社員インタビュー

2024.03.22

HR業界の事業企画は「謎解きパズル」。複雑性が高いほどおもしろい

doda企画本部 doda事業戦略統括部 事業企画部 兼 dodaエージェント事業部 エージェント企画統括部 事業企画グループ

久戸瀬 藍

事業企画のキャリアを深めていきたいという思いから、リファラルでパーソルキャリアに入社した久戸瀬 藍。HR業界ならではの、数字の謎を解き明かすような仕事にやりがいを感じていると言います。事業企画職の醍醐味と難しさについて、ざっくばらんに語ってもらいました。

「人が意思決定をするプロセスへの興味」から、次第に事業企画を志す

生物の体内の仕組みに関心があり、大学では獣医学を学びました。学んでいくうちに、動物に限らず、人が意思決定をするときの心理やプロセスに興味を抱くようになり、マーケティングや経営企画など、インサイト分析ができそうな職種を軸に就職活動をしました。初めに入社したのは、人材紹介会社です。人材紹介会社を選んだ理由は、顧客企業の採用活動と、転職希望者の転職活動のいずれもが、人の意思決定プロセスに携わるものであると捉えたためです。顧客企業と転職希望者の双方の意思決定に興味があったので両手型のコンサルタントとして、ライフサイエンス領域を担当しました。

その後、企画の仕事に挑戦したいという思いがふくらんで、医療従事者向けのポータルサイトを運営する会社に転職し、自社サイト上で広告を出稿する企画提案営業を経験しました。大学時代の専攻を活かしながら、よりマーケティングの知見を深めたくなり、3社目はペット関連事業を手がける会社のマーケティングの部署に入社しました。

入社当初はマーケティングの部署でしたが、アサインされる業務が事業企画に少しずつ寄っていく中で社長室に異動になり、動物病院やトリミングサロンの事業企画を担当することになった時、業務委託でPL(損益計算書)作成に関わっていた、近藤(現パーソルキャリアのエグゼクティブマネジャー)に出会いました。私がはたらいていた会社の事業企画を副業としてサポートしてくれていたのが近藤です。私自身、初めて担当する事業企画の仕事に戸惑う中、どこに視点を置いてどう進めていけばいいのか、丁寧に教えてくださいました。

事業企画の仕事にやりがいを感じるようになり、この領域に軸足を置いて他の場所でも経験を積みたいと考えて転職活動を始めたころ、近藤からパーソルキャリアの話を聞く機会がありました。安心してはたらける環境であること、個人のキャリア選択を尊重してくれるという話を聞いて、「いいな」と思ったんです。大きな会社なので、入社後の選択肢が豊富であることも魅力でした。その魅力に惹かれ、近藤からのリファラルで、パーソルキャリアの面接を受けることにしました。

面接で、「個人のキャリアと真摯に向き合ってくれる会社だ」と実感

実は、1社目の人材紹介会社に勤めていた時にも、パーソルキャリア出身の先輩たちと一緒に仕事をする機会があったんです。その時に、「この人とは一緒にはたらきたくないな」と感じるような人がひとりもいなかったことを、よく覚えています。パーソルキャリアの面接を受けるにあたって、当時の先輩に相談したら、「とにかく人がいい会社ですよ」と教えてもらいました。「あとはパーソルキャリアで、自分がやりたいことを実現できるかどうかだね」と。

面接では、これまでのキャリアに一貫性がないことを指摘されるかな、と思っていたのですが、「なぜその選択をしようと思ったのか」、「今後のキャリアについてどう考えているのか」を定型的に聞くのではなく、本心から興味を持って聞いてくれていると感じました。「一貫性がないからダメ、というわけではないし、今後もキャリアに対する考え方は変わっていい」と言ってもらえて、個人のキャリアと真摯に向き合ってくれる会社なんだ、とあらためて思いました。

入社後は、事業企画グループに配属されました。メンバーは事業部門ごとに担当が割り振られていて、予算の作成、予実管理、経営層への報告などを行っています。私は、dodaエージェント事業部のハイキャリア層向け転職支援サービスを担当しており、業務としては、事業企画や予算管理に携わっています。

初めはサブ担当として、先輩と一緒に業務を進めていたのですが、入社2カ月後からさっそく自分が中心となって役員の方々に報告することとなりました。初めての定例会議では、緊張しながら準備し、上司や先輩のチェックやサポートを受けながら何とかやり遂げられた時にはホッとしました。

私自身、大きな会社で本格的な事業企画を手がけるのが初めてで、キャッチアップは正直大変でしたが、抜け漏れがないよう上司が1対1で寄り添ってくれ、手厚くサポートしてくれたので安心感がありました。

仕事に慣れてペースがつかめてきたころ、私をパーソルキャリアに紹介してくれた近藤とミーティングで同席する機会がありました。「成長したね」と声をかけられて、見守ってもらえていたことがわかり嬉しかったです。

パーソルキャリアの事業企画は「謎解き」を楽しめる方にぴったり

「事業企画」と聞くと、華々しいイメージを持つ方もいるかもしれませんが、日々の業務としてはPCに向かって数字をにらんでいることの多い、案外地味な仕事です。営業部門と経営層の間に入り、両者と連携しながら、予算やコストを調整していくのも私たちの役割です。他社では「経営企画」と呼ばれることも多いポジションです。

人材業界は、そもそも事業の構造が複雑です。顧客企業と転職希望者をマッチングするルートも、エージェント経由、ダイレクトスカウト、広告などさまざまあり、エージェントの中にも「両手型」と「片手型」があるなど、HR業界の経験がない人から見ると、まず仕組みや専門用語を理解することが難しいかもしれません。

パーソルキャリアでは多様な事業を展開しているので、それらが互いに密に連携している部分も多いです。ですから、何か新しいことを始めたり、これまでやっていたことを改めたりしようとすると、影響の範囲が広くなります。事業企画を担当する私たちも、自分が担当する事業部門のみならず、他の事業部門が何をやっているのか常に把握しながら業務を進めなければなりません。その点は、他業界や他社とは違う、パーソルキャリアの事業企画の特徴だと思います。

また、たとえば売上の数字ひとつとっても、計画よりうまくいっているならそれはなぜなのか、逆に目標を達成できていないとしたらなぜなのか、もっと良くするにはどうすればいいのか、複雑なパズルを一つひとつ解いていくような思考が必要になります。高度な数学の知識が求められるわけではありませんが、数字の「謎解き」を楽しめる方にとってはとてもやりがいのある環境だと思います。

私自身は、もともと「人が意思決定をするプロセス」への興味から就職活動を始めました。当時から事業企画の仕事に就くことを想像していたわけではありませんが、「何が何に影響しているか」といったプロセスを追求している今は、とても仕事が楽しいです。複雑性の高さゆえ、絡まり合った糸を解きほぐす大変さはありますが、整理することができた時には達成感を味わえます。

スケールの大きなプロジェクトを通じ、企画職として成長する

入社から1年あまりが過ぎ、あらためて思うのは、先輩たちから聞いていた通り「人がいい」会社だなということです。経営陣の方々は、入社してからまだ日が浅い私の報告にも真摯に耳を傾けてくださいます。

経営層をはじめ、さまざまな立場の方々とコミュニケーションをとる立場だからこそ、今自分がどんな背景、どの視点から話すことが求められているのかを常に意識するよう心がけています。視座が変われば話す内容も変わり、時には立場の違いから意見がぶつかることもありますが、相手の話を聞く姿勢を持っている方ばかりなので、やりにくさは感じないです。

私が携わるハイキャリア層向けの事業は会社として注力している領域です。関わっている社員の数も、以前のキャリアで手がけたプロジェクトとは桁違いに多いですし、売上の規模も大きいです。責任の重い役割なのでプレッシャーは大きいですが、同時に大きな事業に関わるやりがいを感じます。私自身がそうだったように、これから本格的に事業企画の仕事にチャレンジしたいという方にとっては、年齢や社歴に関係なく活躍のチャンスを与えてくれ、成長できる環境ではないでしょうか。

事業企画は営業の仕事と違い、「120%達成!」などと目に見える形で成果が出にくい仕事です。時には営業と経営の板挟みになることもありますが、その中でも自分が間に入り、リードして策定した計画の通りに事業が成長していく様子を見るのは大きな喜びです。

前述したように、今パーソルキャリア傘下には多くの事業があるので、顧客企業1社に対して、複数の業務担当者がつく状態も珍しくありません。その人員体制の複雑によって、顧客企業や転職希望者が不便に感じてしまうことがあると思います。

今後は事業企画として、お客さまにとって最適な顧客体験とはどんなものなのかを考えていきたいですし、業務の幅を広げて、具体的な施策や仕組みを提案していきたいです。もちろん、ひとりでは成し遂げられないことなので、一緒に事業を成長させてくれる方と出会えることを楽しみにしています。

  • 社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
  • 社員の所属事業部名称は、2024年4月時点での名称となります。
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