キャリアの選択

自分のやりたいことは?持ち味を活かせる仕事は?
迷い悩んでキャリアチャレンジ制度で見つけた可能性

パーソルキャリアでは、はたらく社員一人ひとりのキャリアデザインと成長のため、自発的に異動希望を出せる「キャリアチャレンジ制度」を設けている。

澤田涼は中途入社後にこの制度を利用し、キャリアアドバイザー(CA)からマーケティング部門に異動した。実は転職活動中、澤田に明確にやりたいことがあったわけではなかった。「今までとは違う仕事がしたい」という漠然とした思いから、パーソルキャリアに入社。新しい世界に挑戦したことで、結果として自分の適性や仕事でめざしたい方向が明確になっていったという。

迷い、悩む中でいつの間にか身についたキャリアもあったようだ。現在も新しい環境で挑戦を続ける澤田に、これまでの道のりを聞いた。

P&M本部
コンテンツマーケティング部
澤田 涼

「まったく違う仕事に挑戦するなら今かも…」悩む中で出会った新しい職種

澤田が新卒で入社した前職は、教育系サービス。販売促進・マーケティング担当としてダイレクトメール(DM)制作のため、企画書を書き、デザイナーや外注業者とやりとりを重ねて完成に持っていく。仕事に打ち込む日々は充実していた。しかし、ひとつの悩みがあった。

澤田: 企画の骨子検討から実際の施策まで実行していく過程自体はやりがいがありましたが、紙ベースの施策は結果が追いきれない部分があって。企画の良し悪しを数値で客観的に判断できないことが多く、顧客に対してメッセージが届いているのか、役に立っているのか実感も持てず、モヤモヤしていました。

いつしか「自分の仕事に対する、顧客の反応が見える仕事がしてみたい」「新しい仕事に挑戦したい」という思いが膨らみ、新卒入社から3年半ほど経ったところでついに転職活動を始める。

澤田: 具体的に何をやりたいかは決めていませんでしたし、それまでの経験を活かすことも考えていませんでした。ただ、当時は20代後半に差し掛かった時期。まったく新しい挑戦をするなら今だという思いはありました。

自分に何ができるのか、何が向いているのか。悩みながら向き合った転職活動の中で、ひとつの新しい挑戦の道を提示したのは澤田のキャリアカウンセリングを担当したdodaのCAだった。

澤田: まったく選択肢として考えていなかったCAの仕事を勧められたんです。それまでは知らなかった職種。でも実は、学生時代は予備校のアルバイトで進路相談にも乗っていましたし、前職で教育教材に携わったのも、子どもたちが大学選び・仕事選びといった人生の選択を主体的にできるように背中を押したいという思いからでした。そういう意味では向いている可能性を感じ、転職を決めました。

新しい挑戦で得た新たな経験。今ならもう一度マーケティングで活かせるかも

CAとして人と対話を重ねる仕事は、デスクで企画書と向き合った仕事とはまったく違った。一気に世界が広がり、率直に「楽しかった」と澤田は言う。

澤田: 仕事に悩む人たちのお話を伺う中で、世の中にはたくさんの仕事があり、さまざまな人がさまざまな判断軸を持って毎日はたらいていることを実感しました。

自分の転職でも経験したことですが、CAの介在によって、その人のキャリアに良い影響を与えることができる仕事。もちろん逆もしかりなので、責任が大きい仕事でもあります。面接がうまくいかず落ち込んでいた転職希望者にアドバイスをして内定が出たり、言いづらいことを思い切って伝えたら「澤田さんの言葉で自分も変われた」と喜んでもらえたり、その人の人生が良い方向に進んだかもしれないと実感できる経験を重ねることができました。

やりがいに満ちていた新しい仕事への挑戦。CAという仕事の“尊さ”を実感しながら打ち込む一方で、2年ほど続けるうちに新たな悩みが生まれる。「そもそも向いているのか」という悩みだ。

澤田: 現場で働く一人のCAとして成果を十分に返せているかというと、そういう実感もなく…。なかなか結果を出せていないという悩みの日々でした。育てようと教え、励ましてくれた先輩や同僚に申し訳ない気持ちもあって、このまま続けるか迷っていましたね。

自分の持ち味や適性が活かせる仕事が、ほかにあるのではないか。そんな迷いの中で目に留まったのが、キャリアチャレンジ制度で募集されていた転職サイト「doda」のWebマーケティング業務だった。

マーケティングは前職で経験している。CAとして現場で新たな経験を積んだ今なら、両方の経験が活かせる。「今ならできるかも」と、キャリアチャレンジ制度を利用。新たな部署でのチャレンジが始まった。

2年半でアシスタントマネジャーに!いつの間にか身についていたスキルとは

新しい部署の仕事は、転職サイト「doda」のWebコンテンツを作る仕事。Webというフィールドは初めてにもかかわらず、実はそれまでのすべての経験が活かせると実感した。

澤田: 紙からWebに変わったとはいえ、考え方や企画書の書き方、フレームワークは、前職でのマーケティング経験がそのまま使えました。鍛えてもらっていたんだなと改めて感謝しました(笑)

dodaのWebコンテンツの制作においても、転職を考えている方の悩みや疑問が起点になる。そこにもCAとしての現場経験が活きた。

澤田: 今の部門に異動してから、目標達成へのコミット力を評価されたこともありました。たしかにCA時代には、担当している転職希望者との約束を期日までに守り切るといった目標を、毎日のように達成していました。そんな経験が今の私の持ち味を作ってくれたのかもしれません。

持ち味を活かせる仕事に出会った結果、想定より早くアシスタントマネジャー昇格の打診も。現在は「マネジメント視点でメンバーや組織を支援すること」に挑戦しながら、ますますキャリアの可能性を広げている。

どうはたらくかは、どう生きるか。考えるからこそ悩みも生まれる

澤田は「仕事は人生の3分の1以上の時間を使います。どうはたらくかは、どう生きるかだと思います」と話す。「はたらく」を真剣に考えるからこそ、悩みも生まれるもの。とはいえ澤田が経験した悩みと迷いの日々はけっして無駄ではなかった。むしろ職種の専門性だけではなく、どの職種であっても応用して活かせる「ポータブルスキル」が、いつの間にか身についていたと言える。

また、自分の適性に合う仕事との出会いには、実は偶発性もある(計画された偶発性理論)。澤田も「CAの経験がなければ、マネジメントに興味を持つこともなかったかも」と話すとおり、迷いの中で見つけた仕事に打ち込むことで自分の適性が花開くこともある。

経験を積むにつれ考え方も変わる。入社当時と同じ気持ちが永遠に続くとは限らない。気持ちが揺らいだときに、社外に転職するのではなく「キャリアチャレンジ制度」で“社内転職”を選択できる環境がパーソルキャリアにはある。

パーソルキャリアはこれからも、社員のキャリアオーナーシップを支援していく。

※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。

編集:パーソルキャリア広報部 ライター:明知 真理子

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