
2024.12.19
選考中に強みや成長の可能性をフィードバック!データの力で学生のキャリアオーナーシップの発揮を支援する、新たな挑戦。
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瀬野尾 裕 (せのお ゆう)
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武藤 梨恵 (むとう りえ)
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倉持 裕太 (くらもち ゆうた)
パーソルキャリアでは、2026年度の新卒入社者の選考から、新たに開発した「PERSOL CAREER – Assessment」をリリースします。このアセスメント(適性診断)では、受検した学生のみなさん全員が、データに基づくフィードバックを受け取れるのだとか。データの力で学生のキャリアオーナーシップ発揮に貢献する新たな取り組みについて、代表取締役社長の瀬野尾と、プロジェクトを推進したメンバーに話を聞きました。
Profile
代表取締役社長
法政大学を卒業し、人材サービス企業を経て2000年に株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社。 2005年より株式会社インテリジェンスITソリューションズ(現 パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社)の取締役をはじめ、IT/テクノロジー領域におけるコンサルティング事業や技術派遣事業での役員などを経て、2017年には現パーソルクロステクノロジー株式会社の代表取締役に着任。2018年からパーソルキャリア取締役執行役員を務め、22年から現職。
人事本部 リクルーティング統括部 新卒採用部 ゼネラルマネジャー
新卒16年目
2009年にパーソルキャリアへ新卒入社。3年間の法人営業経験の後、新卒採用部へ異動。 現在は、ゼネラルマネジャーとして新卒・中途採用における戦略立案、採用ブランディング・マーケティング、採用データ活用・採用DXの推進など、幅広い業務に携わる。
テクノロジー本部 デジタルテクノロジー統括部 デジタルソリューション部 人事エンジニアグループ アナリスト
新卒3年目
大学院で若手人材の職場学習に関する研究に取り組んだ後、2022年にパーソルキャリアへデータアナリストとして新卒入社。入社後は一貫して人事領域のデータ活用業務に従事。現在は、主に心理学や計量経済学領域の統計解析手法を用いた人事データ分析、分析で得られた示唆に基づく人事IT企画の立案・推進、人事施策の効果検証に取り組んでいる。

根っこにあるのは、学生のキャリアオーナーシップ発揮に貢献したいという強い思い
今回新たにリリースした「PERSOL CAREER – Assessment」とは、どのようなサービスですか?
武藤
パーソルキャリアが独自に開発した適性診断サービスです。2026年度の新卒採用選考から導入を開始する予定で、1次選考に参加するすべての学生に受検していただきます。さまざまな工夫を盛り込んでいますが、受検した学生にデータに基づいて強みや成長の可能性についてフィードバックをする点が大きな特徴です。
受検結果を教えてもらえるのは新しいですね。受検した学生にフィードバックしようと考えた背景について、教えてもらえますか?
瀬野尾
根幹にあるのは、私たちが大事にする「キャリアオーナーシップ」という考え方です。キャリアオーナーシップとは、個人が自分の『キャリア』に対して主体的に、つまりオーナーシップを持って取り組む意識と行動のことをいいます。
近年のパンデミックやテクノロジーの進化などの影響で、キャリアや将来に不安を持つようになった方も少なくないでしょう。でも、人生のハンドルを握るのはほかの誰でもない自分自身であり、不安が蔓延している時代だからこそ、キャリアオーナーシップが大切だと私たちは捉えています。
人々がみなキャリアオーナーシップを持ち、自分らしく「はたらく」ことができれば、パーソルグループのビジョン「はたらいて、笑おう。」の実現に近づくと信じています。そんな思いを抱いた会社として、これから社会人になるみなさんがキャリアオーナーシップを発揮できるようサポートしたいと考え、フィードバックを提供する機能を検討しました。
キャリアオーナーシップの考え方が背景にあるのですね。キャリアオーナーシップは、就職活動をする学生にとっても重要なのでしょうか?
倉持
はい、私は学生にとっても重要だと考えています。私も約3年前に新卒でこの会社に入りました。就職活動中は、自分の現状や将来ありたい姿について考え抜き、自らの意思で進路を決定しました。その経験によって、今も充実した社会人生活を送れています。学生のうちからキャリアオーナーシップを意識して行動することは、その後のキャリアを、自信を持って歩んでいく力になると信じています。

データに基づいて、強みや成長の可能性をフィードバックする
「PERSOL CAREER – Assessment」のフィードバックを通して、具体的にどのように学生のキャリアオーナーシップ発揮を支援するのでしょうか?
武藤
キャリアオーナーシップを発揮するにあたり大事なことは、自分の現状をしっかり理解することです。そのため、私たちはデータの力で学生の自己分析をサポートしたいと考えています。
自己分析の際、多くの学生は自分の強みや弱みについて考えます。ですが、自己分析はどうしても主観的になりがちで、偏りのある理解になることが多いんです。今回はそこに注目し、データに基づいたフィードバックを展開することで、客観的に見た自身の強みや弱みが分かるようにしました。それにより、今までは見えていなかった特徴に気づけるほか、これまでの自己分析が客観的なものになるきっかけになると考えています。
なるほど、データに基づいた自分の強みや弱みがわかるのですね。これは学生さんにとってもありがたい情報になると思います。
武藤
これまでも、「自己分析に自信が持てない」という学生の声をよく耳にしてきました。そういった不安を抱える学生のニーズに応えたかったという思いもあります。今回のフィードバックは、自分なりに整理した強みや弱みに対して「本当に合っているのかな?」と不安に感じる学生にとって有用だと思います。
実際に、適性診断を受けるだけで有用なフィードバックはできるものなのでしょうか?
倉持
フィードバック内容には自信を持っています。適性診断の設問、デザインや統計ロジックなど、有識者と一緒に時間をかけて丁寧に作り上げ、フィードバックの精度もヒアリングなどで検証しました。もちろんデータだけで人の複雑さを完全に表現することは難しいと認識していますが、現時点でのベストを尽くしたものです。ぜひ一度受検していただき、フィードバックの有用性をご自身の目で確かめていただければと思います。

就職活動の不公平な構造を見直し、企業と学生のより良い関係性を目指す
エントリーしてくれた学生のみなさんに何か形に残るものをお返しするというアクションは、パーソルキャリアにとって初めての試みですか?
瀬野尾
ここまで本格的なサービスは初めてですね。そして、私たちがこだわったのはまさに「お返し」でした。これまでお話しした通り、ミッション推進というのもサービスを開始した大きな理由です。それと同時に、私たちはこれまでの選考プロセスのあり方も変革したいと考えていました。
企業と学生が向き合う関係は、本来は対等であるべきです。しかし、これまでの弊社の選考プロセスでは学生の皆さんのデータを一方的に収集していることが多く、十分な還元はできていませんでした。この状況に対して大きな課題意識を抱いていたんです。今回のサービス開発にあたっては、このような就職活動の不公平な構造を変革していきたいという狙いもありました。
確かに、企業と学生の立場に上下はありません。公平な構造を目指していく必要がありますね。
倉持
不公平な構造の見直しに加え、「企業と学生の双方にとってメリットがある形」になることを意識しています。今回のフィードバックにおいては、学生にとっては正直に回答することでより精度の高い自己分析ができる点がメリットです。これにより、ファーストキャリアの選択に納得できる可能性を高められます。私たち視点だと、選考に参加する学生の性格や個性をより深く理解できる点がメリットです。このように、適性診断が双方にとってwin-winな関係を築くきっかけになればと考えています。
武藤
従来の適性検査には、「選考を通過するためどう攻略すべきか」といった要素が含まれていました。しかし、「攻略する・される」という向き合い方には双方にメリットがないばかりか、お互いに負担もかかってしまいます。今回の適性診断ですべてを解決できるわけではありませんが、少しずつでもその状況を改善していきたいと考えています。

ミッション推進に向けて、パーソルキャリアの挑戦は続く
それでは最後に、就職活動中の学生にメッセージをお願いします。
瀬野尾
冒頭でお話しした通り、今回のサービスでは学生のみなさんがキャリアオーナーシップを発揮するためのサポートをしたいと考えています。ぜひエントリーし、適性診断を受検してみてください。
パーソルキャリアでは、今回ご紹介したサービス以外にもミッション推進に向けさまざまな挑戦をしています。武藤さんと倉持さん以外にも、多くの社員がそれぞれの方法でミッションの推進に貢献しています。私たちのミッションに共感してくださる方、取り組みに共感してくださる方、自分も挑戦してみたいと思う方は、ぜひとも選考にご参加ください。
※年次・所属部署は取材当時のものです。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。