HATARACTION! for NEW GRADUATE

2024.01.22

問い続け、学び続ける。 サービスのあるべき姿を決める、 プロダクト企画とは。

  • 中村 太一 (なかむら たいち)

  • 井出 岳人 (いで がくと)

今回フォーカスするのは、企画職の「プロダクト企画」という仕事。プロダクト企画とは「アイデアを考え、それをさまざまな人の力を借りて具現化し、世にアウトプットする仕事」です。ビジネス、デザイン、開発といった幅広い知見が求められる一方、地道にコツコツ取り組む力も重要になります。自身のやりたいことを実現しながら、世の中から求められるものを生み出す――。プロダクト企画の面白さも、大変さも、さまざまに経験しているお二人に話を聞きました。

Profile

  • 中村 太一 (なかむら たいち)

    中途入社6年目

    プロダクト&マーケティング事業本部 カスタマーP&M本部 本部長

    パーソルキャリアは5社目。「doda」、「doda X」、「PERSOL MIRAIZ」などの企画・開発やマーケティング、データ基盤&データサイエンス、デザインなど幅広い領域の業務を管掌。

  • 井出 岳人 (いで がくと)

    新卒入社10年目

    プロダクト&マーケティング事業本部 カスタマーP&M本部  doda_Xプロダクト統括部 プロダクト企画部 ゼネラルマネジャー 

    新卒入社。「an」での法人営業を経験後、2017年にプロダクト企画へ異動。プロダクトや販売戦略の企画を経験し、現在は「doda X」を担当している。

Index

テクノロジーと人、 双方の介在価値を重視するパーソルキャリアらしさ。

本日はプロダクト企画を担当するお二人にインタビューをさせていただきます。まずは自己紹介からお願いいたします!

中村

私は中途入社で、パーソルキャリアは5社目になります。これまでプロダクト企画、マーケティング、データ利活用などに関する仕事を、大企業とスタートアップの両方で経験しました。その中で人材業界のビジネスにより携わりたいと思い、パーソルキャリアに入社しました。

なぜ人材ビジネスに携わりたいと思ったのですか?

中村

多くの人にとって、「はたらく」というのは生活や人生の大きな一部だと思っています。その「はたらく」に関わることで、多くの人の大きな決断をサポートできる醍醐味があると感じました。

パーソルキャリアを選んだのにはどんな理由がありますか?

中村

大きく2点あります。一つは企業の規模が大きく、サービスも多様だったこと。いろんなことができそうだ、とシンプルに期待しました。もう一つは、人の介在価値を重視している点です。最近では多くの企業が、サービスづくりにテクノロジーやデータを活用していますよね。もちろんパーソルキャリアも重視していることですし、私も経験してきた領域ではあります。しかしテクノロジーだけではなく、人が寄り添うことや共感することも重要。テクノロジーと人、双方の価値を大切にするパーソルキャリアらしさに惹かれました。

井出

それは、ビジネスをつくる立場を経験すると、より強く感じられかもしれませんね。テクノロジーの限界も、人の力の限界も、ビジネスづくりの中で経験する。どちらも重要だなと気づくことができました。

重要な視点ですね。井出さんも自己紹介をお願いします。

井出

私は新卒で入社しました。就職活動は、学生時代のアルバイト先から大きく影響を受けています。大手アパレルブランドで働いていたのですが、そこではたらく社会人はみんなモチベーションが高くエネルギッシュでした。しかし世の中の多くの人ははたらくことにネガティブなイメージを持っていて、「何が違うのだろう?」と考えたんです。

何が違ったのでしょう?

井出

はたらくことにポジティブな人たちは、「なぜその会社ではたらいているか」の目的や意義を明確にできている点が違うと思いました。しかし、世の中の多くの人は、自分にどんな選択肢があるか分からない中で仕事を選んでいるから、目的や意義を見出しにくいのではないか。そういった情報格差や機会格差をなくしたいと考え、パーソルキャリアを選んだんです。

ビジネス感覚を大事にするからこそ、 数百万人を動かす成果は得られる。

プロダクト企画とは、どのようなお仕事なのでしょうか?

中村

前提として、担当する事業やサービスで多少変わります。私は「doda」「doda X」「MIRAIZ」などを担当していて、井出さんは「doda X」の担当です。

井出

私はプロダクト企画を「アイデアを考え、それをさまざまな人の力を借りて具現化し、世にアウトプットする仕事」だと考えています。具体的には、「doda X」のサービスを、より多くの人に気持ちよく使ってもらえるように体験設計したり、課題を解決するための企画、情報設計、要件定義などをしたりしますね。そのために、競合調査、ユーザー調査、データ分析など、日頃さまざまなインプットをしています。

幅広い!

中村

もちろん、すべてを一人で実行するわけではありません。デザイナーやエンジニアといったそれぞれのスペシャリストと職種をまたいだチームを組んで進行します。10~20人くらいのチームであれば、そのうち企画が3~4人いるようなイメージでしょうか。そのチームの中で提案を行ったり、振り返りを実施したりします。

パーソルキャリアにはさまざまなプロダクトがありますが、共通している「企画におけるこだわり」はありますか?

中村

例えば「doda」や「doda X」においては、顧客体験価値を「一人では出会えない、新しい選択肢を。」と定義しています。転職したいと思ったとき、もちろん自分一人でも企業を探して応募をすることができます。それでも「doda」や「doda X」を使って転職をするのであれば、自分一人では見出せなかった可能性を見つけてほしい。「次のはたらく」を対話とテクノロジーで見つける転職サービスをつくることを目指して、プロダクト企画のメンバーは提案をしています。

井出

その実現のためには、まずはデータに基づいて意思決定をすることが重要です。個人・法人のマッチングや、サイト内アクセスなど、BIツールを使ってさまざまなデータを可視化し、課題の発見に努めています。また、データに基づく意思決定をベースにしながらも、定性情報を元にした「感覚」も大事にしています。これは、ユーザーと会ったり自社サービスと競合サービスを使ったりすることで培います。「データ×感覚」のバランス感が求められますね。

プロダクト企画の仕事について、どんなやりがいがあると感じますか?

中村

まずは事業の成長に直接的かつ大きな貢献ができることです。日々の仕事を通してユーザー体験を向上し、より多くの方に使っていただけるようになることで、結果としてパーソルキャリアの会社としての成長につなげることができます。

井出

また、企画・実行・振り返りが短期間でできるのもこの仕事の面白さです。たとえばプロダクトに新しい機能を追加したとき、リリース後にユーザー数や応募数の変化を、数字でリアルタイムに見ることができます。狙い通りに成果が出れば、嬉しい。逆に思った結果にならなくても、「じゃあどうすればいいだろう?」とすぐ次を考え始められるので、チャレンジが失敗で終わってしまうことも少ないですね。

中村

たしかにそうですね。とくにパーソルキャリアが扱う大きなサービスだと、動く数字も大きい。自分の仕事によって、何百万という人が動いたときは楽しさを感じられます。

何百万人が動くならば、面白さとともに責任もありますよね。

中村

責任ある立場だと思いつつも、それをプレッシャーに感じることはあまりありません。独りよがりにならず、多くの人にとってあるべきプロダクトを考える。そういった「ビジネス感覚」をもって企画することを楽しめる仕事だと思います。

「プロダクト企画」に必要なのは、地道に問いを立て続けること

プロダクト企画に必要な能力や資質についても聞いてみたいです。先程、幅広い領域の知識が必要といったお話もありましたが……。

井出

まず、「ユーザーが困っていることは何だろう?」「どうすればユーザーにもっといい体験をしてもらえるか?」を考え抜くマインドは、必ず持っていてほしいです。それが主体的な行動につながります。「もっとこうしたい」「これってどうすればいいだろう?」と自ら考えられるようになってほしいですね。

次に、いわゆる「ポータブルスキル」と呼ばれる、ビジネスパーソンとしての基本的なスキルが求められます。例えば、論理的思考力、コミュニケーション力、情報分析力など。

中村

そのうえで、データ、デザイン、マーケティング領域の知識があるといいですね。密接にかかわってきますので。もちろん最初からたくさん知識を持っている必要はなく、継続して学習していくことが重要です。アウトプットするために、主体的に自分で学習するだけでなく、周囲からも学べる人が向いています。

加えて、物事を継続できる力も重要です。ビジネスって、華々しいものじゃく、本当は地道なものなんです。日々、コツコツ、繰り返し。めっちゃ地味。それでも続けられるかが問われます。

井出

やりたいことを実現するには、日々の失敗を積み重ねて成功につなげていくことが必要ですよね。

中村

もちろん、「やりたい」という想いは重要。ただし、パーソルキャリアのプロダクト企画は、大きな会社の屋台骨を担っている立場です。ビジネスとしてどうあるべきか、世の中の人から求められるものは何かを考え抜き、繰り返し行動し続けることが重要なんです。

すぐ成果を出せなくたっていい。 本質を見抜く力を、鍛えよう。

プロダクト企画を目指したい!という方へ向けて、今後意識してみてほしいことはありますか?

中村

よくビジネスやプロダクトをつくるのに重要な視点は、「不」の解消と言われています。皆さんも、生活の中にある「不」をちょっと意識してみると鍛えられるのではないでしょうか。「不便だな」とか、「不快だな」とか。学生生活の中にもあるはずです。その「嫌だな」という感覚を磨くこと。さらに、それを「こうしたらよくなるかも」と考えてみること。それが物事の本質を見抜く力にもつながっていくでしょう。

井出

そうですよね。また、今の話を逆から捉えて、世の中にあるいい製品やサービスについて、裏側の「不」を想像してみるのもよいかと思います。「なんでこういう企画にしたんだろう」「この商品はどういう『不』を解消しようとしたんだろう」とかね。

なるほど!それは今日からでもできるビジネストレーニングですね。

中村

ただし、今日からできることではありますが、すぐにできるようになる必要はないと思います。よく「タイパ(タイムパフォーマンス)」なんて言ったりするけれど、すぐ成果を出そう、早くできるようになろうと追い立てられなくていいんです。本質的なことを追い続けていけたらいいんじゃないかな。

そういった本質を追求する姿勢も、プロダクト企画に必要なことなのでしょうか。

井出

プロダクト企画で活躍している社員は、「本当にそうなのか?」「ユーザーはどう考えているのか?」と何度も自問し、本質を追求できる人が多い印象です。またそういった人は、仕事の目的や意義をちゃんと捉えてポジティブなチャレンジをする、成長意欲が高いと思います。

プロダクト企画に携わる皆さんの雰囲気やカルチャーをぜひ聞きたいです。

井出

フラットに社員同士で議論する文化があり、気軽に企画の壁打ち(※)もしあっています。また、プライベートも含めお互いを尊重する雰囲気がありつつ、みんなで一緒にバーベキューすることもあります(笑)。協調性もありつつ、バランスの取れる人が多いのだと思います。

※相手に話を聞いてもらって、考えを整理すること

中村

ユーザー視点をすごく考え、想像するという意味でまじめな方が多いですよね。議論の出発点はいつもユーザー。だからこそ、カスタマードリブンな文化が根づいているのだと思います。

※年次・所属部署は取材当時のものです。

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