
2023.10.31
「はたらくなら、世の中にインパクトを与える仕事を」。サービス全体を俯瞰する、プロダクト企画のおもしろさ
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福島 直人 (ふくしま なおと)
新卒17年目
プロダクト&マーケティング事業本部 カスタマープロダクト本部 dodaプロダクト統括部 エグゼクティブマネジャー
2007年に新卒で入社。求人広告の営業を経験した後、転職サイト事業部への異動で企画のポジションに。以来、営業企画や事業企画、新規事業開発、商品企画、組織開発などを担当する。2019年から、カスタマープロダクト本部のプロダクト企画、ダイレクトソーシング事業の企画を兼務。
国内最大級の転職サービス「doda」のプロダクト企画組織をけん引する、新卒入社17年目のエグゼクティブマネジャー、福島直人。そもそも「プロダクト企画」とは何をする仕事で、どんな人に向いているのでしょうか。営業から企画に異動し、さまざまなポストを経験してきた福島に、素朴な疑問をぶつけてみました。

「社会にインパクトを与えるような仕事」を目指して、パーソルキャリアへ
福島さんは、どんな学生時代を過ごしたのでしょう。
福島
高校生の頃から、『ハゲタカ』のような経済エンタメやハードボイルド小説を読み漁っていました。物語に登場するかっこいいビジネスパーソンに憧れて、「いつか、自分もビジネスの舞台で大きな仕事をしてみたい」とぼんやり思っていたんです。そこから「いずれは起業して会社を経営したい」と考えるようになって、大学では経済学を専攻しました。
新卒でインテリジェンス(現在のパーソルキャリア)に入社していますが、もともと人材業界に興味があったんですか?
福島
実は、そういうわけでもないんです。私は島根県の出身で、まず「東京の会社」という軸で就職活動を始めました。いわゆる「シティボーイ」に憧れていたんですよね(笑)。夢に近づくため、ビジネスパーソンとして成長できる環境に身を置きたいと思ったので、「成長している業界であること」「若手にどんどん仕事を任せる土壌があること」も譲れない条件でした。
初めは、当時急成長していたIT業界を中心に就職活動を進めていたのですが、そんなときに、先輩から「おもしろい会社があるよ」と紹介されたのがパーソルキャリアでした。面接を受けるまで、何をしている会社なのかも知らなかったんですよ。
入社の決め手になったのは?
福島
少子高齢化が進む日本で、人材サービスの市場は今後も成長し続けることが見込まれます。加えて業界大手のパーソルキャリアでなら、社会にインパクトを与えるスケールの大きい仕事ができるのではないかと考えました。リクルーターをしてくれた人事の社員ともすごく仲が良くなって、「この会社に入ったら楽しそうだな」という思いもあり入社を決めました。

サービス全体を広く見渡して、「doda」をより使いやすいサービスに
入社後はどんな仕事をしましたか?
福島
2年間ほど、求人広告の法人営業を経験しました。しかし、かつての私は人見知りで、人と仲良くなるのにも時間がかかるタイプ。「営業のイメージがない」「やめておいたほうがいい」などと周りの人から言われていましたが、あえて挑戦しようと希望しました。いずれビジネスを立ち上げるなら、営業の経験が必要だと考えたからです。ただ、やっぱりやってみて自分でも「向いていないのかな」と思いましたし、なかなか結果が出なくて苦労しました(笑)。
現在はエグゼクティブマネジャーとして活躍している福島さんにも、そんな時代があったんですね。
福島
それでも、不思議と「やめたい」と思ったことは一度もないんです。人に止められると、かえって「挑戦してやろう」と思う性格で。もともと逆境が好きなんですね(笑)。コミュニケーションに苦手意識がある分、お客さまにアプローチする数を増やしたり、論理的な提案を心がけたりして、少しずつですが成果に結びつくようになりました。
その後のキャリアについて教えてください。
福島
入社2年目の終わり、企画のポジションとして、転職サイト事業の販促、商品企画部門に異動することになりました。営業やコンサルタントは一人ひとりのお客さまと向き合う仕事ですが、企画のポジションはサービスや組織全体を広く見渡して課題を解決したり、新しいプロダクトを創り出したりします。私は起業を見据えていたので、いずれは企画部門でチャレンジしたいと考え、会社にも希望を伝えていたのです。もともとデータを分析したり、じっくり考えたりすることが好きだったので、企画の仕事には大きな手応えを感じましたね。
以来14年間、一貫して企画の仕事を続けています。一口に企画のポジションと言っても、事業企画、新規事業開発、営業企画、商品企画、組織開発など、さまざまな役割があるんですよ。私自身、さまざまなポストを経験しました。2019年からは、「カスタマープロダクト本部 dodaプロダクト統括部」でプロダクト企画を担当しています。
どんな仕事を担当する部署なのですか?
福島
dodaプロダクト統括部は、「doda」というサービスが利用者にとって使いやすいものになるようUX(ユーザー体験)を改善し、より多くの人に「doda」を活用してもらえるよう成長させるのがミッション。「doda」というひとつのサービスブランドのなかにいくつものサービスが存在しているので、非常に複雑性が高いんです。プロダクト企画は「doda」というブランドの全体最適を考え、WEB上でのタッチポイントを中心によりよい顧客体験を作るための企画をしています。

好奇心を持って、社会にインパクトを与える仕事をする
dodaプロダクト統括部では、どんな人がはたらいているんですか。
福島
私が所属するdodaプロダクト統括部では、中途・新卒を含め、多様なキャリアや経験を持つメンバーが活躍しています。「新卒入社で、営業などの現場経験がなくてもいきなりプロダクト企画の仕事ができるんですか?」という質問をよく受けるのですが、新卒入社の方、営業経験のない方も、実際プロダクト企画で活躍していますよ。
その場合、どうやって仕事を覚えるのでしょう。
福島
プロダクト企画の業務は、まず数字やデータを分析して「課題を発見すること」からスタートします。その後、見つけた課題に対する具体的な解決策を考えていく、という順序です。初めは上司や先輩に教わりながら、徐々にそのプロセスを鍛えていくことになります。同時に、WEBディレクターとしての専門知識を身に付け、スキルを磨いていくことも必要です。
どんな人が、プロダクト企画の仕事に向いていると思いますか?
福島
「構造的思考力」と「好奇心」を持った人ですかね。
まず、構造的思考力についてお話しします。課題を解決しようと思うと、広さ・深さともに抜け漏れなく課題を捉えられているか、また課題同士のつながりを意識できているかなどの整理が必要になります。そのような課題の構造を捉えられる力が不可欠です。
次に、好奇心についてです。先ほどお話ししたように、プロダクト企画の仕事は「課題に対する有効な解決策を打ち出すこと」です。今まで存在しなかった新しい解決策を提案するには、世の中の動きにアンテナを立て、幅広い知識を持っている必要があります。そこで、情報をインプットする上で欠かせないのが「もっと知りたい」という好奇心なんです。
パーソルキャリアのプロタクト企画で感じられるやりがいを教えてください。
福島
営業やコンサルタント、目の前にいるお客さまに喜んでいただけるやりがいがありますが、プロダクト企画の醍醐味は、自分の仕事が生み出す影響力の広さです。「doda」のサービス会員数は現在約810万人(2023年8月時点)。「doda」のプロダクト企画をするというのは、それくらいの人に影響を与えるということなんです。
そして、パーソルキャリアは「人々に『はたらく』を自分のものにする力を。」というミッションを推進し、はたらく人々がキャリアオーナーシップを育む支援をしています。逆にいうと、現状キャリアオーナーシップを持ってはたらいている人はまだまだ少ない。その社会の課題に共感し、「どうせはたらくなら、世の中にインパクトを与える、役に立つ仕事をしたい」と考える方なら、きっとパーソルキャリアのプロダクト企画の仕事を楽しめると思います。
部署内の雰囲気についても知りたいです。
福島
これはパーソルキャリア全体に言えることなのですが、他者への思いやりを持った「いい人」が多いんです。特にプロダクト企画の仕事は、開発やデザインなど、異なる職種と連携しながら進めることが多くなります。相手の立場や状況に配慮してコミュニケーションを取ったり、困っている人がいたら手を差し伸べたりすることが、社内でごく当たり前に行われているので、業務を進めやすいですね。

「doda」のUX変革を通じて、ミッション推進に貢献する
「doda」は、どんな未来を目指しているのでしょうか。
福島
2030年までに、「doda」を利用したいと感じる人が一番多いサービスに育てたいんです。数多くの転職サービスがある中、カスタマーに選ばれるためには安心感や利便性を追求する必要があります。圧倒的に便利なサービスへと成長するためのステップとして、2025年を目途に、「doda」の「UX(利用者体験)変革」を完成させるつもりです。
洋服のブランドに例えるとわかりやすいと思うんですが、ネットストアで服を買うときに、実店舗での購入履歴を踏まえて「おすすめ」を表示してくれたら「わかってるな」と思いますよね。人材サービスでも同じように、キャリアカウンセリングや面談のようなアナログの行動と「doda」サイト上の履歴が、境目なくつながるような状態をつくりたいんです。
そんな仕組みが実現したら、転職活動の負担も軽くなりそうですね。
福島
「人生100年」と言われる時代、生涯の転職回数はさらに増えていくと予想されます。個人がキャリアオーナーシップを持てる社会を実現するという私たちのミッションは、ますます重要性を増していくでしょう。社会の課題であり続けるので、個人的には飽きの来ない業界だと思っています。「自分の仕事は、社会に対して何か意味があるのかな?」と疑問を抱いた経験が、私は入社以来一度もないんです。
パーソルキャリアはビジョン・ミッション(※)などの目指す方向性が明確な分、いい意味で余計なことはしない。実現したい社会に向けてやるべきことに集中できます。「世の中にとって役に立つ、社会課題の解決につながる仕事をしている」という確信を持って日々の業務に取り組めることは、大きなはたらきがいにつながっています。私たちが目指す世界観に共感し、カスタマーに寄り添うサービスを創り上げたいという方にお会いできることを楽しみにしています。
※ビジョン「はたらいて、笑おう。」/ミッション「人々に『はたらく』を自分のものにする力を。」

※年次・所属部署は取材当時のものです。