アルバイトから正社員、フリーランスまでどんな働き方であっても、
「キャリアオーナーシップ」を育める社会に

代表取締役社長 瀬野尾 裕

幅広い領域に携わり、一人ひとりの可能性に気づいた

僕がパーソルキャリアの前身であるインテリジェンスに入社したのは2000年。それから現在に至るまで、エンジニア派遣のサービスを担当したり、事務派遣のサービスを担当したり、アルバイトニュースの求人広告を担当したり。正社員、派遣社員、アルバイト、フリーランスさまざまな領域に携わってきました。このキャリアは、社内でも異色だと思います。

思い返せば、企業と個人のミスマッチなど、社会課題を解消するために真剣に取り組んできた20年でした。さまざまな領域の「はたらく」を見てきた経験を持つ僕がいま心から思うことは、人にはそれぞれ等しく可能性があるということです。これが、私のベースにある考えです。

主体的に動けば、仕事はどんどん楽しくなる

パーソルキャリアのミッション、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」の概念の解像度を高めると、「キャリアオーナーシップ」という言葉に集約されると僕は考えています。自分の可能性を信じ、自分の意思でキャリアそして人生を選択する。そんなキャリアオーナーシップを育む社会を創造することを目指しています。

会社のミッションなんて、どうせ言葉だけだろうと思う人もいるかもしれません。でも、僕は社会にキャリアオーナーシップを育むことに、人生を懸けていると言っても過言ではありません。なぜ、そこまでするのか。そこには、過去の若い頃の原体験が大きく影響しています。

20代半ばにインテリジェンスに入社したとき、自分とそれほど年齢の変わらない先輩が、自分の意見を自由に発言し、行動し、次々とやりたいことを実現していく先輩たちを目にしました。「これからはeコマースの時代だ」「こんな志で仕事をしている」と、人材領域の未来について夜な夜な熱く語ったり、その言葉通りに自分がやるべきだと考える企画を積極的に提案したり。会社からやってほしいと言われた仕事をやるのではなく、主体的に自ら仕事を生み出している姿に、衝撃を受けたのです。なんてカッコイイんだ、と。

ほかにも、社内には独立志向が高く、独立を見据えて自分に足りないスキルを身に着けようと、いい意味で貪欲な方もたくさんいましたし、キャリアオーナーシップを持っている人が本当に数多くいました。そうした人たちの中で、僕自身のキャリアオーナーシップも育まれていきました。

自分の成長やチャレンジにより貪欲になりましたし、やりたいことはきちんと上司に伝えるようになっていきました。その分、上司とは時にけんかにもなりましたが、どれだけ激論を交わしても、会議室を出たらまたフラットな関係に戻る。きっと、僕の可能性を信じているからこそ、議論を重ねてくれたのだと思いますし、自由に発言し行動できる、そんな仕事ができることが楽しくて仕方ありませんでした。

上から言われたことをそのままやるのではなく、「自分で決めて、動く」。そうして自分自身で、道を切り拓いていくことが「はたらく」を楽しくするということを、僕はこの会社で知ることができました。パーソルグループの文化として、望めば得られる環境があったことも大きいと思います。

先の見えない時代だからこそ、人生のハンドルは自分で握る

世界中が想像もしなかったパンデミックに見舞われたコロナ以降。テクノロジーの進化も相まって、自身のキャリアに不安を感じている方も多いでしょう。インターネットを開けば、人生100年時代、AIが仕事を奪う…不安をあおるような情報が溢れています。それらの情報に左右され、行動している人も多いと感じています。でも、人生のハンドルを握るのは他の誰でもない自分自身。不安が蔓延している時代だからこそ、キャリアオーナーシップが大切だと感じています。

いま、世の中の人に、「自分の可能性を信じていますか?」と尋ねたとして、「はい」と即答できる人が一体どれくらいいるでしょうか。自分の可能性を知ることは、シンプルだけど、実は、難しい。だからこそ、そこに僕たちの存在意義があるのです。人々の可能性を最大化することが、我々の役割です。データテクノロジーを駆使し、人々の可能性を最大化し、自信を持てるように全力で応援したい。

2022年4月、僕はパーソルキャリアの代表取締役に就任しました。はたらくひとり一人の可能性を誰よりも信じられる会社でありたい。キャリアオーナーシップを育む社会の実現に向けて、チャレンジを続けていきます。

  • 掲載している内容・肩書・社員の所属は取材当時のものです。