
社員インタビュー
2024.07.03
制約があっても、「はたらく」をあきらめない。「事業企画」をキャリアの軸にするという選択肢
プロダクト&マーケティング事業本部 事業企画統括部 事業企画部 アシスタントマネジャー
川島 宏子
学生時代はピアノ演奏家として活動し、その後一般企業に就職して、事業企画のエキスパートをめざすようになった川島 宏子。時短勤務で仕事と育児を両立しながら、アシスタントマネジャーとして活躍しています。ピアノの「伴奏」とマネジメント、その意外な共通項とは?
音楽の道から心機一転、事業企画のエキスパートをこころざす
幼いころからピアノが好きで、高校生のときからピアノ演奏家として活動していました。ソロピアニストというよりも、プロの声楽家の方の伴奏というかたちで、演奏会にもたくさん出演していたんです。
音楽大学に進学したのですが、ある時、「このままピアノの道に進んだら、音楽関係の人と多く関わる人生になるんだな」とふと気がつきました。仕事って、1日のほとんどの時間を費やすものですよね。だからこそいろいろな人と関わり経験の幅を広げたいと思い、一般企業への就職を考えました。
新卒で入社したのは、福利厚生サービスを手がける会社です。中堅規模の企業ですが、ボトムアップで新規事業が立ち上がるなどベンチャー的な社風があり、成長できそうな環境だと思ったのです。営業マネジャーも経験したのですが、年齢的に若かったこともあり、マネジメントの難しさを感じて苦戦しましたね。
家族からの勧めもあり、仕事のかたわら、ビジネススクールで経営学を学ぶことにしました。経営者から個人事業主までさまざまなビジネスパーソンと出会い、とにかく刺激がたくさんありましたし、この数年間は本当に楽しかったですね。
その後、IT系の人材紹介会社に転職しました。Webマーケティングを担当していたのですが、並行して新規事業企画も手がけるようになって。「新しい事業を1から企画するのはやりがいがあるな」と感じたことが、事業企画職との出会いです。
本格的に新規事業の立ち上げを経験したいと考え、衣料品販売を中心に、エンターテイメントなど多角的な事業を展開する大手企業に移りました。「そもそもどんな事業を立ち上げるか」「どう収益化するか」というところからディスカッションを重ね、新たな事業を作り上げていく過程は大変なことも多かったですが、とてもやりがいがありました。
2人の子どもを出産したのも、この時期です。今後、子育てしながらキャリアを築いていくためには、自分の仕事における強みや「タグ」のようなものがあったほうがいいと考えました。私の場合、それは事業企画だなと。事業企画の経験を積み、スキルを身につけられる会社という軸で、転職活動を始めました。
「事業企画として力を伸ばせそう」と感じ、パーソルキャリアへ
パーソルキャリアの選考を受けるにあたり、Webサイトで社員のインタビュー記事を読みました。「責任を持って、ひとつの事業を1人で担当できる」と書いてあり、ここなら力を伸ばせそうな環境だと感じました。
面談でも、実際にひとつの事業を任せたいという話があって、「書いてあったことは本当なんだな」と確信に変わりましたね。所属する部署には、事業企画を担当する社員がたくさんいるので、他の方からいろいろなノウハウを学べることも魅力でした。
実はビジネススクール時代の友人が、かつてパーソルキャリアではたらいた経験を持っていたのです。その友人に入社を考えていると相談したところ、「いい人が多い会社だよ」「川島さんの性格に合っていると思う」と勧めてくれたことにも背中を押されましたね。
もうひとつ、入社の決め手になったのは、柔軟なはたらき方が選択できることです。子育てをしていると、どうしても時間的な制約があるものです。
わが家の子どもには発達障がいがあり、発達支援に通うための送迎をしたり、定期的に面談を受けたりする必要もありました。転職活動中、エージェントの担当者からは「選考の段階でお子さんの事情を伝える必要はない」と言われたのですが、私は、事実を伝えた上ではたらきたいと考えていました。
パーソルキャリアの面談では、障がいのある子どもがおり、手がかかることも率直に話しました。面接官は、「やるべき仕事をきちんとやってもらえれば、なんの問題もないですよ」とその場で躊躇なく言ってくれたのです。時短勤務やフレックスタイム、独自の制度である「次世代育成休暇」などが活用できるので、仕事と育児を両立するビジョンを具体的に描くことができました。
2022年に入社して以来、dodaXエージェントソーシング事業の担当として、予算や中長期計画の策定を担当しています。経営陣や事業責任者、経営企画などさまざまな立場の人とディスカッションしながら、市場や社内の状況を考慮して計画を立てていくことは簡単ではありませんが、とてもやりがいがあります。
現在はさらに業務範囲が広がり、dodaMapsというサービスの事業企画も手がけるようになりました。
経営層や事業責任者と議論し、全社的な戦略や計画を策定する
パーソルキャリアには、事業企画を行う部署が複数あります。中でも第三者的な視点で事業を俯瞰し、全社的な戦略を考えることが私たちの役割です。
入社して驚いたのは、「これだけの規模がある組織で、こんなに経営層との距離が近いのか!」ということ。入社1年未満でも経営層に直接提案したり、議論をしたりする機会が多くあり、とにかくフラットなカルチャーです。担当する事業の責任者とも日常的にやり取りしながら計画を作り上げています。策定した計画をもとにプロジェクトが動き出してからも、目標と現実に乖離が生じればその要因を分析し、軌道修正を行います。皆さんと作り上げた目標を達成できたときには、大きな喜びを感じますね。
事業企画は数字を扱う機会の多い職種ですが、私の担当事業では、「売上高の最大化」ではなく、「支援数の最大化」が目標として設定されています。「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」という当社のミッションが、社内に浸透している証拠ではないでしょうか。一つひとつの事業が、個人のキャリアオーナーシップを育むという世界観にしっかりつながっているところがすてきだなと思います。
将来のキャリアを自分で選択できる環境も、当社の魅力です。定期的に、上長と今後のキャリアについて話し合う機会がありますし、別の事業部、職種の業務に挑戦できる「キャリアチャレンジ」という制度も用意されています。事業企画から営業企画や経営企画に異動する方もいますし、その逆も可能です。入社してからも、さまざまな方向にキャリアの幅を広げられる可能性があると感じますね。
ピアノの伴奏とマネジメントの意外な共通点とは?
2024年5月から、アシスタントマネジャーに着任しました。前職でマネジャーを経験していたこともあり、事業企画のスキルを身につけると同時に、マネジメントにも挑戦していきたいと考えていたのです。会社から打診があった時、ちょうど上の子どもが小学校入学のタイミングだったので悩みましたが、育児には、常にその時期ならではの大変さがあるもの。それならば今チャレンジしようと思い、決断しました。
マネジメントの役割って、実は「伴奏」に似ているんですよ(笑)。学生時代、プロの声楽家と一緒にステージに立っていましたが、伴奏者は、ただソリストの方針に従っているだけではダメなんです。ソリストの長所を引き出し、最高のステージを作り上げるため、時には高校生の私が、ベテランの音楽家に対して正面から意見を言うこともありました。
マネジメントも同様です。一人ひとり違う個性を持ったメンバーが、どうすれば強みを活かして事業成長に貢献できるのか、それらを考えながらディスカッションし、プロジェクトを進めていきます。議論の結果、チーム内の役割分担を見直すこともあります。結果としてメンバーや私自身が成長し、事業や組織も成長するという好循環を生み出していけたらうれしいですね。
今、育児や介護などの最中ではたらき方に制約がある方には、「キャリアをあきらめないでください」と伝えたいです。障がいのある子どもがいる親の就業率が、一般の子育て世帯に比べかなり低いと言われる中、どうすれば限られた時間の中で成果を出すことができるか、私自身も試行錯誤してきました。もちろん、仕事上の責任をしっかりと果たすことが前提ですが、制約があっても挑戦したい、キャリアアップしたい人を応援してくれる風土と制度が、パーソルキャリアにはあります。
事業企画は、さまざまな立場の人とコミュニケーションしながら進める仕事です。相手の視点に立ち、置かれている状況を踏まえながら気持ちのいいやり取りができる方、数字をもとにロジカルに分析することが得意な方にとっては、やりがいを感じられる条件がそろった環境だと思います。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。