
社員インタビュー
2023.06.01
パーソルキャリアのフラッグシップビジネス「dodaプラス」。急成長した事業基盤を、より強く、しなやかに
doda事業本部 doda事業法人企画本部 プラス企画統括部 エグゼクティブマネジャー 兼 プラスサービス事業部 プラス企画統括部
佐々木 良太
パーソルキャリアの中核事業のひとつである「dodaプラス」は、“電話・メールを用いた非対面型” の転職・キャリアサポート、採用支援を行っています。その運営を支えるエグゼクティブマネジャーの佐々木 良太に、企画部門ではたらく醍醐味について聞きました。
古き良き日本の大企業から、まったく社風の違うパーソルへ
新卒でPOSレジメーカーに入社しました。いわゆる“古き良き日本の企業”という言葉がしっくりくるような歴史ある会社で、社内でも違う部署の人とは名刺交換をすることも度々あったほど、縦割り組織の会社でした。
入社後は、4年間の営業経験を経て、別の部署に異動。ただ、異動先は一番年齢の近い人でさえ私よりも15歳上の大先輩という組織で、求める働き方とのギャップを感じるように。そして、裁量権があり自身の仕事に責任を持てる環境に飛び込みたいと考え、転職を考えるようになりました。
パーソルキャリア(当時の社名はインテリジェンス)と接点を持ったのは、同じ会社の同期が先にパーソルキャリアへ転職していたことがきっかけです。彼に誘われて採用選考を受けることになりました。
誘われた当時は人材サービス業界の会社としか知りませんでしたが、面接を受けたことで詳しい事業内容も理解できました。最終的には、厳しくも自由度の高い風土に惹かれたこと、また「保守的な自分でも転職を考えるくらいだから、人材業界はこれから確実に成長していく分野だ」と感じたことが決め手となり、入社をしました。
2004年に中途入社後は、まず転職を希望する方のサポートをするキャリアアドバイザーとして関西支店に配属。当時の関西支社長は25歳で、年功序列が基本だった前職時代とはまったく違う文化にギャップを感じたことが印象に残っています。ここで提供しているサービスは、お客さまから求められる度合いが高く、目の前の仕事に没頭する日々でしたね。
2014年には、「dodaプラス」を提供する事業部へ異動になり、これまで経験したことのない法人営業部門のマネジメントを担当。「これまでの経験が通用しない環境で、自分はどう価値を発揮していけばいいのか?」と考える中で、良い仕事ができる「しくみ」をつくりたいと考えるように。それから、スカウト部門、人材育成部門のマネジャーを経て、現在は企画部門も兼務する形でエグゼクティブマネジャーに就任しています。
はたらく場所にともなう格差を埋めること—dodaプラス事業部がめざす世界
コロナ禍を機に、はたらき方の変化は加速したものの、労働力はまだまだ都市部に集中しています。はたらくことについての価値観も、まだまだ都市部での労働を前提にしているものが多いのではないでしょうか。
人材紹介サービスでも、従来は都市部の企業と、都市部に住む個人をマッチングすることが一般的でした。そのため、日々お客さまと接する中でも、特に情報量の格差によって転職や採用に苦戦しているという声を頻繁に耳にします。
そこで、dodaプラスでは、企業所在地やご利用者の居住地によってお客さまを限定することなく、物理的な距離や時間的制約のある方々にも平等に機会を届けることをめざしています。私たちは、それぞれの業界や地域に根ざした戦略を立てて実行することで、都市部と地方エリアの「はたらく格差」を埋めていきたいと考えているのです。
電話やメール、ビデオ会議システムなどを活用した非対面のサービスなので、全国津々浦々、ご利用者の居住地にかかわらずサポートをすることができます。
たとえば「青森県の農場スタッフの採用を実現する」というような、従来のエージェントサービスではカバーしきれなかった顧客企業や転職希望者に対する転職のご支援実績が次々と生まれています。さらに地方銀行とアライアンス契約を結んだことで細やかなニーズをキャッチできるようになり、サービスの提供範囲も急速に拡大しています。
dodaプラスがめざす世界観を「粋」だと感じるメンバーが大勢集まり、当初数名でスタートした組織も今ではだいぶ大きくなりました。
一方で、事業の成長とともに運営上の課題も浮き彫りになりました。
たとえば、事業部の特徴として、個人・法人双方に対して1人の営業担当であるPA(プロジェクトエージェント)がサービス提供を行うため、業務フローが複雑化しやすく、一人当たりの業務量が多くなってしまうという点が挙げられます。これまでは、現場の行動量でカバーしながら成長を遂げてきましたが、組織が急拡大した現在は、同じフローで続けていくわけにはいきません。
そこで業務企画部では、現場のメンバーがより効率的に業務を行えるようなシステムの導入・開発や、グループ会社に一部の業務をアウトソースするための業務可視化や課題の洗い出しなど、事業基盤を強固にするためのさまざまな取り組みを進めています。
多くのプロジェクトにはシステムが関わるので、システム部門をはじめとする他部門との連携や、グループ会社と日々協業しながら業務に取り組んでいます。
しなやかな組織で、仲間と共にインパクトの大きい業務に集中できる
「dodaプラス」は設立10年強のサービスで、今やパーソルキャリアの基幹事業のひとつとなっています。まだまだ変化を繰り返しており、ベンチャー企業のような、しなやかさを持った組織です。改善できるポイントが多くあり、一人ひとりに与えられる裁量の大きさはベンチャー企業にも負けません。
また、「過去の形式より実をとる」という方針なので、先入観に囚われずに施策を考案することが推奨されており、人材サービス業界を経験していないからこそ提案できるアイデアや企画もとても歓迎されています。私自身もメーカー出身ですし、企画部門で活躍しているメンバーの半分は、業界未経験で構成されています。
一方で、当社に入社したばかりの方には先に現場を理解しなければ企画の業務はできないという考えから、営業メンバーからの問い合わせに対応する業務を担当してもらっています。「お客さまはこんな要望を持っているのか」「営業メンバーはここにこういった課題を感じているんだな」ということを、肌感覚として知ってもらうためです。
また、チームで仕事をするという点は意識をしており、コロナ禍でリモートワークがメインになってからも、チャットで和気あいあいと会話しながら業務を進めています。
プロジェクトの進め方としても、各メンバーの1週間のタスクに対してマネジャーがフィードバックをし、必要があればほかのメンバーがヘルプに入るなど、チームで連携して進めることを重視しています。高いリレーションシップがある組織なので、業界未経験から入社する方も不安を感じることなく仕事ができると思います。
さらに特徴的なのは、企画組織と営業組織の管理職同士がタッグを組んで企画の立案と実行を進めている点です。営業組織とは対等な関係性であり、日々の細やかな業務改善は、営業組織の管理職が担います。企画部門では、事業全体に対してインパクトの大きい業務に集中できることも、やりがいにつながるのではないでしょうか。
求められるのは、意思を持って決断する力。自身の企画で世の中の「負」を解消していく
私たちの事業部の企画部門では、課題抽出から企画、実行、効果検証まで、一気通貫で関わるスタイルで業務に取り組んでいます。
そのため、数多くある課題の中からどれを企画として昇華させていくか、意思を持って選ぶ力が求められます。マーケットの分析やコンプライアンスへの対応など、業務が多岐にわたるがゆえに、どこで自分が価値発揮するかを決める必要があります。
私自身がそうだったように、前職が歴史ある企業ではたらいていた人は、「部長にどう話せばいいのだろう」「周りに協力を求めても大丈夫だろうか」「こう言ったら気まずくならないか」などと発言や行動の前に考えてしまうことがあるかもしれません。
ですが、パーソルキャリアの魅力のひとつは、現場と役職者の距離がとても近い点にあります。課題を感じたこと、やってみたいことなどには積極的に手を挙げ、仲間の支援を求めながら取り組んでもらいたいですね。言い換えれば、これまで課題意識を持って業務に取り組んできた方にとっては、やりたかったことを実現できる土壌があると言えます。
2023年の春からは、お客さまの機会をさらに拡大するべく、これまでの延長線とは違う成長戦略を進めています。自身の企画が生み出す影響の大きさを感じながら、確かな手ごたえを持ってはたらける環境が整いつつあります。はたらくことにまつわる課題、世の中の「負」を解消したいと考えている方を、ぜひ仲間として迎えたいですね。
- ※社員の所属組織および取材内容は取材時点のものになります。
- ※社員の所属事業部名称は、2025年4月時点での名称となります。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。