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転職サービス「doda」、「転職市場予測2025下半期」を発表
15分野のうち11分野で求人数増加・好調を維持の予測
~労働力不足時代に備えた人材確保と、AI・DX人材ニーズの増加により、
転職市場は活況の見通し。世界経済の影響を受けやすい業界では注視が必要~

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:桜井 貴史)は、「転職市場予測2025下半期」を公開しました。詳細は、< https://doda.jp/guide/market/ >をご確認ください。また、doda編集長の桜井 貴史が、最新の転職市場のトレンドや2025年下半期の予測を解説するイベント「転職市場の変化と最新トレンド<2025年下半期>」を2025年7月31日(木)に開催いたします。

<解説:doda編集長 桜井 貴史>
2025年下半期の転職市場予測:労働力不足時代に備えた人材確保・DX人材ニーズの増加により引き続き活況だが、米国の関税政策等の影響から、一部に不透明感も滲む
2025年下半期の転職市場全体における求人は、今回取り上げた15分野(7業種、8職種)のうち、11分野で【増加】【好調を維持】と予測しており、引き続き転職市場は活況を維持する見込みです。
求人増加(7分野):営業、人事、経理、法務、企画・マーケティング、化学・素材、食品
好調を維持(4分野):IT・通信、メディカル、不動産・建設、販売・サービス
横ばい(3分野):金融、事務・アシスタント、クリエイティブ
減少、または横ばい(1分野):電気・機械
多くの分野で求人が増加・好調を維持すると考えられる背景は、以下の通りです。
①「2040年問題」を見据えた採用強化が進む
1971〜74年頃に生まれた団塊ジュニア世代が定年退職を迎えることによって労働力不足が深刻化する「2040年問題」に備え、企業は中長期的な目線での採用体制づくりや採用ブランディングに着手、注力し始めています。特に、将来のマネジメント層候補や、即戦力となる専門人材の採用を強化する傾向にあります。
②AIやDX、グローバル事業を推進できる人材ニーズの増加
業務プロセス全体の見直しや業務効率化など、企業ではAIを業務に活用する動きが本格化。AIを使える、DXを推進できる人材に加え、業界によって求められるスキルに変化が生じる中で特定のITツールの利用経験がある人材は高く評価されるケースもあります。一例として、建設業界で進む「BIM/CIM」の活用があります。「BIM/CIM」はデータ活用や共有による受発注者の生産性向上を実現するツールです。現在のところそれらの利用経験を持つ人材は希少であるがゆえに、今後人材ニーズは高まると予想されています。
他方、海外市場への進出・拡大を視野に入れる企業も増加しており、語学力に加えて、海外営業や現地工場マネジメント経験を持つ人材ニーズも拡大する見込みです。
③世界経済情勢が及ぼす採用・転職市場への影響
一方で、米国の関税政策や為替レートなどの先行き不透明感から、製造業をはじめとする企業において、採用枠の抑制や採用自体を中止するなど、中途採用計画に影響を及ぼす可能性もあるため今後も注視が必要です。
2025年下半期の企業動向予想:人材の定着に向けての動きがより活性化する見込み
売り手市場が続く中、多くの企業が採用活動の強化に加え、人材の定着率向上を重視する動きが広がっています。社員満足度を定期的に調査し、改善に取り組む企業も増えており、具体的には次のような工夫がみられます。
①残業時間の削減やキャリアコースの充実などにより社員満足度を高め、定着率向上を図る
残業時間の削減に向けた制度整備や、転勤の有無を事前に選べるキャリアコースの新設、一時金の導入・増額など、はたらき方に関する柔軟な選択肢や支援を提供する事例が見られ、社員が長く安心してはたらける職場環境の整備が進んでいます。
②選考段階から「カジュアル面談」「オファー面談」などを通じて、入社後のミスマッチを防ぐ
入社後のミスマッチを防ぐために、選考段階から丁寧な説明やフォローを行う企業が増えています。具体的には「カジュアル面談」や「オファー面談」の実施、工場や会社の見学機会の提供など、応募者が入社後の業務内容やはたらき方を具体的にイメージできるよう工夫しています。
世界経済の不安定化により若干の不透明感はありつつも、引き続き人材獲得競争が続くことが予想されます。企業は採用強化・定着率向上のため、社員が“自分らしい“と感じられるはたらき方やキャリアを実現できる環境づくりに、一層力を入れていくのではないでしょうか。
各業界の2025年下半期の転職市場の動向については、< https://doda.jp/guide/market/ >を参照ください。
【イベント】doda編集長が読み解く「転職市場の変化と最新トレンド<2025年下半期>」開催概要
本イベントでは、doda編集長の桜井 貴史が、最新のデータをもとに転職市場の変化や、個人の価値観・企業の変化、そして2025年下半期の転職市場予測と転職活動のポイントについて詳しく解説します。
日時:2025年7月31日(木)19:00~20:00
参加費:無料
対象:社会人の方
使用するツール:オンラインビデオツール
イベントURL・お申し込み:https://doda.jp/event/doda_market.html
申し込み締切日:2025年7月30日(水)23:59
解説者・登壇者プロフィール doda編集長 桜井 貴史(さくらい たかふみ)

新卒で大手人材会社に入社し、一貫して国内外の学生のキャリア教育や就職・転職、幅広い企業の採用支援事業に携わる。2016年11月、パーソルキャリア株式会社に中途入社。同年、株式会社ベネッセホールディングスとの合弁会社、株式会社ベネッセi-キャリアに出向、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」の立ち上げを牽引し、初代dodaキャンパス編集長に。その後、同社 商品サービス本部 本部長として、キャリア講座やアセスメントをはじめとした、大学生向けサービスの責任者を務める。2023年4月、doda副編集長 兼 クライアントP&M本部 プロダクト統括部 エグゼクティブマネジャーに就任し、法人向け採用支援プロダクト全体を管掌。2024年4月、doda編集長に就任。サービスを通じてこれまで60万人以上の若者のキャリア支援に携わり、Z世代の就職・転職動向やキャリア形成、企業の採用・育成手法に精通している。
【データ利用について】
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