
2024.02.15
「途上国開発×ジェンダー平等」に取り組んできた内定者がパーソルキャリアで挑戦したいこと。
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吉原 佐保 (よしはら さほ)
内定者
2024年度入社予定
子どもの頃にフィリピンやミャンマーで過ごした経験から東南アジアの開発へ興味を持ち、大学ではマレーシアへ留学。留学先で日本のジェンダー課題についてプレゼンしたことをきっかけに、ジェンダー平等について学んでいる。
「HATARACTION!」ではパーソルキャリアではたらくさまざまな社員へ、それぞれが持つ価値観やはたらき方についてのインタビューを行っています。今回スポットを当てるのは、社員ではなく2024年春に入社予定の内定者。どんなきっかけでパーソルキャリアに興味を持ったのか、そしてパーソルキャリアでどんなことをしてみたいのかを、吉原 佐保さんに聞きました。

フィリピン、ミャンマー、マレーシア。 それぞれで広がる興味のきっかけ。
まずは自己紹介をお願いします!
吉原
子どもの頃に東南アジアで過ごした経験から途上国の開発に興味を持ち、大学では地球社会共生学部という学部で国際開発学やジェンダー学を学びました。マレーシアへの留学をきっかけに、現在は国内のジェンダー研究にも注力しています。学生NGO団体の代表やスタートアップ企業3社での長期インターンなども経験しました。
さまざまなことに興味を持たれているのですね。まずは東南アジアでのご経験について聞きたいです。
吉原
親の仕事の都合で、フィリピンとミャンマーで生活していた時期があります。最初に海外へ興味が湧いたのは、フィリピンから帰国した小学校低学年のタイミングでした。海外だと自分の意見をはっきり言うことが当たり前なのですが、日本の学校教育ではそうではない雰囲気もありますよね。帰国後、意見を言えるだけで「すごいね!」と褒められた記憶があります。その違いが興味深いなと感じていました。
ミャンマーではどのような経験をされましたか?
吉原
ミャンマーへは、高校生のときに行きました。そのときは、ミャンマーの経済や文化の発展が興味深くて。ミャンマーが経済的に発展する過程を目の当たりにしたのですが、そこには海外からの資本が多く入ってきていました。たとえば海外からファストファッションブランドが入ってきて、便利になり、豊かになる。その一方で、国民が日常的に着てきたミャンマーの「ロンジー」と呼ばれる民族衣装を見かける回数が減っていきました。経済的に豊かになっても、その国の伝統がなくなってしまうのは、果たして発展と言えるのだろうか――。そんな疑問を発端として、途上国開発などに興味を持つようになりました。
その興味を基に、大学の学部も選んだのですか?
吉原
そうですね。ただ大学でマレーシアへの留学を経験して、自分の興味にも変化が生まれました。留学先では東南アジアのジェンダー問題について扱っていたのですが、私が日本からの留学生だったこともあり、日本のジェンダー問題に関して発表する機会があったんです。その際、あらためて自国の状況を調べたり考えたりするうち、日本には課題がたくさんあることに気づかされたんです。そして帰国する頃には、日本のジェンダーをもっと学びたいと考えるようになりました。

自分で自分の可能性を狭めない。 そして、社会も誰かの可能性を狭めてはいけない。
お話を聞いていると、あまり制約を設けず、そのときどきで自分が興味を持ったことに全力で取り組んで来たのかなと感じました。
吉原
そうですね! ワクワクするものにしかエネルギーを注げないタイプなのかもしれません(笑)。自分の可能性を狭めたくないなと、常に考えているんです。可能性を狭めない、広げるためにいつもアンテナを張って、知らない知識を身につける。何でも自分で体感する。そのときどきで欲するもののほうへ飛び込むことが、自分の可能性を広げてくれると信じています。
素敵な考え方ですね! しかし、自分の興味ややりたいことに従って行動するのは、勇気のいることでもあります。
吉原
土台として、自分を信じることが必要だと思います。人と違う道を進んでもいい、自分の意見を言っていい。そう思えないと、たしかに勇気がいるし難しいですよね。小さなことかもしれませんが、自分のことを自分で決められた、自分の意見を言って受け入れてもらった、といった経験の積み重ねが大切なのかもしれません。
また、自分の可能性を狭めないこととともに、周りや社会が誰かの可能性を狭めないこともすごく大切だと思います。なりたいもの、やりたいことがあるにもかかわらず、性別や国籍などの属性が理由で叶わないなら、それは非常にもったいないことです。だから私はジェンダー研究に興味を持ったし、「はたらく」という切り口から可能性を広げられる人材業界への興味につながりました。

親世代から、企業から、 日本のジェンダー観は変えていけるかもしれない。
人材業界に興味を持った背景には、どんな考えがあったのでしょうか?
吉原
留学に行く前は国際的な行政法人なども視野に入れていたのですが、留学後は日本のジェンダー課題にフォーカスするため日本企業を志望しました。人材業界を選んだのは、アプローチしたい先が大きく2つあったからです。ひとつは、大人へのアプローチ。現在はまだまだ学校でのジェンダー教育が非常に少なく、子どもは親の姿を見て学ぶことが多いですよね。親がどのようにはたらいているかは、子どもに大きく影響すると考え、親世代が取り組む「はたらく」に関わる仕事に就きたいと考えました。
もうひとつはどのようなことですか?
吉原
もうひとつは、企業へのアプローチです。ジェンダー平等な価値観を広げるために、企業の抱える課題を解決できる仕事に就きたいと考えました。たとえば企業の人事担当者と一緒に課題を解決し、ジェンダーの垣根なくイキイキとはたらく人を増やせたらいいなと思ったんです。これらが叶えられる業界はどこかと考えたとき、人材業界ではないかと。
人材業界の中でもパーソルキャリアだった理由は何でしょうか?
吉原
パーソルキャリアのサイトを見て、ほぼ一目惚れだった記憶があります! まず、サイトなどでかなり多くの情報がオープンにされていると感じました。社員のインタビュー記事もたくさんあり、はたらく人の顔が見えたのもよかったです。私が興味のあるジェンダーをはじめ、DI&E(ダイバーシティ、 インクルージョン&イクオリティ)に関する取り組みにも積極的で、とても惹かれましたね。
社員さんとお話ししても、一人ひとりが自分の思う「はたらく」やそれに伴う課題について深く考えられていると感じました。自分の言葉で語ってもらえていると感じたし、ある種泥臭く、でも真摯に取り組んでいるように思いました。まさにジェンダー平等などに取り組むDI&E推進部の社員さんとお話をしたときは、私の学んできたことや考えてきたことを聞いてもらい、「深く理解しているね」と言ってもらえたのを覚えています。「やってきたことが間違いではなかった」と嬉しくなったし、自分が培ってきた知識や視点が求められる場所があることに気づけました。すぐにDI&E推進部ではたらきたいという意味ではありませんが、いつかこんな仕事をしたいと思えた瞬間でした。

はたらく、とは。 現場に触れ、リアルを知ろう。
パーソルキャリア入社後の展望について聞かせてください。
吉原
ビジネス総合の最初の配属は営業やコンサルタントの可能性が高いので、まずは現場を、リアルを知ることが目標です。ジェンダーの垣根なくはたらきやすい社会をつくりたい、はたらきがいを実感できる職場環境をつくりたいと思っていますが、私自身まだ社会人としてはたらいたことはありません。組織コンサル企業も検討していましたが、解決策ありきではなく、はたらく人や企業と接する中ではたらくことのリアルを知りたいと思っています。そこが入社の決め手でもありました。
「リアル」を自分で確かめることは大切ですよね。
吉原
はい。将来的には海外の大学院へ進学することも選択肢にあるのですが、やはり現場を知っているかどうかで、大学院でのアウトプットの質が大きく異なるとも聞きます。将来どんな道に進むか検討する上でも、リアルを知る、自分と社会の現在地を知ることは大事だと思うんです。
吉原さんの興味関心は、日本にとどまらず海外に、そしてパーソルキャリアだけにもとどまらず、さまざまなところへ広がっていきそうですね。
吉原
基本的にひとつのところに自分を狭めてしまうことはしたくないと思っています。もちろんパーソルキャリアでやりたいと思うことも、たくさんあります。入社して10年以内には、パーソルキャリアを通じて見つけたリアルな社会課題を海外の大学院で学んでみたいし、直近では同期入社する内定者とともに女性管理職について考えられたらと思っているんです。今ちょうど女性管理職比率にまつわる卒論を書いているのですが、たとえば入社1年目の女性社員で管理職を志望していた人の数は、入社3年目までに20%も減少してしまうという調査結果があります(※)。せっかく、やりたいと思っていたはずなのに、その可能性が狭まってしまうのは残念ですよね。女性管理職に限らず、「キャリアオーナーシップを持とうよ!」と自分自身や周りの方をエンパワメントできる存在になれたらいいなと思っています。
※参考文献:大沢真知子「なぜ女性管理職は少ないのか-女性の昇進を妨げる要因を考える-」
最後に、これを読んでいる方へ向けてメッセージをお願いします。
吉原
私、パーソルキャリアの掲げる「キャリアオーナーシップ」という考え方がとても好きなんです。キャリアオーナーシップとは、自分のキャリアや人生を自分で決めること。自分で自分の可能性を狭めてしまわないことが大切だし、自分以外の人や要因から狭められることがないように社会を変えていくことも必要だと考えています。そうやって自分で自分の人生の舵をとりたい、キャリアオーナーシップを持ちたい人は、きっとパーソルキャリアに向いていると思うし、パーソルキャリアにはそういう方がたくさんいると感じています。この記事をきっかけに、自分の人生を自分でデザインし、その実現のため行動する人が少しでも増えたら嬉しいです。

※年次・所属部署は取材当時のものです。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。