学び/越境体験

社内インターン制度とは?
メリット・デメリット、パーソルキャリアの独自制度を紹介

パーソルキャリアでは2020年に社内インターン制度「ジョブトライアル」を創設。パーソルキャリア内だけでなく、パーソルグループ全体で仕事体験が可能となった。

今回は、「現職に軸足を置きながら、別の仕事も経験してみたい」「さまざまな仕事を経験して、自身のキャリアと向き合いたい」といった社員に好評を博している社内インターンについて、ジョブトライアルの制度内容も踏まえて詳しく解説していく。

社内インターン制度とは

社内インターンとは、所属部署以外に興味・関心がある部署で、数日から数カ月ほど業務に携われる制度。内容や期間は各企業によって異なる。

柔軟なはたらき方が求められている昨今、キャリアは会社が作るものではなく、自身で築いていくという「キャリアオーナーシップ」の考え方が広まっている。社内インターン制度はこの「キャリアオーナーシップ」を根底に、社員自らがキャリアの選択肢を持てるようにし、自身のキャリアを自ら切り開いていくキャリア形成支援の一環として導入する企業が増えている。

社会人インターンとの違い

似ている言葉に「社会人インターン」がある。社内インターンとの違いは、「インターンを経験する場所」にある。社内インターンの場合はその名のとおり、現在勤めている企業の中の別部署で業務を経験するのに対し、社会人インターンは現在勤めている企業以外の企業で業務に参加することを指す。

社風も業種もまったく異なる企業で就業することは、スキルアップだけでなく自身の市場価値を客観的に測れるなど、大きなメリットを得られるだろう。社内インターンは事業を大きく変えることはできないが、別の業務にチャレンジできる。社内の雰囲気や社員など、ある程度知っている環境で行うため、社会人インターンよりも気軽にチャレンジできる点はメリットといえるだろう。

社内インターンを活用するメリット

社内インターンを活用するメリットには次のような点が挙げられる。

  • 所属部署に軸足を置きながら、別部署の業務・雰囲気を体験できる
  • 別部署での業務によって多角的な視点を得られる
  • 新たな人脈形成につながり、部署を超えた連携を取りやすくなる

パーソルキャリアの社内インターン制度「ジョブトライアル」とは

パーソルキャリアでは2020年11月に「ジョブトライアル」という社内インターン制度を開始。
時代に合わせて生活様式やはたらき方が変容していくなかで、「今の仕事を続けながら、新しい経験や他部署との交流を通じて視野を広げたい」「現組織でキャリアアップを目指すか、キャリアチェンジするか、自分に合うキャリアを見つけたい」といった声が聞かれたことがきっかけだ。
応募タイミングは年2回。社内ポータルサイトから応募できる。

ジョブトライアルの期間
パーソルキャリアの社内インターン制度「ジョブトライアル」で、他部署にトライアルできる期間は最大月8時間×3カ月だ。5日間などまとまった期間を集中して他部署に携わるケースが一般的によく見られるが、パーソルキャリアでは現業務との両立を考慮して月8時間以内に収めるように設定。所属部署の業務において、同僚や上司など関係者に負荷がかからないよう配慮している。
対象となる社員の条件
対象社員はパーソルグループ社員約2.5万人のうち、「現業務と体験業務の両立が可能な社員」が条件。これは、ジョブトライアル期間中、現業務に従事しながらインターンとして体験を行うため、メイン業務との両立が前提となっている。

ジョブトライアルでは、現業務とまったく違う部署での体験希望を出すことができる。過去には営業職の社員やマーケティング部のクリエイティブ担当社員、営業サポートや経営支援を行う社員が、サービスデザインというまったく異なる部署でジョブトライアルに参加した実績がある。
体験できる業務の内容
体験できる業務内容は、大きく分けて「実業務サポート」と「プロジェクト業務」の2種類があり、採用サポートや組織開発、システム開発、新規事業企画など多種多様な選択肢を用意している。約8割がリモートワークで参加できる案件のため、現在の勤務エリアに関係なく希望業務を選ぶことができる。

ジョブトライアルで特徴的なのは、パーソルキャリア内だけでなく、パーソルグループ内全体の業務体験が可能な点だ。つまり、会社を超えてはたらく機会を得られるため、社内インターン・社会人インターンどちらでも選択できる状態にある。

社内インターン「ジョブトライアル」で得られること

営業職の社員がデザイン部のジョブトライアルに参加した際に、次のような感想を述べている。

入社以来、同一部署・同一業務に携わっているため、視野を広げようとジョブトライアルに応募した。参加した結果、普段接することのない社員や経験したことがない業務から「アイデアの出し方」や「顧客との対話のデザイン方法」「議論の生産性を上げるヒント」といった新たな知見やスキルを習得できた

体験する部署によって得られる知見やスキルは違ってくるが、新たな視点・考え方を得やすい環境に身を投じられる。
また、ジョブトライアルで得た知見・スキルは、体験期間が終わった後、所属部署で体験内容を共有したり、担当業務の改善をしたりとさまざまな場面で活かされている。

社内インターンで自分に合ったキャリアを見つけよう!

自身のキャリアを開発する方法として転職という選択肢もあるが、社内のさまざまな職種にチャレンジするのも一つの方法だ。社内インターンを活用すれば、現職と接点がない職種であってもお試しが可能になる。大きな失敗を避けつつ、自身のキャリアに最適な選択肢を見つけられる可能性が高い。

パーソルキャリアのジョブトライアルは、応募できる業務が社内だけでなくグループ全体におよぶため、社内インターンと社会人インターンの両方のメリットを併せ持つ。根本的な文化は同じでありながら特色が異なるグループ会社での仕事に挑戦できるため、キャリアの幅や自身の可能性を広げることができる。

編集:パーソルキャリア広報部 

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