既存の価値観にとらわれず、“より良い、はたらく”を実現したい

執行役員 石上 篤史

仕事する父は笑っていただろうか?

「はたらくを楽しもう」――旧インテリジェンス時代のスローガンと企業ビジョンに共感して、この会社に入社してから20年目を迎えようとしています。幼いころから抱いていた漠然とした“はたらく”というイメージとはまったく異なる未来を掲げるパーソルキャリアに惹かれました。

私が抱いていた“はたらく”ということへのイメージは、間近で見ていた父の影響を受けたものでした。金融機関ではたらいていた父は、バブル経済の崩壊を受けて本当に大変そうでした。だからこそ、“はたらく”ということの在り方を根本から変えようとしている企業に魅力を感じ、入社したいと思いました。

そんな私のキャリアのスタートは営業職から。当時、インテリジェンスは『OPPO』というアルバイトメディアを運営しており、同媒体の広告営業を担当しました。その後、『OPPO』は求人情報の『an』と統合。統合後の10数年間で、営業組織と企画組織のゼネラルマネジャーを務めました。この間、自身のミッションを遂行してきましたが、2019年に初めて自分のキャリアの今後について考えさせられることになります。そのきっかけとなったのが、『an』の事業撤退です。

事業撤退がキャリアを考えるきっかけに

責任ある立場を務めてきた身として、自分にも多くの責任を感じました。辞めるべきだと。それでも今、この場所にいるのは、退職するかどうかというタイミングで、自らの“キャリアオーナーシップ”を真剣に考えたからです。

「自分は、何のために仕事をするのだろう」と考えた時にたどり着いたのが、「はたらくを楽しもう」という昔のブランドメッセージであり、「はたらいて、笑おう。」という今のパーソルグループのビジョンです。「自分は“より良い、はたらく”がある未来を実現するために、はたらいてきたんだ」と。思いを持ってはたらける場所に残りたいと思いましたし、事業撤退という悔しい経験をした私にしかできないサービス、事業をつくっていきたいと感じたのです。

パーソルキャリアには成し遂げたい未来が明確にある。パーソルキャリアが成し遂げたい未来とは、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッションそのものであり、私は強く共感しています。実現するための壁はいくつもありますが、それをクリアしていくプロセスはとても楽しく、実現した先の未来は日本社会にとってとてもインパクトがあるものであると信じています。

パーソルキャリアが存在感を発揮し続けるために

2025年の春から、私は経営戦略本部と新規サービス開発本部の本部長を兼任しています。これからの転職市場は、超少子高齢社会の影響で労働環境の変化が激しく、非常に難しい時代になっていきます。5年後、10年後、日本の人材不足はさらに進んでいくでしょう。それは、もう止められません。

しかし、“より良い、はたらく”を実現するためにも、人材不足による日本経済の停滞や社会インフラの崩壊を招いてはなりません。そのためにも、パーソルキャリアは取り組む課題の範囲を広げ、企業の人材獲得や個人のより良いはたらく機会の提供において、なくてはならない存在になる必要があります。

社会の変化によって、人の考えや価値観も変わってきています。新しい技術の台頭によって、仕事やはたらき方も変化していくでしょう。そんな状況だからこそ、既存の価値観にとらわれずに、新しいテクノロジーを駆使することや、新たな手法を試すことを、スピード感を持ってやっていきたい。社内外の多くの人の力を借りながら、“はたらく”や経済に良い影響を与え続けたいですね。

  • 掲載している内容・肩書・社員の所属は取材当時のものです。