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「HiPro(ハイプロ)」、福井県でスキルリターンを開始
~副業・兼業のプロ人材活用の浸透により、福井県内企業と地域経済への寄与を目指す~
福井県内企業である「志保重」「TOKO」「松文産業」におけるプロ人材活用事例を公開

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社のプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」は、「スキル循環社会」の実現に向けたアクションである「スキルリターン」を福井県で開始いたします。

本日10月2日(木)に行った発表会では、HiProによる「スキルリターン」発表の他、福井県庁による福井県の現状と取り組みの紹介、副業・兼業の受け入れを推進する敦賀信用金庫、株式会社福井キャリアマネジメント、福井信用金庫によるプロ人材活用の事例紹介の発表、さらに、プロ人材活用実績のある同県内企業の株式会社志保重をゲストに迎えたトークセッションを行いました。

「HiPro」が取り組む、「スキルリターン」プロジェクト

日本全体で人材不足が課題となる中、地域においては特に深刻です。そこで「HiPro」は、地域企業にとってプロ人材の活用が当たり前になることで、人材不足の解決に繋げたいという想いから、2023年6月に「スキルリターン」プロジェクトを開始しました。これまでに鳥取、山形、福岡、広島、京都、秋田、愛媛、愛知、熊本の9地域で展開し、福井県は10地域目となります。

福井県の産業特性と課題

福井県の産業割合は全国と比べて製造業の割合が高く、たとえば、出荷額ベースで全国90%※1のシェアを誇る眼鏡枠産業、合成繊維を中心とした繊維産業などが盛んです。

一方で、人口減少の課題は福井県も例外ではなく、県人口は2000年をピークに減少傾向にあり、2040年には63.9万人まで減少する※2と推察されています。また、都道府県別の有効求人倍率は福井県が最も高く※3、福井県の産業が今後も成長し続けるためにも、人材不足の解決は重要なテーマです。

※1:「経済構造実態調査(製造業事業所調査)」(2024年/経済産業省)
※2:「日本の地域別将来推計人口」(2023年推計/国立社会保障・人口問題研究所)
※3:「一般職業紹介状況について」(令和7年6月分/厚生労働省)

福井県における「HiPro」の取り組み

「HiPro」では、福井県内企業の人材不足解決に向け、これまで数多くのマッチングに携わってまいりました。2024年度における企業とプロ人材のマッチング件数は昨年度比で、4.85倍に伸長し、直近では「営業(営業企画、販路拡大)」や「人事(採用企画、人材開発)」といった領域を中心にプロ人材の活用が広がっています。
今後さらに多くのプロ人材活用を後押しすべく、同県で「スキルリターン」を開始いたします。本取り組みでは、福井県の特設ページを開設し、先導的事例を掲載。プロ人材活用のノウハウや成果を蓄積することで、福井県内企業へプロ人材活用によって広がる可能性を発信し、プロ人材活用の浸透・加速を目指します。
取り組みを通じて、自らのスキルを還元することで福井県に貢献したいと考えるプロ人材と、課題を解決したい福井県内企業をつなぐことで、企業のさらなる成長と経済の活性化に貢献してまいります。
※:2024年4月~2025年3月を指す

掲載事例

【事例1】株式会社志保重

創業200年を超える老舗菓子店。
リブランディングと店舗リニューアルに取り組み、
店舗売上が120%強に伸長。

■事業内容:
和菓子・洋菓子の製造、販売

■課題:
ブランドの価値を高め、新規顧客の獲得のためにブランド戦略を見直したい。
新たなブランド戦略に基づいて店舗のリニューアルを実施したい。

■支援したプロ人材:
U氏(愛知県在住の副業人材)
大手メーカーで新規事業開発を担当。1,000名ほどのグループリーダーを務める。

■成果:
課題の洗い出し、顧客調査・分析等を行い、新しいブランド戦略を策定。戦略に基づき、店舗のリニューアル、商品パッケージやシンボルロゴの変更を行った。店舗のリニューアル後は、売上が昨年対比120%強で伸長。

■事例掲載ページ:https://hipro-job.jp/skilljunkan/skillreturn/fukui/shihoju.html

 

【事例2】株式会社TOKO

電子制御の課題にプロ人材を活用。
設備制御システムの設計を見直し、
生産性向上のための取り組みが前進。

■事業内容:
イスターカーテン、エクステリア、住宅商品の開発、製造、販売

■課題:
既存製品の電動化に欠かせない電子制御について知見が不足している。
生産設備の制御システムを見直し、生産性の向上を図りたい。

■支援したプロ人材:
K氏(埼玉県在住の副業人材)
コンサルティング会社で技術コンサルタントとして勤務。自動車製造を中心に幅広い知見を持つ。

■成果:
既存製品の電動化はプロ人材の支援のもと要件定義まで完了し、試作準備中。
生産設備の制御システムは見直しが完了し、実装フェーズへ。生産性向上に向けた計画が進行。

■事例掲載ページ:https://hipro-job.jp/skilljunkan/skillreturn/fukui/toko.html

 

【事例3】松文産業株式会社

織物メーカーが目指す“CO2の見える化”。
「スコープ3」の知見を持つプロ人材の活用で、
知見の習得と説得力のあるシナリオが完成。

■事業内容:
ハイファッション・クリエイター
(テキスタイル素材・産業資材・新素材加工)

■課題:
環境負荷の低減に向け、「スコープ3」の算定に取り組んでいたが、知識やノウハウが不足している。

■支援したプロ人材:
Y氏(兵庫県在住の個人事業主)
複数の製造業にて、経理・財務、経営企画、法務・コンプライアンスなど、主に管理・企画部門の領域を幅広く経験。

■成果:
「スコープ3」に関する知見を得て、説得力のあるシナリオの作成が完了。
CO2の排出量が見える化され、CO2削減に向けた具体的な施策の検討も進行。

■事例掲載ページ:https://hipro-job.jp/skilljunkan/skillreturn/fukui/matsubun.html

協力

福井県産業労働部労働政策課長 上藤 正純氏 コメント

福井県では、有効求人倍率が高く、特に中小企業での人材確保が難しくなっています。中小企業では、経営課題を解決するため、専門的な知識や技術を有するプロフェッショナル人材の採用を必要としていますが、このようなスキルを持つ人材の給与水準は高く、県内中小企業では、常勤で雇用することができない現実があります。一方で、都市部の高度人材には、副業という形で、地方企業で働くことを希望している人も多くいます。
そのような中、福井県とふくいプロフェッショナル人材総合戦略拠点では、県内企業における副業・兼業の活用を推進するため、今年度から、県内企業の副業・兼業人材マッチングにかかる経費の補助を開始しました。また、副業・兼業を知ってもらうため、セミナーや、個別相談会も開催しています。
11月26日には、福井県内企業と、副業・兼業人材のオンライン交流会を開催します。実際に活躍している人材と交流できる機会ですので、副業・兼業を活用したことのない企業にも、ぜひ参加していただきたいと考えています。

 

■プロ人材活用の浸透により、地域企業と経済の発展への寄与を目指す取り組み「スキルリターン」
< https://hipro-job.jp/skilljunkan/skillreturn/ >

「スキルリターン」とは、都市部ではたらきながらも、「地域を発展させたい」「この企業の可能性を信じている」という想いを持つプロ人材のスキルを“ふるさと”に還元(リターン)する取り組みです。
日本では、少子高齢化に伴い、生産年齢人口は1995年をピークに減少し続けています。とりわけ地域では、労働力不足がすでに深刻を極めています。

労働力不足を解決する手段の1つとして、プロ人材活用を国を挙げて推進している一方、プロ人材活用を選択肢として持つ企業は一部企業に留まり、地域企業におけるプロ人材活用は進んでいるとは言い難いのが現状です。
こうした課題を解決すべく、1社でも多くの地域の企業にとって、プロ人材の活用が当たり前になることを目指し、2023年6月に「スキルリターン」プロジェクトをスタートしました。
※ 総務省「情報通信白書令和4年版」

■スキル循環社会について< https://hipro-job.jp/skilljunkan/ >
「HiPro」は、「スキルを解放し、社会を多様にする。」をパーパスに掲げ、2023年5月25日に「スキル循環社会」の実現を目指すことを宣言しました。「スキル循環社会」とは、個⼈が持つさまざまな経験、スキルを1社の中に閉じずに、他の企業でも活かし、個⼈が持つスキルは、必要とする企業の中で柔軟に活用。更に、そこで培った経験・スキルがまた他の企業で活かされる。この繋がりにより、企業と個⼈が相乗的に成⻑し、日本経済の発展へと繋げていく。このような社会の実現を⽬指しています。

■プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」について< https://hipro-job.jp/ >
「HiPro(ハイプロ)」は、「スキルを解放し、社会を多様にする。」をパーパスに、課題に向き合う企業と、副業・フリーランス人材をつなぐ、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービスです。企業の人材獲得の難易度が高まり、個人のはたらき方が大きく変わる中、「HiPro」は企業が必要とする人材と出会い、個人は自分のスキルに合ったプロジェクトを見つける機会を「HiPro Biz」「HiPro Tech」「HiPro Direct」の3つのサービスを通じ提供します。これまでの経験とスキルを活かしながら自身の可能性を広げたい個人と、複雑化する課題に対応したい企業に選択肢を増やし、社会を多様にしていきます。

プロフェッショナル人材による経営支援サービス「HiPro Biz」< https://biz.hipro-job.jp/ >
経営課題解決に取り組む企業向けに、経営層・CxO ・エキスパートクラス等、高度な課題を解決できる個人と共に、課題解決に導く経営支援サービスです。

IT・テクノロジー領域特化型エージェントサービス「HiPro Tech」< https://tech.hipro-job.jp/ >
IT・テクノロジー領域の課題解決に取り組む企業向けに、エンジニア・ ITコンサルタント・技術顧問・ PM/PMO 等、 IT 分野に精通した個人を紹介するエージェントサービスです。

副業・フリーランス人材 マッチングプラットフォームサービス「HiPro Direct」
< https://direct.hipro-job.jp/lp/pro/ >
課題を解決できる副業・フリーランス人材と企業がプラットフォーム上で直接つながり、最短即日で業務の受発注ができるマッチングプラットフォームサービスです。

パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/
パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス転職サービス「doda X」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022年5月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。
当社のミッションについて:https://www.persol-career.co.jp/mission_value/

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