
社員インタビュー
2023.06.01
個人のスキルを解放し、テクノロジーを通じて社会課題を解決する。最先端のはたらき方に触れる営業の醍醐味
doda事業本部 タレントシェアリング事業部 HiPro_Tech統括部 エグゼクティブマネジャー
野村 鉄平
デジタル活用を推し進めたい企業と、スキルを解放したい個人のマッチングを手がける「HiPro Tech」。そのゼネラルマネジャーを担う野村 鉄平に、成長フェーズのサービスに携わる醍醐味を語ってもらいました。
はたらく人に明るい表情をしてもらいたい──そんな気持ちで飛び込んだ世界
学生時代、ワーキングホリデーでニュージーランドへ行きました。1年後に帰国したとき、日本のはたらく大人たちが暗い表情で足早に歩いているのを見て愕然としたことを覚えています。ニュージランドで見たものとは全く違う大人たちの姿だったのです。
「この状況を変える仕事がしたい」と漠然に思い、人を育てる仕事に関わってみようと塾講師になりました。子どもたちと接するうち、自分自身がもっと世の中のことを知らなければいけないと痛感して、転職活動をスタート。活動を進めるなかで出会ったのが、パーソルキャリア(当時の社名はインテリジェンス)でした。
パーソルキャリアでは、当時から現在のビジョンである「はたらいて、笑おう」に通じる理念を掲げており、「自分はこれがやりたいんだ!」と強く心が動いたのです。採用の過程で出会った人たちが、みなイキイキとはたらいていたのもとても印象的でした。なかでも、面接官として出会った当時の事業部長は、私が漠然と描いていた像を、まさに体現していたのです。この方に出会ったことが、入社の決め手になりました。
2007年に入社し、まずはアルバイト求人情報サービス「an」の法人営業として事業拡大に携わりました。その中でも一番の思い出となったのが、入社8年目のときに配属された拠点でのことです。
そこは、当時の営業成績が社内最下位だった事業所でした。赴任した当初は組織内に活気がなく、挨拶をしても目を見てくれないような状況だったのです。なんとかこの雰囲気を変えたくて、メンバーの営業に同行したり、飲み会では積極的に仕事への想いを伝えたりと、自分なりにさまざまな工夫をしましたね。
そして、新卒で前向きなメンバーがたくさん入ってくれたことや、モチベーションの高い若手メンバーが成長してマネジャーになってくれたことなどが重なって、次第に主体的にお客さまの課題を解決しようという意識が浸透していきました。そして、ついに異動してから3年後には営業成績No.1の事業所へ。そのときは、本当にうれしかったですね。
52年間もの歴史に幕を下ろすという体験を乗り越えて、新たなミッションへ
2019年、市場環境の変化もあり、52年間続いた「an」のサービス終了が決まります。
パーソルキャリアは「doda」などの人材紹介サービス事業に注力していくことになったのです。いろいろな課題を乗り越え、自分自身も成長させてもらった「an」での日々は、私にとって青春そのもの。一緒にはたらいてきた仲間が不安を感じることなく、新たな事業に向かっていけるよう、気を張って仕事をしていたというのもあり、精神的にはつらい時期でした。
たとえるならば、長年付き合っていた恋人が突然いなくなってしまったような感じでしょうか。なかなか気持ちを切り替えることができずにいたので、当時の上司に頼み、一度パーソルキャリアを離れることを了承してもらいました。ただ、パーソルキャリアを離れた後も、やりたいことをすぐに見つけられたわけでもなく、正直言うとパーソルグループからの退社も考えていました。
そんな時期に、たまたま現事業部の責任者に、声を掛けてもらいました。「雇用によらないはたらき方を創る」というテーマですが、キャリアも中盤に差し掛かる自分にとっても、とても大事なテーマだと直感的に感じましたね。そして、その直感を確信に変えるためにも、「マネジメントという立場からではなく、いちメンバーからスタートしたい」とお願いをし、当時の上司にも承諾してもらい出戻ることになったのです。
HiPro Techは、IT・テクノロジー領域に特化したエージェントサービスです。ここ数年間でリモートワークを活用する企業が急増し、デジタル技術を活用するコストも下がっています。企業のデジタル活用が進めば、無駄な業務がなくなり、はたらく人の生産性も上がるでしょう。会社の競争力が高まれば、事業で得た利益を再投資に回し、事業を拡大することも可能になります。
しかし、2022年度の世界デジタル競争力ランキングでは、日本の順位は29位に低下。日本企業には、まだまだテクノロジーの活用を推し進める余地があることは一目瞭然です。そこで、DXを推進したい企業と、フリーランスITエンジニアをマッチングすることでこの課題を解決するのが「HiPro Tech」の使命だと考えています。
IT業界未経験でも、学び続ける意思があれば活躍できる土壌
2022年度からは、ゼネラルマネジャーとして、HiPro Techの営業部門全体を統括しています。
一般的な人材紹介サービス事業では、企業のヒアリングをするRA(リクルーティングアドバイザー)と、転職希望者のカウンセリングをするCA(キャリアアドバイザー)とで担当者が分かれている場合が多いですが、HiPro Techでは事業の立ち上げ期ということもあり、あえて両者の役割を分けずに同じ担当者が兼務しています。
今後、事業成長とともに分業が進んでいく可能性もありますが、マルチタスクでプロジェクトを進めることが得意な方にとっては、多方面に活躍のチャンスがある環境だと思います。
デジタル化を推進するためには、企業がどのように業務をアップデートしたいのか、テクノロジーを使って何を実現したいのかを具体的に定義することが必要です。実現したいことが明らかになったら、次はどんな技術を使ってどう実現するのか、エンジニアと連携しながら進めていく必要があります。
営業部門には、もともとIT業界での経験がなかったメンバーも多いですが、デジタル技術に興味があって、これから学んでいきたいという意思があれば活躍できる環境です。私自身、もともとIT領域への専門的な知識があったわけではありませんが、「テクノロジーを使って何ができるんだろう」と想像を膨らませることは大好きでした。テクノロジーの本質は「人間の能力の拡張」だと思っています。
テクノロジーは日進月歩なので「ここまで学んだら終わり」というゴールはありません。今日覚えた知識が、3カ月後にはガラリと変わっていることも珍しくないのです。逆に言うと、IT領域で経験を積むことで、将来のキャリアの可能性も広がっていくと思います。今後何が起こるかわからない状況にワクワクできる人や、学び続けることに楽しさを見出せる方と、ぜひ一緒にはたらきたいですね。
テクノロジーをきっかけに個人のスキルを解放。「はたらいて、笑おう。」を実現する
約16年間、人材サービス業界で仕事をするなかで、着実に進行する少子高齢化という社会課題に対して「自分にできることはないか」という問題意識を持ち続けてきました。どの業界でも人材が不足するなか、個人がひとつの会社の中だけでキャリアを完結させるはたらき方は限界を迎えているのではないでしょうか。
事実、HiPro Techに登録しているエンジニアの方々は、特定の企業に所属せず、フリーランスとして個人のスキルを解放し、自由なワークスタイルを体現しています。最先端のはたらき方に触れることができるのも、HiPro Techという事業にかかわることの醍醐味です。
私たちが現在サポートしている企業のデジタル活用は、まだまだ序盤で、「ステップ1」だと考えています。本当におもしろいのは、ここからです。政府は既にブロックチェーン技術を活用したWeb3 (ウェブスリー)の構想を打ち出していますが、テクノロジーの基盤が整えば、企業のビジネスモデルが大きく変わります。
個人はあらゆる場面でデジタル技術の恩恵を受け、人間にしかできない本質的な仕事に集中できるようになるでしょう。それがパーソルキャリアのめざす「はたらいて、笑おう。」の世界観に近づくと、私は考えています。
パーソルキャリアには、真摯に仕事と向き合い、よくはたらく人たちが集まっています。HiPro Techは個人のスキル解放をテーマに掲げるサービスなので、チームのメンバーにも自分のスキルを解放してほしいと思っているんです。副業をしたり、プライベートの時間を充実させたりと、より一層メリハリをつけてはたらける組織づくりをしたいと思っています。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。