パーソルキャリアは、同グループ内で新規事業を創出するパーソルイノベーション、そしてインターネットスポーツメディア「SPORTS BULL（スポーツブル）」を運営する運動通信社とともに、スポーツと人材領域を掛け合わせた共同事業「SPORTS×HUMAN ENGINE（スポーツ×ヒューマンエンジン）」を開始しました。
2025年11月20日にパーソルキャリア本社で開催された発表会には、パーソルキャリアの瀬野尾裕社長、パーソルイノベーションの大浦征也社長、運動通信社の若村祐介社長が出席し、事業の全貌を説明しました。
「スポーツ×はたらく」をテーマにスポーツ界の課題解決へ
「SPORTS×HUMAN ENGINE」は、“スポーツの魅力を活用し、人材活性化、健康経営、組織成長など、人と社会に関わるあらゆる課題にイノベーションを起こし続ける”をパーパスに、パーソルキャリアと運動通信社が取り組む「スポーツ求人事業」、パーソルイノベーションと運動通信社が取り組む「スポーツウェルネス事業」と「スポーツBPO事業」を順次展開していきます。
事業の第1弾となるスポーツ求人事業では、パーソルキャリアが運営してきたスポーツビジネスメディア「ONGROUND（オングラウンド）」を、スポーツ業界に特化した採用・キャリア支援プラットフォーム「dodaSPORTS Powered by SPORTS BULL」にリブランディング。パーソルキャリアの人材領域の知見と、運動通信社の映像制作力や知見を活かし、スポーツ関連企業の採用やキャリア形成を目指す転職希望者を支援することで、ビジネス界とスポーツ界の人材流動の活性化に取り組みます。
第2弾は、スポーツウェルネス事業「PERSOL SPORTS WELLNESS PROGRAM Powered by SPORTS BULL」を開始。スポーツの持つエネルギーを活かし、企業の健康経営・人的資本経営を推進することで、組織と個人双方のウェルビーイング向上を目指します。具体的には、チームビルディングやエンゲージメント向上、はたらく個人の健康増進に向けたプログラム開発、導入支援に取り組みます。スポーツ関連団体の人材・ノウハウ不足を解消するためのスポーツBPO※事業「PERSOL SPORTS BUSINESS BOOSTER Powered by SPORTS BULL」による業務受託も開始予定です。
共同事業開始の背景について、運動通信社の若村社長は「スポーツには、努力・挑戦・成長など個人を育てる力、リーダーシップやチームビルディングなど組織を動かす力、世代や国を越えて社会をつなぐ力がある一方で、アスリートのセカンドキャリア問題、部活指導者や顧問の先生のはたらき方の問題などの課題があります」と説明。「『スポーツ×はたらく』というテーマでビジョンを共有し、スポーツ界の課題解決に取り組みたい」と意気込みを語りました。
パーソルキャリアの瀬野尾社長は「はたらく個人が自分らしいキャリアを実現するためには、キャリアオーナーシップの発揮が重要で、そのためには自らの可能性を信じることが最も大事。スポーツ業界でキャリアを築いていきたい人の可能性を広げたい」と、パーソルイノベーションの大浦社長は「スポーツのフィールドに限らず、ビジネスとその他のフィールドを融合し、他産業にも広がる第一歩にしたい」と、抱負を語りました。
※BPO：ビジネス・プロセス・アウトソーシング＝業務の一部を専門企業に委託すること
既存事業とつなげ、スポーツ業界を多様な人材の受け皿に
事業の今後の展開について、スポーツ求人事業の責任者・芦澤 直孝に話を聞きました。
芦澤：
今回のスポーツ求人事業開始の背景には、スポーツ市場の成長があります。実際に転職サービス「doda」に掲載されているスポーツ関連求人の件数は、2018年から2024年までで約7.3倍に拡大しています。スポーツ団体の事業部門の強化や、一般企業のスポーツビジネスへの参入も増え、職種のトレンドも“現場中心”から“事業創造中心”へといった変化も起きています。
一方で、ビジネスパーソンからは、スポーツ業界はいまだ特別な業界という印象を持たれていると思います。そこで、本事業を通じて、スポーツ業界やその仕事についてリアルを伝え、スポーツ業界でのキャリア形成を望む個人と企業をつなぎ、個人のキャリア支援とスポーツ業界の人材課題の解決を促進したいと考えています。
さらに、私たちが持つ既存の事業のアセットを活かし、プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro（ハイプロ）」などと連携し、スポーツ業界でのはたらき方の多様化を推進することも構想しています。
また、パーソルキャリアでは、約20年前から、「doda」を通じたスポーツ業界への転職支援だけでなく、アスリートのセカンドキャリアの支援やスポーツ団体の協賛活動を行ってきました。近年ではスポーツ庁が推進するスポーツ・インテグリティ（誠実性・健全性・高潔性）推進事業の一つである「競技団体における多様な人材の配置促進事業」を受託、スポーツ団体向け研修、マッチング支援などの取り組みも実施しています。
今後も、こうした活動を通じて、転職支援にとどまらない、スポーツ業界の人材課題の解決に貢献していきたいと考えています。
スポーツの魅力を活用し、多様なキャリアや「はたらく」をサポートしていく「SPORTS×HUMAN ENGINE」の今後にぜひご期待ください。
※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。
◆おすすめ記事
あなたのキャリアが広がる・見つかる「doda PRESENTS: パ・リーグ球団 仕事図鑑 2024」を公開！球場でタブロイドも限定配布
「『はたらく』の選択肢を増やしたい」スポーツ業界で育むキャリアオーナーシップ
編集：パーソルキャリア広報部 ライター：明知 真理子
シェアする
