カンドゥー幕張にて開催!Gakken『なぜ僕らは働くのか』×パーソルグループ『キャリア教育ラボ』特別企画
“おしごとアドバイザー”体験イベントの様子をレポート!
パーソルキャリアでは、「人々に『はたらく』を自分のものにする力を」というミッションの実現に向け、社内外でキャリアオーナーシップを育むさまざまな取り組みを実施しています。
全国の小・中学校にパーソルキャリアの社員を講師として派遣し、子どもたちに「はたらく」について考えてもらう活動「“はたらく”を考えるワークショップ」もその1つ。
さらにパーソルグループの有志コミュニティ「みんなの部活」にも、そうしたキャリア教育に興味関心を持つメンバーが主体的に活動している「キャリア教育ラボ」があります。
今回は、その「キャリア教育ラボ」が株式会社Gakkenとコラボし2024年7月15日に主催したイベント「Gakken『なぜ僕らは働くのか』×パーソルグループ みんなの部活『キャリア教育ラボ』特別企画 なぜ僕らは“はたらく”のか」の様子をご紹介します。
「親子で『はたらく』について対話するきっかけをつくりたい!」という思いから生まれた特別企画
『なぜ僕らは働くのか』は、2020年3月に池上 彰監修の下発行されたGakkenの書籍です。「はたらく」をテーマにした内容や、主人公のお父さんが人材会社に勤務しているという設定、描かれている世界観も我々が掲げるミッションに通ずるものがありました。そんな両社がコラボすることで何か新しい機会が生まれればと、まずは両社の親子が「“はたらく”について対話するきっかけ」づくりとして、今回の特別企画は実現しました。
会場は、イベント開催当時、パーソルホールディングスがアクティビティとして「おしごとアドバイザー」体験を提供していた、仕事体験テーマパーク「カンドゥー幕張」にて内容をリメイクする形で開催されました。(※)当日の参加者はGakkenと当社社員の家族で、小学校低・中学年を中心に多くの子どもが参加しました。
※仕事体験テーマパーク「カンドゥー幕張」での「おしごとアドバイザー」体験は、2024年9月1日付で営業終了となりました。
ワークショップ①おしごとってなに?
3つのパートで構成されたワークショップで目指すのは、「私たちの身近にある“はたらく”を見つけ、これまで見えていなかったたくさんの“はたらく”人に支えられている」ことを実感してもらうことです。
1つ目のパートは「おしごとってなに?」がテーマ。
子どもたちは配られたワークシートに思いつくことを書き込んでいきます。
考え込む子には、スタッフが「思ったこと、感じたこと、不思議だなと思ったことをどんどん言葉にして話してみよう」と助け舟を出します。すると、「生活のためにすること」「誰かを助けること」「世界の人に役立つことをやること」と、さまざまな意見が出ました。
MCは「おしごとをするってどういうことか、みんなのいろいろな考えが出てきたね。いろいろな人の生活を支えてくれているおしごとがたくさんあるんだよ!」とまとめ、さらに「おしごと」への理解を深める次のパートに進みます。
ワークショップ②ラーメンの中からおしごとを見つけてみよう!
2つ目のパートでは、ラーメンを題材に、どんな「おしごと」があるのか探していきます。
まずは、ラーメンの絵が描かれたワークシートに具材を書き出していきます。
身近な食べ物だけに子どもたちはスラスラと書き込み、「その具は何でできているかな?」というMCの問いかけにも「卵は鶏さんが産んでくれる」「海苔は海でとれる」「チャーシューは豚さんのお肉」と、積極的に発言する姿が見られました。
ここからはチャーシューに注目。「チャーシューができるまでには、たくさんの人が関わっているんだよ」というMCの言葉に、意外な顔で聞き入る子どもたち。
「誰かが豚さんを育ててくれないと、チャーシューは作れません。その豚さんが食べるご飯を作る人もいます。お肉を売る人も必要だし、お肉を料理してくれる人も必要なんだよ」
子どもたちはラーメンを通して、普段は目に見えない仕事もあることを少しずつ理解していったようです。「ラーメン一杯にもこんなに仕事があるのがすごいと思った!」と、素直な驚きを伝えてくれる子もいました。
ワークショップ③おうちの人に、おしごとをインタビューしてみよう!
最後のワークショップでは、一番身近な家族の仕事についてインタビュー形式で対話をします。
ほとんどの子は家族の仕事を知らないようでしたが、スタッフが「誰のためのお仕事なのかや、大変さや楽しさを聞いてみよう」と助け舟を出すと対話が進みます。
お父さんやお母さんが「どう説明したらいいんだろう」と悩む姿も。子どもにも分かるように自分の仕事を説明することは、大人にとっても仕事を捉え直す機会になるようで、親子で盛り上がりながら楽しくワークシートづくりが進みました。
そのあとはインタビュー成果の発表です。
小学校低学年の子は「すごく暑いところではたらいている」「お仕事を探している人に新しいお仕事を教えてあげる仕事」と、自分なりにイメージできたことを発表。
小学校中学年・高学年の子は「お父さんの仕事はシステムエンジニアで、楽しいところは新しい技術を勉強できること」「パン屋さんの販売促進。たくさん売れるようにおいしそうな宣伝のデザインを考えるお仕事」など、具体的に理解できた様子でした。
3つのパートを通して、世の中にはさまざまな仕事があるということを理解していった子どもたち。最後にMCから「わたしたちの暮らしは、たくさんの人のお仕事でできていることが、分かったかな?」と問いかけられると、家族でうなずき合う姿が見られました。
親子で対話することで「はたらく」が見えてくる
宮﨑氏は、書籍『なぜ僕らは働くのか』には30代、40代からの感想も寄せられるとし、反響の大きかったトピックを紹介。「子どもに仕事を説明するのは難しいけれど、説明できれば子どもの『はたらく』イメージも変わってくる」と、親子で対話する良さを伝えました。
馬場は、普段の「“はたらく”を考えるワークショップ」活動では、子どもたちの「はたらく」のイメージがネガティブからポジティブに変わることを紹介。「親子で話すことでお互いに気づきがある」と、今回のイベントでの手応えを語り、イベントは幕を閉じました。
特別企画イベント担当者のコメント
ミッション共創推進部 キャリア教育推進グループ
馬場 瑞紀
これまで2児の子どもの母として、日本の子ども幸福度ランキングや自己肯定感や主体性の低さなどのデータを見ては、未来へ希望を感じられない将来世代の状況に胸を痛めていました。
そんな中、書籍『なぜ僕らは働くのか』に出会い、子どもに限らず自分自身はどうなのかという“問い”を突きつけれました。
ワークショップの中で印象に残っているのが、対話を経て、お母さまが「何気ない仕事だと思っていたのに、すごく肯定してもらえたようでなんだか幸せだわ」と仰っていたことです。
子どもたちに一度きりの人生、誰かが敷いた誰かの幸せのレールを歩むのではなく、人生の主人公として主体的に過ごし幸せになってほしい。その願いを届けるためにも、まずは大人たちが、自分のWell-beingに向き合い、それを語らうことが子どもたちの未来への希望につながるのではないかと実感しました。
Gakkenの宮﨑さんはじめ多くの人にご協力いただき本当に感謝しております。今後も企業や世代の壁を超えたイベントができたらと考えています。
※掲載している内容・社員の所属は取材当時のものです。
編集:パーソルキャリア広報部