パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda(デューダ)」(編集長:喜多 恭子)は、「IT職種の平均年収ランキング2021」を発表しましたので、お知らせいたします。本ランキングは、2020年9月~2021年8月の1年間に転職サイト「doda」のエージェントサービスに登録した約45万人のデータから、IT関連業種・IT職種で正社員として働く20歳~65歳までの方をピックアップして平均年収をまとめたものです。

【 主な調査結果 】
<業種別>
「IT/通信」は、平均年収433万円、昨年から11万円減少 
―「IT/通信」業界に分類される4業種の年収を年代別でみると、「20代」は減少、「30代」「40代」「50代以上」は増加。二極化する結果に
―昨年と比較して平均年収が増加したのは2業種、減少したのは2業種
◆「インターネット/広告/メディア」業界の中でも、「ゲーム(オンライン/ソーシャル)」は昨対比+6万円と好調

<職種別>
IT職種の平均年収は438万で、昨年から14万円の減少トップ7位までの順位は過去5年間で変動なし
-昨年と比較して平均年収が減少したのは14職種。一方で増加したのは4職種
◆昨対比で年収が最も増加した職種は「プロジェクトマネジャー」で+7万円。唯一、2年連続でアップ

 

解説】
若年層の転職活発化により、平均年収は減少傾向。
一方で「統括」「管理」などプロジェクトをマネジメントできる人材は、今後も需要が高まる存在に。
2021年の平均年収は、IT業種・IT職種ともに昨年より減少しました。今年は昨年と比較して、年収水準が低めのポテンシャル層や若手層の登録が増加傾向にありました。そういった方の転職希望者の割合が増加したことが平均年収に影響したと考えられます。

ポテンシャル層や若手層の登録が増加し、転職活動が活発化している理由は2つあります。
1つ目の理由は、IT関連企業がポテンシャル採用を再開させたこと。従来のITエンジニア不足に加え、コロナによってDX推進に必要なデジタル人材もさらに不足している事から、IT関連企業では未経験者・若手を対象としたポテンシャル採用を再開させています。こうした動きにあわせて、転職希望者も今後、成長を期待できるIT関連企業への転職を希望する動きが見られました。
2つ目の理由は、今までIT業種・IT職種で働いていた若手層が異業種・異職種で働きたいと、転職活動を行うようになったことです。特にIT職種は、新卒採用を活発に行っており、ファーストキャリアとして選ぶケースが多い職種ですが、就職から2~3年後にはキャリアの見直しを理由に転職することも多くなっています。昨年は、コロナによって、転職活動を見合わせていた人たちがキャリアチェンジに挑戦したいと転職活動を行う動きが強まったと考えられます。

一方、年代別で見ると、「IT/通信」業界で働く「30代」「40代」「50代以上」の各業種の平均年収は増加傾向にあります。コロナ禍で多くの企業が働き方や制度をデジタルにシフトせざるを得ない状況に直面しました。それに伴い、新たなシステムの導入やセキュリティ強化の対応が必要不可欠となり、即戦力として活躍できる人材が求められ、提示年収の水準もアップしたと考えられます。その結果として、30代以降の知識や経験が豊富な登録者が増加し、平均年収を引き上げたと想定されます。
また、経験者の中でも「統括」「進行管理」「課題解決」ができるマネジメント人材のニーズはこの1年で高まり続けており、今後も企業が提示する年収は増加すると考えられます。同様の理由により、開発プロジェクト全体の責任者となる「プロジェクトマネジャー」の需要は、今後も高まるでしょう。(doda編集長 喜多 恭子)

<業種別>
■「IT/通信」は、平均年収433万円、昨年から11万円減少。
「IT/通信」業界の2019年からの平均年収の推移を見ると、2019年は446万円、2020年は444万円、2021年は433万円と、全体的に減少傾向という結果になりました。

<「IT/通信」の平均年収推移>


■「IT/通信」業界に分類される4業種において年代別でみると、「20代」は減少、「30代」「40代」「50代以上」は増加傾向。二極化する結果に。

「IT/通信」業界に分類される4業種の平均年収において、「20代」は、4業種のうち3業種の年収が減少したのに対し、「30代」以上では、ほとんどの業種で年収が増加しました。増加額が最も大きかったのは、「50代以上」の「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ」(813万円)で、+57万円でした。

 

■インターネット系の「ゲーム(オンライン/ソーシャル)」は好調。
「IT/通信」の中でも、昨年と比較して平均年収が増加したのは2業種、減少したのは2業種です。「ITコンサルティング」は458万円(昨対比+3万円)、「ハードウェア/ソフトウェア/パッケージ」は451万円(昨対比+2万円)、「システムインテグレータ」は452万(昨対比−3万円)、「通信/ISP/データセンター」は398万(昨対比−5万円)でした。DX推進を行う企業が増えたことでニーズが拡大した業種では、即戦力となる経験者を求める企業が多く、年収が増加した一方、「SE」職など未経験の採用を再開させた業種では年収が減少したと考えられます。
なお、「インターネット/広告/メディア」カテゴリでは、「ゲーム(オンライン/ソーシャル)」が407万円(昨対比+6万円)と好調でした。巣ごもり需要で業績好調な企業では、給与や賞与に還元されたケースも見受けられ、それらが年収アップの要因の一つになったと考えられます。

<業種別年収変動(IT関連)>

<職種別>

IT職種の平均年収は438万で、昨年から14万円の減少。トップ7位までの順位は5年間変動なし。
今年のIT職種の平均年収は438万円で、昨年から14万円減少しました。IT職種の平均年収額の推移をみると、2019年から2021年にかけて減少傾向にあります。しかし、全職種の平均年収と比較すると、IT職種の年収のほうが35万円高く、需要が高い職種であることが分かります。

<全職種合計とIT職種の平均年収推移>

IT職種の平均年収トップ20のうち、2年連続で平均年収が増額したのはランキング1位の「プロジェクトマネジャー」(671万円・昨対比+7万円)のみでした。2位の「プリセールス」(630万円)は3位「ITコンサルタント」(585万円)との差額が大きく、順位の変動はないものの、昨対比−28万円と大きく減少する結果になりました。4位の「IT戦略/システム企画」(576万円)は昨対比+1万円と微増でしたが、IT職種の中で唯一、全年代の平均年収が増加しました。

昨年と比較して、年収が増加したのは4職種、減少したのは14職種、ランク外からランクインしたのは2職種と、金額は減少傾向にありますが、ランキングの順位に大きな変動はありませんでした。トップ7までの順位は、過去5年間変動していません。

<IT職種別年収ランキングTOP20>

■職種(IT/通信 全体):https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_04
■業種(IT/通信 全体):https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/#anc_job_04
■業種(インターネット/広告/メディア 全体):https://doda.jp/guide/heikin/gyousyu/#anc_job_08
■全職種・業種の平均年収:https://doda.jp/guide/heikin/
■IT・Webエンジニアの転職・求人ならdodaエンジニアIT:https://doda.jp/engineer/ 

■調査概要
【対象者】2020年9月~2021年8月末までの間にdodaエージェントサービスに登録した20~65歳の男女
【雇用形態】正社員
【有効回答数】約45万件
*平均年収:手取りではなく支給額
*順位算出:平均年収(万円)の小数点単位で順位づけ
*IT業種・IT職種の方をピックアップ