パーソルキャリアと聞くと、「doda」や「転職」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、はたらく人たちが自分らしいキャリアや人生を実現できるよう、“転職”以外のキャリア支援にも力を入れているのをご存じですか? その一つが、同年代の同じ悩みを持つ仲間が集まって、楽しみながら自らのキャリアについて考えるイベント「MIRAIZ Hub(ミライズハブ)」。今回は、「MIRAIZ Hub」の責任者であるはたらく未来図構想統括部の杉江 有咲へのインタビューを通じ、同イベントの意義や魅力を前後編でお伝えします。
前編はこちら
杉江 有咲(すぎえ・ありさ)
プロダクト&マーケティング事業本部
カスタマープロダクト本部
はたらく未来図構想統括部
自分の価値観やモヤモヤを言語化できる
―前編ではキャリアに悩みがちな、将来が明確にイメージできない20代にこそ、「MIRAIZ Hub」に参加してほしいという話でした。
はい。「MIRAIZ Hub」は、「このままでいいのかな」というキャリアのモヤモヤを抱えている人のためのイベントなのです。イベントは約4時間、まずは6人ほどのグループを組み、自己紹介をしてもらいます。

その後は、自分の仕事や人生についての価値観を知ることができる2つのオリジナルカードゲーム「価値カン!カード」と「キャリポン!カード」で、自分の心に響くキーワードが書かれたカードを選んでいき、自らが大切にしている“価値観”と“仕事観”を言語化します。

―ゲーム感覚で自分の考えを可視化できるのはいいですね。
チームのみんなで考えたオリジナルのゲームです。キャリアについて深堀りした経験が少ないであろう20代向けに、同世代の仲間と一緒に、楽しく気軽に「はたらく」について考えられる設計にしています。
イベントの内容の続きを紹介すると、ゲームの後は「ジャーナリングTime」を実施。まず自分が選んだカードを見ながら、自分の価値観やはたらく軸が現在どれくらい満たされているかをスコアリングし、現在の自分を棚卸しします。その後、未来の自分がどうなっていたいか理想を書き出していきます。

―そうすることで、理想と現実のギャップが見えてくるんですね。
そのとおりです。ギャップを知ることによって今足りないものが何かが分かりますし、どのような未来を描きたいかのヒントにもなります。グループの仲間と内容を共有し合うことで、仲間からの気づきをもらうこともできます。
―でも、参加する皆さんは、本音をさらけ出すことへの抵抗はないのでしょうか。人と意見が違ってしまうのが怖い、とか。
いい意味で一期一会というか、その日限りのグループなので本音を言いやすいというアンケート結果があります。もちろんその後つながり続けている人たちもいます!

イベントはニックネームでの参加ですし、勤め先を言う必要もありません。役職などの肩書きにも触れないようにしているので、“フラットな感覚で同世代と本音を言い合える交流の場”になっているのではないか、と感じています。
お金が大切だという人もいれば、やりがいを追い求める人もいますし、ワーク・ライフ・バランスを重視したい人など、本当にさまざまです。
「MIRAIZ Hub」で広がるキャリア観
―いろいろな工夫がなされているのですね。実際参加した人には、どういった変化があるのでしょうか。
まずは、同世代の本音を知る機会がなかなかないので、他者の考え方が刺激になるという意見が多いです。視野が広がることで、思考の選択肢が増えたと。具体的には、本当はなりわいにしたかったことを副業でしてみよう、と思った方もいるようです。

―副業での自己実現、すてきだと思います。自己への理解が深まると、一気に次のアクションが見えてくるのでしょうね。
そういう人もいますし、まだ霧が晴れないという人ももちろんいます。「MIRAIZ Hub」では、転職する・しないにかかわらず、キャリアの悩みを相談する機会としてキャリアアドバイザーとの面談もご案内しています。
キャリアアドバイザーは、「MIRAIZ Hub」に応募した際の情報をもとに、悩み・業界などさまざまな切り口でその人にあったキャリアアドバイザーとマッチングするようにしています。
―まるで、オーダーメードのようですね。パーソルキャリアが転職だけでなく、多様な「はたらく」に寄り添っていることが「MIRAIZ Hub」を通じて分かりました。
人生の選択肢が広がると、「はたらく」が豊かになっていくと思うのです。その未来図を描く第一歩を踏み出すお手伝いを「MIRAIZ Hub」が担えたらと考えています。ユニークな試みをいろいろと思案中なので、今後の「MIRAIZ Hub」の展開にご期待ください!
「MIRAIZ Hub」開催予定イベントと参加応募はこちら
※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。
編集:パーソルキャリア広報部 ライター:石川 裕二