女性が輝ける社会は、みなが輝ける社会。
「自分らしく」はたらける
居場所を広げたい。

執行役員喜多 恭子

執行役員 喜多 恭子 執行役員 喜多 恭子

人間にとってかけがえのない「はたらく」ということ

私は就職氷河期世代です。これまで、私の友人や知人をはじめ、関わってきた人たちのさまざまな「はたらく」の実情を目にしてきました。周囲の目を気にしながら仕事をするうちに「はたらく目的」を見失った人もいます。自分のしたいことと現実のギャップに悩んで、年齢的にチャレンジをためらってしまうという人もいます。自身のスキルを武器に自分らしく「はたらく」を実現している人がいる一方で、残念ながら自分の存在価値が信じられず、亡くなった方もいました。「はたらく」にまつわる価値観や環境が人に与える影響はとても大きい。それを思い知らされる数々の経験が、「はたらく」に対する私の問題意識の原点になっています。

私は、派遣やアウトソーシングから人材紹介まで、HRのほぼすべての事業に関わってきました。今になって思うのは、業種・職種や業態、仕事の探し方には、意外にもさまざまなものがあったということです。就活生の時には、これに気づくことができませんでした。実は、就職活動一つとっても、できることには幅があったりする。客観的に自分の可能性を知って、行動できる道がある。その方法は満足に知られていませんが、門戸は閉じられていないのです。だから私は、転職サービス「doda」の編集長として情報を発信しています。

運・不運で就職が全て決まる、そんな不条理があってはならない

転職の方法には、正解がありません。タイミングや運の影響も、ゼロとも言えません。新卒当時の私も、雲をつかむような環境の中で必死にもがきました。当時の私にとっては、仕事に就けること自体がありがたいという実感があったのです。

ちょっとした判断の違いではたらけなくなってしまう可能性は、私にも十分にありました。ただ、だからといって就職できたことを「幸運」という一言で片づけてしまってはいけないとも私は思っています。運・不運で仕事が全部決まってしまうなら、そんな不条理なことはありません。

もちろん、運の影響がゼロになることはないかもしれない。でも、自分の価値を知って、しかるべき方法を取れば、運の影響を小さくして、自分の進路を自分で決められるようになります。

私たちパーソルキャリアのミッション「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」は、まさに、自分の意志を仕事に反映させて、やりたい仕事を自ら選び取れる力が身に着けられる環境を社内外に広げていくとの宣言です。

*

女性のはたらきづらさと真正面から向き合ってきた

やりたいことがやりにくいという意味では、女性の仕事も同じかもしれません。大きなライフイベントのたびに、いくつもの選択肢から自分に適したものを選び取らなくてはならい。そんな女性にとってはたらきづらさを感じるケースがあるのが現実です。

私も、たとえば出産したいと願う気持ちを抱えながら、これまで積み上げてきたキャリアがリセットされるのではという恐怖心も同時に訪れる。そんな悶々とする日々を過ごしました。こんなことがしたい、あんなことがしたいと思っているのに、体力がついていかないと感じた時期もあります。最近は社会的にかなり環境が変わりましたが、若い女性はいまだに、当時の私と同じようにキャリアリセットの不安や仕事とプライベートの両立にも不安を感じているでしょう。産休・育休から復帰した“ママ社員”が、家事も仕事もやって、早朝から深夜までずっと動きっぱなし、ということが今でも起きている。これが実態です。ですが、仕事の評価には、そういった事情は考慮されません。

女性活躍が言われる今こそ、その風に乗って欲張りに生きよう

女性初の役員になったといっても、人に恵まれた面は大きいです。

出産・育児・介護は、女性がメインとなってなされがちで、女性のキャリアアップが困難という現実は、明確にあります。それが未だに「一般」です。出産・育児が一種のリミットになってしまう。それらを考慮すると、キャリアを断念せざるを得なかったりする。状況を改善するには、男女のマインドや社風を変えることも必要ですし、制度も充実させるべきです。その上で、私はあえて言っています。「女性活躍が言われる今なら、その風に乗って欲張りに生きろ! 子どもも家庭も仕事も美の追求も思いっきりしろ!」って。

まず、風に乗る。評価はその後になされるものだから、乗ってから頑張ればいい。そんな例が増えれば、女性に対する社会的な見方も変わるかもしれない。キャリアを諦めずに、安心できる。そんな「居場所」を社会の色々なところに作っていきたいです。

*

関連情報