
2025.05.14
マネジャーに挑む私の、価値観を軸にしたキャリアの歩み方。
-
長沢 愛花 (ながさわ あいか)
新卒7年目
doda事業本部 プラスサービス事業部 プロジェクトエージェントMD部 プロジェクトエージェント
学生時代のアルバイトと大学での研究内容から人材業界に興味を持ち、パーソルキャリアへ新卒入社。転職希望者と企業双方を1人で担当するプロジェクトエージェント(PA)へ配属以来、ブラザー、ユニットリーダー、アシスタントマネジャー、マネジャーと成長を続けている。
難しい業務に取り組むイメージを抱きやすいマネジャーの仕事。一方、与える影響力の大きさをやりがいに感じると語るのは、マネジャーの長沢 愛花さんです。マネジャーにチャレンジしてみたいと考えたきっかけや努力、想いについて聞きました。

丁寧に過去を深掘りながら。 「私」を知ろうとしてくれる面接に惹かれた。
本日は、マネジャーとして活躍する長沢さんへインタビューします。マネジメントの仕事とはどんなものか、そして今のポジションへチャレンジしようと思ったきっかけなど、お話を聞かせてください。
長沢
わかりました。よろしくお願いいたします!
長沢さんは、新卒で入社しているのですね。どのような軸で就職活動をしていましたか?
長沢
学習塾でのアルバイト経験と、大学で行っていた「日本人の幸福度」に関する研究活動をもとに軸を定めていました。学習塾では学生アルバイトの立場だったのですが、アルバイトとして経験を重ねると、社員が担当する塾運営に関する業務も任せてもらっていました。次第に塾をよりよくしたいといった業務改善視点で考えることが増えたことで、「仕事」「はたらく」の視点で物事を見ることが多くなったんです。またこれまでの人生の中で私は幸せに感じる瞬間が多かったのですが、大学での研究を通じて、日本全体の幸福度は高くないことを研究で知り、その影響も大きかったですね。これらを踏まえて自分の経験や興味があることを軸に落とし込み、「はたらく」や「幸福度」に影響が大きい業界の1つとして、人材業界へ興味を持ちました。
元々興味を持っていたことを掛け合わせて、業界を選択したのですね。人材業界の中でもパーソルキャリアだったのはなぜですか?
長沢
大きく理由は2点あります。1点目は、パーソルキャリアが持つ商材や事業領域の広さです。例えば、「WILL (やりたいこと)/CAN(できること) /MUST(やるべきこと)」という考え方を、聞いたことがあるでしょうか?
仕事や将来を選択する上で、自分にとっての「WILL /CAN /MUST」を定めることが重要であるという考え方ですよね。
長沢
はい。私は当時、特に「WILL」に対する強いこだわりがないタイプでした。それならば、スキルや経験を身につけてやりたいことが見えてきた際に、さまざまな商材や事業領域がある企業の方が幅広い選択肢をもとに選べると思いました。つまりは、自分の可能性を閉ざさないようにしたかったんです。
なるほど。2点目はどんなことですか?
長沢
面接を通じて、目の前の相手と向き合うことを大切にしている雰囲気を感じたことです。面接をしてくださった方が、私のこれまでの経験を深掘りして聞く中で、「今の長沢さんはこうした価値観を持っているんだね」と、私自身を知ろうとしてくれることが伝わってくるのが印象的でした。そうした社風に惹かれて入社を決意し、プロジェクトエージェント(PA)という、転職希望者・企業双方とやりとりを行う職種に配属となり、現在はマネジャーをしています。

経験を伝えることが 自分ひとりの頑張りよりも、良い影響に繋がる。
長沢さんがマネジャーになるまでの道のりについて、ぜひお聞きしたいです。マネジャーを目指したのは、なぜですか?
長沢
実は、「マネジャーになりたい」と役職そのものを目指したことはなかったと思っていて。ただ、価値観として「自分の影響力を広げたい」という想いは、昔から一貫してありました。これまでの経験を思い返してみると、学級委員長や部活の部長など、リーダーのポジションを任せてもらう機会が多かったんです。こうした経験を踏まえると、リーダーとして影響を与えたいという価値観は、学生時代からブレなかったのかもしれません。
では、影響力を広げたいと考えたときに最適なのがマネジャーだった、ということですか。
長沢
そうですね。簡単に説明すると、私が成果を生み出してお客さまに直接良い影響を与えることは、入社以降少しずつできるようになっていきました。もちろん同じ価値提供を継続してもよかったのですが、自分が学んだことを周囲や後輩に伝え、もっと多くのチームメンバーの成果にも寄与できるようになれば、私ひとりで頑張っていた頃よりもはるかに良い影響を、お客さまや世の中に生み出せるはずと考えたんです。私にとって、こうした影響力を広げられる手段がマネジャーだと考えました。
マネジャーの仕事、つまりマネジメントとは具体的にはどんな仕事ですか?
長沢
組織ごとに違いはあるかもしれませんが、私の場合は「組織戦略」と「組織開発」という2つの仕事があります。前者の組織戦略では、担当する事業を今後どのように成長させるか、どのようにお客さまへ貢献して売上を生み出すかといった戦略を立てる仕事とイメージしてみてください。また組織開発は、簡単にお伝えすると「人と組織を育てる仕事」ですね。よりよい組織にしていくための課題解決を考えたり、メンバー育成を行ったりしています。

視野も視座も、一気に広がる。 マネジャーの難しさをサポートしてくれたのは、 周囲の人だった。
マネジメントをする立場だからこその大変さを感じたことはありますか?
長沢
あります。アシスタントマネジャーになったばかりの頃は、「これまで通りの仕事に戻った方がよっぽど成果が出せたのに」と悩んだ時期もあったくらいでして(苦笑)。特に先ほどお話しした組織戦略をつくる業務に難しさを感じていましたし、現在も苦労していますね。元々人材育成や人材開発の領域に興味があったこともあり、組織開発は前向きに取り組めていたんですが、組織戦略は、ひたすらロジカルに考える仕事。マネジャーから教わりつつ、他の部の先輩方にもアドバイスをもらいつつ、でした。
組織戦略と組織開発、両立させるのがマネジメントなんですね。
長沢
そうですね。でも、アシスタントマネジャーからマネジャーになるときはもっと大変でした!(笑)
どんな大変さだったのか、ぜひ聞きたいです。
長沢
視野・視座ともに、広げなければならない感覚がありました。例えばそれまでは、直近の1ヶ月、長くても数ヶ月先くらいまで、自分の組織について考えるのが仕事だったのですが、マネジャーになると考慮すべき範囲が一気に広がるんです。常に1年後を見据えて逆算しながら直近の戦略を立てることで、未来の市場を予測しなければなりません。自分の組織どころか、競合企業のことまで意識する必要があり、考えなければならないことがすごく増えたように感じました。
大変な中でも、何をモチベーションに乗り越えられたのですか。
長沢
周囲の方に助けていただいた経験は、大きかったかもしれません。アシスタントマネジャーからマネジャーを目指すにあたり、昇進試験を受けることになったときのことです。先ほどお話ししたようなスキルが私は足りていなかったのですが、当時の上司が徹底的にバックアップしてくださりました。一緒に話し合いながら私の足りていないスキルを特定、克服できるよう普段から何度も練習することでPDCAを回し、マネジャー試験に合格するまでスキルを伸ばすことができたんです。
なるほど。応援してくれる人がいて、なおかつ努力した上での成功体験があるのですね。とても素敵なことだと思います。

「WILL」はなくても大丈夫。 でも、大切な価値観は一貫させてキャリアを描く。
大変な側面も多いマネジャー職ですが、それはやりがいとも表裏一体なのかなと、お話を聞きながら感じました。長沢さんが考える、今の仕事のやりがいや醍醐味についても聞きたいです。
長沢
ありがとうございます。今私は部内全体をマネジメントする立場ですが、影響範囲としてはひとつ上の役職である「ゼネラルマネジャー」と同じ。私の意思決定が、そのまま部全体の意思決定になり全メンバーが動くことに直結するんです。責任が大きい点ではもちろん大変さもありますが、一貫して求めていた「影響力を広げたい」という想いが叶っていることを感じられるので、大きなやりがいでもあります。
そのとおりですね。マネジャーとしての仕事をとても楽しんでいるのだと感じます。今後はどのようなキャリアを描いてますか?
長沢
そうですね。今考えられるのは、2つの道だと思います。1つ目はこのままマネジャーとして経験を積み、ゼネラルマネジャーを目指す道。2つ目は、マネジャーとして組織開発を行ったスキルを活かしながら、人材育成や人材開発といったポジションへ新たにチャレンジする道です。
なるほど。人を育てたり組織をよりよくするための仕事にも興味を持っているのですね。
長沢
ただし最初にもお話ししたように、私は「WILL」に強いこだわりがあるタイプではなく、どちらかというと「MUST」の方が強いくらい。だからこそ「MUST」の仕事、つまり周りからの期待に応えるための仕事をしたい気持ちが強いですね。
周りからの期待に応える形で、柔軟に仕事内容を変えることも考えているのですね。その中でも変わらない、長沢さんがはたらく上で大切にしているスタンスはありますか?
長沢
やはり「影響力を広げたい」という価値観はきっと変わらないと思っています。加えて、何かやりたいと思ったときにすぐ行動できるスキルを備えて「CAN」も広げたいですね。「WILL」はなかったとしても、「MUST」で動き、「CAN」を広げる。価値観は変えないそうした姿勢が、私らしい今後のキャリアの歩み方なのかもしれません。

※年次・所属部署は取材当時のものです。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。