転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:峯尾 太郎)が運営するアパレル・ファッション業界専門の転職支援サービス「クリーデンス」< https://www.crede.co.jp >は、「クリーデンス」登録者における2020年のアパレル・ファッション業界の「平均年収」をまとめましたので、お知らせいたします。

詳細:https://www.crede.co.jp/contents/news/apparel-income_index.html


<調査概要>2020年1月〜12月までに「クリーデンス」に登録した人の年収データより算出

【職種別】平均年収

■総括
2020年の平均年収は、341万円と昨年より4万円増加しました。職種別でみると、最も平均年収が高い職種は「OEM営業」の464万円、次いで「VMD」の452万円、「営業」の432万円となりました。
また、前年比で見ると、「OEM営業」「VMD」「生産管理」はそれぞれ+71万円、+49万円、+30万円と大きく増加。一方「MD・バイヤー」は、-42万円と大幅に減少しました。
2021年のアパレル業界は、2020年以上に変革を加速させる1年になるでしょう。そのため、「EC」だけでなく「IT」「DX」に携わる人材のニーズが引き続き高まると考えられます。また、店頭に立ってブランドの魅力を伝えるだけでなく、SNSなども活用しながらお客様に寄り添い、顧客を生み出す「販売員」の価値が見直されています。それぞれの分野のプロフェッショナルを求める企業が増加するため、アパレル業界の年収は二極化すると予想されます。

■平均年収の上がり幅が大きい3職種の解説
①OEM営業:平均年収464万円(前年比+71万円)
「OEM営業」は、取引先や工場などとのつながりが重視されることから、1社で長く働く傾向がある職種で、これまでは経験が浅い方の異職種へのジョブチェンジを希望した転職活動が多くみられました。しかし、コロナ禍で取引先であるセレクトショップなどが業績不振になったことを背景に、経験年数が長く即戦力となるハイクラス層がD2CやECに携わる企業に転職を考えるケースが増え、平均年収を押し上げる結果となりました。

➁VMD:平均年収452万円(前年比+49万円)
売りたい商品を見えやすくするなど、商品化計画を視覚的に行うことで店舗を作り上げる「VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)」は、店舗の売り上げを左右する重要な役割。「VMD」を目指してキャリアを積む人が多いのが特徴で、他の職種と比較してジョブチェンジを考える人が少ない職種です。しかし、2020年は企業の倒産・ブランド閉鎖など現職を離れなければいけない状況になり、転職を考えざるを得ない人が増えたことや、EC化率の向上に伴い、VI設計・UX設計・UIデザインなどを担うECに特化したVMDのポジションで即戦力となる人材を求める企業が増えたことにより、「VMD」として豊富な経験のある35歳以上の方の登録が増え、平均年収を大きく引き上げました

③生産管理:平均年収415万円(前年比+30万円)
新型コロナウイルスの影響で店舗の休業が余儀なくされたことや、外出自粛に伴い客足が遠のく状況が続いたことから、2020年は“余剰在庫”に対する課題感が強まった1年でした。さらにSGDsに取り組む企業も増えたため、商品の製造量をコントロールする「生産管理」を求める企業が増加しました。また、ECの売上比率向上によって物流に携わる人員を強化する企業も増えています。どちらも、即戦力となる人材を求めるニーズが高く、平均年収が増加したと考えられます。

■平均年収の下がり幅が大きい3職種の解説
①MD:平均年収414万円(前年比-42万円)
「MD(マーチャンダイザー)」はファッションブランドの指揮官とも言われ、ブランドを作るうえで重要なポジションの1つです。ブランドの売上が給与や賞与に反映されるケースが多く、業績不振が相次いだ2020年は、新型コロナウイルス流行前と比較し、年収が減少したと考えられます。また、先行き不安な状況が続いたことで、経験の浅い若年層が転職活動を始める傾向にあったことも平均年収が減少した要因であると言えます。しかし、2020年の終わりから現在にかけては、ECに特化した商品戦略や数値分析などを行う「MD」のニーズが高まっていることから、今後、年収は引き上がると予想されます。

 ➁パタンナー:平均年収326万円(前年比-16万円)
新型コロナウイルスの影響を受け、パターン作製を海外の工場へ委託する企業が増えたことで、転職せざるを得ない状況に置かれるパタンナーが多くいました。しかし、3DCADのスキル素材や仕様の深い知識を持つ人材は、引き続き現在の会社で働き続けるケースが多かったため、平均年収が減少したと考えられます。また、「パタンナー」はライフスタイルに合わせて時短勤務で働く人が多い職種です。そのため、他の職種と比較して平均年収が低くなっています。

③プレス・販売促進:平均年収419万円(前年比-11万円)
「プレス・販売促進」は、ブランド認知拡大という非常に重要な役割を担っています。しかし、商品サンプルの管理や雑誌社とやり取りを行う「プレス」の業務は、コロナ禍において縮小傾向にあり、転職希望者が増加しました。特にアシスタント業務を行う比較的経験が浅い人材の登録が増え、平均年収が減少しました。一方、EC化が加速したことで「デジタルマーケティング」「EC販促」など、デジタルに関わる業務のニーズは高まり続けています。異業界からスキルのある人材を採用したいという企業の声も多く聞かれることから、企業は年収を引き上げて採用活動をすることが予想されます。今後、年収は増加するでしょう。


【年代別】平均年収


年代別で平均年収を見ると、各年代ともに「300~349万円」がボリュームゾーンで、年収分布は2019年と大きく変わらないことが明らかとなりました。一方、平均年収が「600万円以上」の割合は、各年代で増加。これはマネジメントや専門性の高いスキルを持つハイクラス層が、会社の倒産やブランド閉鎖に伴い転職を余儀なくされたことに加え、D2Cやインテリアやなどコロナ禍においても業績を伸ばしている業態への転職を求める傾向が強まったことが要因であると考えられます。

■解説者プロフィール クリーデンス 事業責任者 河崎 達哉(かわさき たつや)
1984年、兵庫県生まれ。
2008年、株式会社インテリジェンス(現社名:パーソルキャリア株式会社)入社。
キャリアアドバイザーとして、IT・ウェブ領域や金融、医療を担当。また、さまざまな業界のハイクラス層の転職も支援。これまでに支援した転職希望者は、1,500名を超える。
キャリアアドバイザー部門のゼネラルマネジャーを経て、2019年4月からは「クリーデンス」の事業責任者として、アパレル・ファッション領域の人材サービスをけん引している。

■「クリーデンス」について< https://www.crede.co.jp/
「クリーデンス」は、パーソルキャリア株式会社が運営するアパレル・ファッション業界専門の転職支援サービスです。2001年のサービス開始より「ファッションは、人が創る。」を理念に掲げ、ファッションの世界に携わるすべての人たちが、それぞれの持つ能力を充分に活かせるような環境の実現を目指しています。また、2015年からは転職支援(採用)以外に、法人向けの教育・育成支援サービスも開始。近年はこの領域を強化しています。時代の感性をリアルタイムで捉えながら、ファッション業界を支える“人”に関する情報を独自の視点で収集・発信し、業界全体が常にいきいきとしたワークフィールドであり続けるために貢献します。

■パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/
パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX」をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。2017年7月より、株式会社インテリジェンスからパーソルキャリア株式会社へ社名変更。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。

■「PERSOL(パーソル)」について< https://www.persol-group.co.jp/
パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、人材派遣サービス「テンプスタッフ」、転職サービス「doda」、ITアウトソーシングや設計開発など、人と組織にかかわる多様な事業を展開しています。グループの経営理念・サステナビリティ方針に沿って事業活動を推進することで、持続可能な社会の実現とSDGsの達成に貢献していきます。
また、人材サービスとテクノロジーの融合による、次世代のイノベーション開発にも積極的に取り組み、市場価値を見いだす転職サービス「ミイダス」、テクノロジー人材のエンパワーメントと企業のDX組織構築支援を行う「TECH PLAY」、クラウド型モバイルPOSレジ「POS+(ポスタス)」などのサービスも展開しています。