本社が麻布台ヒルズにお引っ越し!
~「ミッション推進を加速させるオフィス」とは?~
パーソルキャリアは2024年10月に、本社を麻布台ヒルズへ移転しました。当社にとって本社オフィス移転は22年ぶりのこと。移転背景や、新オフィスに込めた思いなどについて、本社移転プロジェクトを指揮した戦略総務部ゼネラルマネジャーの梅村に話を聞きました。オフィスツアーとあわせてご紹介します!
梅村 太嗣(うめむら たいし) ビジネスサポート統括部
戦略総務部 ゼネラルマネジャー
どうして移転?なぜ麻布台ヒルズへ?
――話題の麻布台ヒルズへの移転ということで、場所も内装のイメージもがらっと変わる今回の本社移転に、社員たちからも驚きの声が上がっていますが、そもそも、どうして今回本社オフィスを移転することになったのですか?
ひとつはミッション推進のためです。
パーソルキャリアでは、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッションのもと、個人が自分のキャリア、そして人生に対して主体性(=オーナーシップ)を発揮する「キャリアオーナーシップを育む社会の創造」を目指しています。それを実現させるために、社内に対しても「社員一人ひとりが多様なキャリアを体現できる会社として、社会のロールモデルになる」というコミットメントを定めていましたので、それを形にしたいという思いがありました。
もうひとつは、新型コロナによるはたらき方の変化です。在宅勤務の社員も増える中で、このまま与えられた空間で与えられたオフィス活動を継続するだけでいいのか?という問いが生まれ、前オフィスの契約更新のタイミングで、オフィスの在り方を再検討することになりました。
――社員一人ひとりが主体性を持って活き活きとはたらけるようなオフィスにできないか?と考えたわけですね。たくさんあるオフィスの中で、麻布台ヒルズを選んだのはどうしてですか?
一番の決め手は、コンセプトへの共感でした。通常、オフィスビルといえば、ビルの大きさや設備の話に終始しがちですが、麻布台ヒルズのコンセプトは「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街」。大きな時代の変化の中で、「都市とはどうあるべきなのか?」を問い直し、人々がより人間らしく生きられる都市の在り方を考えて造られたという背景からも、当社のかなえたいオフィスとの親和性が高いと感じました。
新オフィスのテーマ「GIVE POWER」について
――新オフィスのコンセプトは、「GIVE POWER」だとか。どんな意味や思いが込められているのでしょうか?
正式には、「GIVE POWER - the place to gain, share and enhance OUR power -」。シンプルに言うと、「ここに来ると、力が育まれる。育まれた力は互いに作用し、さらに大きなパワーを発揮する」という意味です。このコンセプトを決めるまでに、約6カ月かかりましたので、実はとても思い入れがあります。
まずは、経営陣に対して、未来の会社像→そこではたらく社員像→理想のオフィスの在り方といった順にヒアリングを進めました。また、ミッションを推進していくためには、わたしたちが大切にしている3つのバリュー(価値観)である「外向き」「自分ゴト化」「成長マインド」が体現できることが重要ですので、並行してバリュー体現が高い組織とワークショップを行い、日常的にどういうコミュニケーションを取っているのか、新しいオフィスに何を求めるかを深堀りしていきました。そうすると皆さんから、自然と「パワー」という言葉が出てきたのです。「パワーがもらえる、発揮できる」その言葉と経営層の思いを重ね合わせて、ミッションを強烈に意識できるコンセプトが完成しました。
――なるほど。私も一人の社員として、すごく納得感のあるコンセプトです。
ありがとうございます。今回のようなミッションに基づいたオフィス設立は、パーソルキャリアでは前例がなく、正直難しさも感じました。これまでのオフィスはあくまでも、「顧客活動がしやすい、アクセスのいい場所」というのが基本の考え方。「オフィスってなんのための場所?」「そこでなにをしていきたい?」ということを経営陣・社員と話し合いながら定義して、形にしていくことは初めての経験でしたが、最終的にはどの部署のどんな立場の人であっても帰属意識が持てて、20年、30年経っても愛着が持てるオフィスになったのではないかと思っています。
実際のオフィスをのぞき見!
――では、実際のオフィスにどのようにコンセプトが落とし込まれているのか、具体的に教えてください。
はい。オフィスコンセプトを支える4つの行動「“外”と接する」「コミュニティを育む」「越境し、協働する」「スキルを発揮する」をかなえるエリアが用意されています。
“外”と接する
社外と交流する場として、イベントスペースや応接会議室を完備。さまざまなイベントや打ち合わせなどを通じて、お客さまや社外パートナーとリアルに交流できる場として活用予定です。
コミュニティを育む
自然と社員同士が集い、コミュニケーションが発生することを期待し、気軽に活用できるカフェエリアや、ライブラリエリアを設けました。カフェでは数種類のドリンクや軽食を提供します。
越境し、協働する
組織の垣根を越えてオープンに議論や連携が発生することを強化・促進させていくためのスペースとして、さまざまなタイプの会議室を用意しています。
スキルを発揮する
自身の業務に集中したり、オンライン会議を実施したりと、業務内容などその日の状況に応じてはたらく環境を選択できるよう、通常の執務エリアのほか、個室ブースや集中スペースなどを数多く設置しました。
――まさにパワーが漲ってくるような、ワクワクするオフィスですね! ところどころにある、大胆なアートも印象的でした。
そうです。新オフィスのイベントスペースには、株式会社ヘラルボニー(以下ヘラルボニー)とライセンス契約を結ぶアーティストに手掛けていただいたオリジナルアートを展示しています。ヘラルボニーは、「異彩を、放て。」をミッションに掲げ、異彩作家とともに新しい文化をつくる企業です。現在では、国内外の主に知的障害のある作家の描く2,000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスへ展開しています。「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッションを掲げ、自分らしい生き方・はたらき方の実現を目指す当社が、ヘラルボニーの事業や考え方に共感したことから、この度のコラボレーションが実現しました。
また、入り口で皆さんをお出迎えする巨大なアートは「輝く個性たちの共創」という作品です。こちらはウォールアートを始めとし、数多くのアート作品をキュレーションしてきたTokyoDex株式会社とのアートプロジェクトで出来上がりました。有志で集まった社員でミッションについて改めて探求するワークショップを行い、その場で出てきたキーワードの要素を取りこんで、パーソルキャリアのミッションを表現していただいた作品なのですが、見た瞬間に、プラスのエネルギーが湧いてきますよね。
ミッション推進を加速させるオフィス
――最後に、新オフィスが社員にとって、どのような場になってほしいと思いますか?
「第二の家」でしょうか。自分がなんのためにはたらいて、なんのためにパーソルキャリアに所属していて、顧客へのサービス提供はもちろん、誰と何をしたいか、どうなっていきたいかを率直に話し合えるような場所になってほしいと願っています。
経営陣・社員の声を取り入れながら進めた、22年ぶりの本社オフィス移転。オフィスの在り方を問いなおし、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッション推進を加速させる、シンボルのようなオフィスが完成しました。麻布台本社はもちろんのこと、どの拠点においても、社員一人ひとりがキャリアオーナーシップを発揮し、個人・法人のお客さまへの支援をより一層高めていくことで、誰もが自分らしい生き方・はたらき方を実現できる社会の創造に貢献していきます。引き続きご期待ください。
※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。
編集:パーソルキャリア広報部