調査・データ

|HiPro

<副業年収実態調査>
今話題の副業収入300万円を超える副業者の実態とは?
年間300万円以上稼ぐ副業者は約1割、中には1,000万円以上稼ぐ副業者も存在
副業のきっかけは「収入」「スキル」「キャリア」の“3つのアップ”
8割以上が「経営」、「商品・サービス企画」など、専門性の高い業務に従事。

転職サービス「doda」などを提供するパーソルキャリア株式会社が運営する、プロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro(ハイプロ)」https://hipro-job.jp/ >(編集長:鏑木 陽二朗)は、副業年収300万円以上のビジネスパーソンを対象にした実態調査を行いましたので、調査結果をお知らせします。なお、本調査は株式投資、FX、不動産投資による収入は除き、年間300万円以上の収入がある方を対象にしています。

<調査背景>
国税庁は2022年8月1日に、「所得税基本通達の制定について」の一部改正案(副業での年間収入300万円以下は事業所得ではなく雑所得に)の意見公募手続(パブリック・コメント)※1を開始しました。本改正案の発表により、副業年収300万円以下の副業者の税負担、今後の副業における話題がニュースやSNSなどで報道されている状況です。
そこで今回は、今話題となっている「副業収入300万円」に着目し、副業年収300万円以上の方の副業実態調査を行う運びとなりました。
※1:政令や省令等を決めようとする際に、あらかじめその案を公表し、広く国民から意見、情報を募集する手続き
 

<調査結果>
副業年収300万円以上は副業者の1割程度(13.2%)
 副業年収300万以上稼ぐ副業者のボリュームゾーンは300万円・400万円代が全体の半数以上(56.5%)
今回の調査実施にあたり、対象者を絞り込むために、副業者に「どの程度の副業年収があるか」を聞いたところ、副業年収額が300万円以上と回答した人が全体の13.2%という結果になりました。(【図1】参照)
300万円以上の副業年収がある副業者にその額を尋ねたところ、300万円代が36.0%、400万円代が20.5%と、全体の半数以上(56.5%)を占める結果になりました。一方、年間1,000万以上稼ぐ層が11.5%も存在することが明らかになりました。(【図2】参照)

副業で任されている業務内容は「専門性の高い業務」が8割を超える(83.5%)、
 1か月あたりの副業に従事する労働時間は「20時間以上」が過半数(54.5%)
 業務内容は「経営企画」と「商品/サービス企画」が21.0%で最も多い結果に
副業における業務内容と労働時間を聞いたところ、業務内容については「専門性の高い業務」が8割を占め、さらに1か月あたりの副業に従事する労働時間は20時間以上と回答した人が半数以上という結果になりました。副業で年間300万円以上稼ぐ副業者は、専門性が高い業務に一定以上の時間を費やして対価を得ていることが伺えます。なお、具体的な業務内容としては「経営企画」と「商品/サービス企画」が共に21.0%と最も多く、次いで「新規事業開発/事業企画」(13.2%)、「マーケティング/PR」(11.4%)となりました。(【図3】・【図4】・【図5】参照)

副業を始めたきっかけは「収入」(66.0%)「スキル」(40.5%)「キャリア」(20.0%)“3つのアップ“
   実際にスキルアップ、キャリアアップが実現した人はそれぞれ6割以上
副業を始めたきっかけで最も多かった回答は「収入を上げるため」(66.0%)でしたが、「自身のスキル向上のため」(40.5%)や「自身のキャリアップのため」(20.0%)といった回答も多く、“3つのアップ”を目的にする人が多いことがわかりました。(【図6】参照)
副業して良かったことを聞いたところ、「スキルアップ向上がきっかけ」と回答した人の66.7%、「キャリア向上がきっかけ」と回答した人の60.0%が、実際にアップにつながったと回答しています。(【図7・図8】参照)

■調査概要
<①副業年収額について(図1)>
集計対象数:全国の男女20~50代の副業者1,556名
調査手法 :インターネット調査
調査期間 :2022年9月9日~9月12日

<②副業年収300万円以上の方を対象とした調査について(図2以降)>
集計対象数:全国の20~50代で株式投資、FX、不動産投資による収入は除き
副業年収が300万円以上の男女200名
調査手法 :インターネット調査
調査期間 :2022年9月9日~9月12日

 

■「HiPro」編集長 鏑木 陽二朗(かぶらぎ ようじろう) コメント 


2022年7月に「副業や兼業に関するガイドラインの改定」が発表されるなど、 労働力人口が減少する中、副業者の活用を後押しする風潮が進んでいます。
「副業」は、個人にとっては、転職せずとも自身のスキルを活かし、またスキルアップにつなげることが出来る。企業にとっては、副業者のスキルを活用することで、課題解決につなげることが出来るという側面があると考えます。本調査結果からも収入アップだけが副業の目的ではなく、「スキル/キャリアアップ」のために副業という選択をする人が一定数存在することが明らかになり、また、企業が「専門性の高い業務」を副業者に発注している実態も明らかになりました。副業・フリーランスのプロフェッショナル人材活用支援ブランド「HiPro」として、個人が保有しているスキルの活かし方、そして企業の課題解決の有り方に選択肢が増え、スキルが循環する社会の実現を担ってまいります。

【プロフィール】
2001年株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。
企業の採用支援や、転職希望者のキャリア支援などを経験し、その後複数の部署でマネジメントに従事。2011年に、プロ人材による経営支援サービス「i-common(アイコモン)」(現「HiPro Biz(ハイプロビズ)」)を立ち上げ、事業責任者として組織を牽引し、2021年10月には執行役員に。2022年5月、業界初となるプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro(ハイプロ)」の立ち上げを行い、HiPro編集長に就任。

プロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro」について< https://hipro-job.jp/
人生100年時代への突入、コロナ禍でリモートワークが普及・浸透したことなどにより、はたらき方や雇用のあり方が大きく変わってきています。企業を取り巻く環境も劇的に変化し、産業構造も変わりつつあります。こうした中、複雑なビジネス課題を解決するためには、企業と従業員の雇用契約だけでは対応しきれない状況も生まれています。こうした現状を変え、新しい人材活用(タレントシェアリング)を当たり前にするために誕生したのが、サービスブランド「HiPro(ハイプロ)」です。「HiPro」は「スキルを解放し、社会を多様にする。」をブランドパーパスに、企業は課題解決に必要な人材と出会うことができ、個人は自分のスキルにあったプロジェクトを探すことができる、業界初のプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランドです。「HiPro」の展開により、これまでの経験とスキルを生かしながら自身の可能性を広げたい個人と、複雑化する課題に対応したい企業に選択肢を増やし、社会を多様にしていきます。

パーソルキャリア株式会社について< https://www.persol-career.co.jp/
パーソルキャリア株式会社は、-人々に「はたらく」を自分のものにする力を-をミッションとし、転職サービス「doda」やハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム「iX」を通じて人材紹介、求人広告、新卒採用支援などを提供しています。2022年5月にはプロフェッショナル人材の総合活用支援ブランド「HiPro」を立ち上げ、副業・フリーランス領域にも本格参入。グループの総力をあげて、これまで以上に個人の「はたらく」にフォーカスした社会価値の創出に努め、社会課題に正面から向き合い、すべての「はたらく」が笑顔につながる社会の実現を目指します。
当社のミッションについて:https://www.persol-career.co.jp/mission_value/detail/

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TEL 03-6757-4266