者への提案の幅も広がることに魅力を感じて、転職先をパーソルキャリアに決めました。

人生でもっとも「成長実感」があったCAカレッジ研修制度

CAに憧れて入社したものの、じつは人材サービス業界の仕組みについてはあまり理解できていなく、カウンセリング業務にいたってはまったくの未経験でした。ただ、入社すると「CAカレッジ」という研修制度のもとで、「カウンセリングとは?」から教わることができたので、とても安心しました。

カウンセリング面談では、転職希望者の方とどのように話を進めていったらよいのか、相手にどういう質問をしてどう話を引き出したらいいのか、本当に基礎的なところから学びました。ロールプレイングなどの練習の機会も多く、実践的にも自信が持てるところまで指導してもらえたのは心強かったですね。「CAカレッジ」での3カ月でかなり成長できたと実感もありましたし、今までの人生の中でも一番頑張った時期だったかもしれません(笑)。

しかし、CAは転職希望者に寄り添うだけが業務ではありません。売上につながる数字をつくるのも大事な業務です。カウンセリングの設定数から求人票のマッチング提案数、応募書類の提出数、面接の実施数や選考通過数。そして、内定数と入社決定数などCA業務において指標となる数字は多々あります。

この数字を週次や月次で管理し、CAごとにそのプロセスを数字で“見える化”して、研修担当者からフィードバックしてもらった時はとても新鮮でした。「ここの数字がネックだね。来週はここの数字を伸ばせるように動き方を見直してみようか」などと、自分の強みや弱み、重点目標やPDCサイクルの回し方も丁寧に教わることができ、伸びたら褒めてもらえるのがとにかくうれしくて。本当に勉強になりましたね。

CAは、「話を聴く」「寄り添う」などと受け身の姿勢で捉えている方も多いと思うのですが、実際は求人情報をより多く把握し、少しでも転職希望者のご希望に合うものがあれば、すぐにメールでお送りするというような作業も多いですね。

また、金曜日にうまくマッチングできたつもりの転職希望者の方が、翌週の月曜日には気持ちが変わってしまっている、なんてことも頻繁にあります(笑)。自身の捉え方が未熟だったと反省することも多いですが、より相手を理解することを念頭に、CAの方から常につながり続けることは大事ですね。

先ほど「CA業務の成果は数値で見える」という話をしましたが、成果を出している人はやはり圧倒的に転職希望者の方々との接点を持っています。それは数字にもちゃんと表れていますね。

時々、「もっとホスピタリティの高いカウンセリングができると思っていたのに、CAの仕事ってなんだか営業っぽい……」とネガティブに話すメンバーもいますが、営利企業として結果的に支援数という数字を意識するのは当たり前のことだと思っています。しかも、ホスピタリティが高い人ほどご支援の実績数も高いんです。ここがまったく相反するものではないと、経験を積めば積むほど実感できることだと思いますね。

「軸」を持って、今後の人生を豊かにする選択をサポート

私の最初の配属先は、販売・サービス業の顧客企業を担当しているチームでした。登録者の方々は、まだ社会人経験も乏しい中で「何をやったらいいのかわからない」「自分に自信がない」「自分は何が向いているのかわからない」という人や、「新卒で入社した会社がハード過ぎて続かなかった……」といった20代の若い層が多かったですね。新卒入社半年で離職してカウンセリングにいらっしゃり、面談中に号泣された方もいて、とても印象に残っています。

そんなみなさんと向き合っていて感じたのは、若さゆえにまだ少し先のことが見えていないだけなのではないかということ。それぞれの異なる価値観や何を大事にしているのか、何をかなえたいのかを知った上で、転職希望者の可能性を最大限に広げられるよう伴走するのは、本当にやりがいの大きな仕事でした。

その後、現在のEMCという製造業界の顧客企業をメインとするチームに移ったのですが、この時も「EMCカレッジ」という研修があり、製造業界の仕組みからそこではたらくさまざまな職種の仕事内容などを学ぶ機会がありました。

製造業界の求人票の多くは「スキル条件の合致度合い」が求められることが多く、専門知識も必要です。転職希望者の方に「このスキル・経験は、この分野でも活かせられるのではないか」というように、スキルを適切に理解して顧客企業にマッチした紹介がかなうと気持ちが良いですね(笑)。日本のものづくりの発展に貢献しているような喜びも味わえます。

とくに、EMCの技術職として動きが大きかったのが、コロナ禍での航空整備士です。業務縮小されたため職を探される方が多く、私もご支援する機会が多かったですね。専門学校で特別な技術を身につけ、専門性高くはたらいてきた方々なので、「やっと憧れの職業に就いた」という想いと、そのキャリアを手放す難しさを目の当たりにし、心苦しさでいっぱいでした。

一方で、航空整備士の高い技術力は、別の市場から引く手あまたでした。実際にご支援した航空整備士の方には、思い切って別の道に進むことをご提案しました。5年、10年後の自分の姿を思い描いていただき、さまざまな観点から将来を考えていただくように意思決定への伴走をしたのです。結果、ご本人も納得の転職がかないました。

やはり、仕事に対して「好きな気持ち」はもちろん大事ですが、自分の転職活動にどういう軸を持つか、そこの整理をすることは本当に重要なのだと痛感しました。たとえ就いた仕事が好きな仕事ではなくても、どういう時におもしろさややりがいを感じられるのかを考え、転職することで将来のありたい姿に近づけるのか否かを常に想像してもらうようにしています。私のカウンセリングは、そんな「やりがい軸」や「将来軸」を持ち出して話すことが多いですね。

キャリアも家庭も両立できる、自分のはたらき方を確立

2023年の10月にアシスタントマネジャーになりました。パーソルキャリアは、基本的に自分がどうしたいかを大切にしている会社です。自分の今後のキャリアを考えた時に、将来はマネジメント経験も必要だという思いから手を挙げました。

本来の自分は、チームで何かをするのは好きでも、チームをまとめたり、チームの旗振り役として先頭を切ったり、メンバーのマネジメントをするのは好きじゃないんです。ただ、組織の目標に対してコツコツ積み上げていくことは得意なので、目標達成に向けて前向きになれるチーム運営をしていきたいなと思っています。

具体的には、目標達成に向けて施策を立てたら担当者ごとに責任を持って取り組んでもらいことを大前提にしています。また、成功事例の共有やケーススタディ、結果分析なども定期的に行い、チームみんなの目線合わせをしていくことにもこだわっていますね。

このチームは、入社1年目の若いメンバーが多いので、メンバー主体で取り組めるように体制も整えているところです。CAは周りの同僚が困っていること、悩んでいることに対しても敏感なので、わからないことがあればすぐに聞ける環境も整っています。少し話しづらい悩みでも話しやすく、解決をサポートし、困っている人を放って置かない文化があり、とても居心地がいいですよ。

最後に、私事ですが昨年に1カ月間の育児休暇を取得しました。妻の妊娠を知り上長に報告した際、自分から言い出す前に「育休使うでしょ?」と当然のように言ってもらえて、とてもありがたかったですね。休業する間の引き継ぎなどもみんな協力的で、ネガティブな印象をまったく持つことのない育休でした。

今は、週2日が出社で週3日は在宅というはたらき方なので、在宅の休憩時間に育児タイムを組み込むこともできるんですよね。通勤時間がない分育児に費やせる時間も増え、さらにフレックスタイム制を利用して快適にはたらけています。家庭との両立もそうですが、たとえば趣味や副業の時間に充てるなど、自分次第でいくらでも工夫ができるのはとても魅力的ですよ。

  • 社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
  • 社員の所属事業部名称は、2024年4月時点での名称となります。
  1. TOP
  2. HATARACTION!for CAREER
  3. 社員インタビュー
  4. 中林 浩樹