社員インタビュー

2023.06.01

世の中の「はたらくを楽しくしたい」。そんな強い想いを実現するため飛び込んだ人材サービス業界

カスタマーP&M本部 doda_Xプロダクト統括部 プロダクト企画部 ゼネラルマネジャー   

井出 岳人

「朝、通勤電車に乗っている社会人が全然楽しそうじゃない」「後輩たちが営業を楽しめないと悩んでいる」──課題を見つけると世の中でも後輩でも、「自分がなんとかしたい」と立ち上がってきた井出 岳人。連携する組織に熱い想いを届けながら、プロジェクトに巻き込んでいく企画職の最前線を語ります。

楽しくはたらく“かっこいい大人”を増やしたい。自分の軸はそこにある

「日本の大人って朝からつまらなそうだな。はたらきに行くのって楽しくないのか?」

学生時代、朝の満員電車に揺られながら、私はいつも覇気がない社会人のことが気になっていました。一方で、4年間アルバイトをしていた大手アパレルブランドの社員はハードワークにも関わらず、すごく楽しそう。「このギャップってなんだろう?」と。「せっかくはたらくなら、自分は楽しくはたらきたいし、そういう人があふれる世の中にしたい」。それが私の軸であり、人材サービス業界に興味を持った一番の理由です。

就職活動の際、面接で会った人たちが、最も楽しそうに仕事や「会社でこんなことがやりたい」という未来を自分自身の言葉で語っていたのが旧インテリジェンスでした。だから私も、「ここなら楽しくはたらけそう!」「世の中のはたらく人たちを楽しくはたらいている状態に近づけることができるかもしれない」と決断できましたね。

入社して約3年間は、アルバイト求人メディア「an」の営業に携わりました。ここでは求人広告の作成スキルを磨いたことで採用成功率を高め、「an」を売るというよりは、“自分を売る営業”の手法を身につけました。採用成功につながると企業顧客とさらに深く濃いお取引きがかない、結果として担当領域の売り上げやシェアが伸びてMVP等を受賞することもできました。

ただ、メディア自体は競合になかなか敵わず苦戦していました。そこで、現場で培った知見を商品に活かして商品力を高めたいという想いと自身の成長観点から、キャリアチャレンジ制度を活用して、「an」の商品企画グループに異動することにしたんです。

個人の集客戦略をもとに販売戦略を練って現場に展開をしていく組織で、「フードプロジェクト」の立ち上げに携わり、本当に泥臭く、全国の営業所回りなどもしました。徐々に販売施策を広め、「an」の飲食業の業界シェアを前年比で約150%に伸ばすところまでに成長したんです。大きな手応えはあったのですが、残念ながら媒体としては2019年8月にクローズ。力及ばず、とても悔しい想いをしました。

doda Xのプロダクト企画部責任者として圧倒的ユーザー体験の実現に奔走中

現在はパーソルキャリアの中でもハイクラス向け転職サービスdoda Xでプロダクトの企画責任者を務めています。doda Xにはヘッドハンティングサービス、求人紹介サービスなど、さまざまなサービスがありますが、プロダクト企画ではサービス横断でのユーザー体験を設計しています。「すぐに、もっと良い求人が見つかる」という体験をめざしており、実現するためのアイデアを考え、いろいろな人のチカラを借りてカタチにする仕事です。

世の中ではPdM(プロダクトマネジャー)と呼ばれ、華やかなイメージがありますが、大半はコツコツと地道な業務が多いですね。競合を知り、ユーザー動向を調べ、定量データを分析するなど、さまざまなインプットを繰り返すことで、課題の解像度が高まり、企画や情報設計、要件定義などアウトプットの精度が高まります。

ユーザー体験も、急に1が100になるわけではありません。ABテストなどを繰り返して反響を見ながら進めた結果、ようやく105%改善する……そんな地道な道のりを歩むこともあります。その中で、自分たちが企画したものが目に見えるサービスとしてリリースされ、その振り返りが1~2週間の短期サイクルでできることは、とてもおもしろいですね。たとえ狙った通りの効果につながらなくても、ユーザー数やアクション数の変化を深掘りして、得た示唆をもとに次の課題設定につなげ、いろいろと試しながら、また効果を見ながらその次の施策を考えていくという無限の楽しみがあります(笑)。

また、パーソルキャリアのプロダクトは、DXと人が介在する価値に対するバランス感覚をとても大事にしています。決してデータドリブンな判断に偏らず、カスタマードリブンという点を大事にしているのも、HR領域でプロダクト・サービスを手掛けるおもしろさではないかと思っています。なぜなら、私たちは誰かの転職という“人生の大きな意思決定の瞬間”に関わるわけですから。それが誰かの人生の幸福度に直結すると思うと、その存在価値も大きいですね。そして、dada Xは社内でも今後重点的に投資していく事業の1つと位置付けられています。今まさに急拡大のフェーズであり、まだまだ伸びる事業だと私も考えています。

組織がつながり一体感のあるビジネスを実現する醍醐味。企画はその中心にいられる

入社3年目の営業時代の話に戻りますが、当時担当していた「an」は競合他社に勝る優位性がありませんでした。1~2年目の後輩たちに「競合を使った方が採用成功できると思っていながら、「an」を売りに行くことがすごく苦しい」と打ち明けられたことも。当時、営業でのキャリアアップも打診されていたのですが、「これではダメだ」と思って挑んだのが企画職でした。

飲食業界に注力した「売れる商品開発」を経験してみて、もっとも課題なのは商品力の前に、営業組織と企画組織の連携がまったくとれていないことだと気づきました。営業はクライアント、企画はユーザと、見ている方向も異なっていたのです。そこを1つにまとめ、「ユーザが求めている案件を掲載し、クライアントに応募が集まるメディアをめざして一緒に頑張りましょう!」という共通の世界観を描くことがいかに大切だったか。結果、150%成長でシェアを奪回できたことは本当に大きな成功体験でしたね。

今も営業組織やプロダクト組織、マーケティング組織とビジネス成長に対して真剣に議論して、一体感のあるサービスを作る体験ができています。ビジネスの成長に対して直接的に関わり、組織をつなぎながら大きな影響力を持てる企画職はチャレンジしがいがあります。

また、事業のストーリーを考えた上での提案は、とても歓迎される文化があります。その自由度は高いですし、チャレンジを許容してくれる組織風土が根づいています。

たとえば、上司や部下であっても、議論の“壁打ち”ができる距離感であること。私も上司に対して、周囲に「それを持って行くんですか?」と驚かれるような殴り書きのアイデアを持って、まずは1回思いをぶつけに行きます。何より私自身が、いろんな人の意見をもらいながら企画を練り上げていくタイプなので、話に行かないと気が済まないんです(笑)。1人で10時間考えるより、3人と1時間ずつ議論した方が効率的だし、いろんなアイデアが生まれてくるんですよ。

この1年でプロダクト企画部もだいぶ人員が増え、現状は約20名の3グループ体制なのですが、今後は2~3名ずつ少人数の活動チームをつくり、より一人ひとりの意見が反映され、互いに議論しやすい環境をつくっていく予定です。さらに各チームのリーダーに一定の裁量権を任せ、自立自走できる企画者を増やしていきたいと考えています。

企画職に必要なのは「世の中を良くしたい」という想いと、プロダクトを前進させる力

パーソルキャリアの中でもカスタマーP&M本部は、中途入社率が高く、8割以上を占める部署が多いのも特徴です。doda Xプロダクト企画部メンバーの年齢も幅広く、平均値は30代前半ですが、20代から40代でバックボーンもさまざまですね。その多様性から多少のまとまりにくさはあるものの、各自の観点から意見を出すことでより良い企画につながったり、他のメンバーからもスキルを学べたりするメリットもあります。基本的には自社サービスを手掛ける事業会社で「自社のプロダクトを成長させたい」という想いで転職してきたメンバーが多いように思います。

私は、スキルの大前提に「社会を良くしたい」「ユーザーの課題を解決したい」というスタンスやマインドと行動力があることをとても重視しています。なぜなら、プロダクト課題に対しての答えを持っているのはユーザーであり、ユーザーの課題を解消することが事業成果にもつながるからです。

その上で、プロダクト企画でいえば、プロジェクトマネジメント、開発、デザイン、グロース、ビジネス、業界知識といったテクニカルスキルがあることが理想です。プロダクト企画部でも、今後、スキルマッピングをアップデートしていきたいと考えていますが、活躍人材の共通項は「ユーザーの課題を解決したい、世の中を良くしたい」という想いと、ユーザー課題の解像度を高める行動力、思考力がベースだと感じています。そういう想いを持った仲間と一緒にはたらきたいと考えています。

私は、“新しい価値を世の中に届けることで、人が幸せになってほしい”をやりがいに、仕事をしています。自分の仕事の成果を通して、少しでも世の中の人が「便利になった」「使いやすい」と感じてくれたら、とてもやりがいを感じます。今は、自身の想いと仕事が接続できており、充実感があり、はたらいていて楽しいと感じます。仕事という感覚より、熱中する感覚に近いかもしれません。

パーソルキャリアには、仕事に熱中している人がたくさんいます。私も、世の中がもっと良くなるということを本気で信じて、「すぐに、もっと良い求人が見つかる」という体験を実現するために、メンバーと一緒にたくさんチャレンジしていきたいと思っています。

最後に、パーソルキャリアで自分がやりたいことにチャレンジするのはめちゃくちゃ楽しいので、「パーソルキャリアではたらきたい」「熱中したい」「人の人生に大きい影響があるサービスに関わりたい」と感じた方は、ぜひ一緒にはたらきましょう!

  • 社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
  • 社員の所属事業部名称は、2024年4月時点での名称となります。
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