
2025.05.16
1年目から新規事業立ち上げに挑戦! 社内制度をフル活用し、事業と経営を学んだ奮闘の日々
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板倉 圭吾 (いたくら けいご)
新卒1年目
タレントシェアリング事業部 doda事業本部 タレントシェアリング事業部 東日本コンサルティング第二部
起業や教員の仕事へ興味を持ちつつ、就職活動時は経営を学びたいと考え、人材業界を志望。入社後は企業の経営課題の解決を支援する「HiPro Biz」のコンサルタントとして活躍しながら、「Drit」「D-CAMPING」等新規事業創出へ向けた制度へ積極的に参加している。
パーソルグループには、部署や職種に制限なく参加できる新規事業立案制度があります。事業創出体験ができるプログラム「D-CAMPING」と実際に起案し事業化を検討する「Drit」です。誰でも参加できるので、入社1年目からだってもちろん可能。今回は1年目から双方へ参加した板倉 圭吾さんへお話を聞きました。制度を利用して感じた成長や想いについて振り返ってもらいます。

一度きりの人生、起業してみたい! でもまずは、スキルと経験が必要だ。
板倉さんは、入社1年目から新規事業創出プログラム「Drit」に参加したと聞いています。今日はその経験について、参加のきっかけや学んだことなどを聞かせてください。まず「Drit」とはどのようなプログラムなのでしょうか?
板倉
「Drit」はパーソルグループ全体を対象とした、新規事業創出を目指すためのプログラムで、年次や職種に関係なく、応募することができます。主務と並行する形で、事業計画書を作成したり、事業づくりについてメンターへ相談したりしながら、事業創造を体験することができます。社内審査に合格したものは、社内でブラッシュアップし検証期間を経て事業化することが可能です。
入社1年目での「Drit」参加、とても素晴らしい挑戦ですね!昔から起業や新規事業には興味があったのでしょうか?
板倉
そうですね。高校生の進路選択の時期くらいから、「将来は起業してみたい」と考えていました。ただ、最初は漠然とした想いでしかなく、せっかく一度きりの自分の人生なのだから、社会の歯車で終わるのは嫌だと感じたことが背景にあったように思います。同時に「何のスキルもないまま起業するのは失敗しそう」、という正直な気持ちもあって。だからまずは手に職をつけようと、大学では教員免許をとりました。
なるほど。いきなり大きなチャレンジというよりは、現実的に手に職をつけることも考えていたのですね。
板倉
ただ、最終的には教員の仕事に大きな魅力を感じるようになりました。思い返せば中学時代の塾の先生に、勉強だけでなく精神的にもサポートしてもらった経験がありました。そういう「教える」の価値に気づくこともできたので、子どもたちに何かを教える仕事は、今でも将来的にやってみたいですね。
起業にも、教員など何かを教える仕事にも興味を持っていた大学時代だったのですね。就職活動を経て、パーソルキャリアへ入社したのはどのような経緯があったのでしょう?
板倉
起業への興味はありつつ、スキルや知識はまだ持っていない状態だったので、まずは経営について学ぶ必要があると考えており、企業へ就職することにしました。経営について学びたいと考えていたので、経営コンサルティングの企業や、新規事業へ積極的な人材系企業を中心に検討。中でもパーソルキャリアに入社を決めたのは、面接を通じてパーソルキャリアの社員の人柄に強く惹かれたからです。
面接の過程でお会いした3、4人の社員は、私に対して非常に親身に対応してくれ、誠実に向き合ってくれました。その姿勢から、お互いに尊重し合い、良い点も悪い点も正直に話し合える文化があると感じたんです。実際に入社してからも、その印象は変わりませんでした。

アイデアがあるなら、すぐ行動。 どこまで行けるのか、まずは試してみよう。
現在は「HiPro Biz」のコンサルタントとして活躍していますね。期待していたとおり、経営を学ぶことはできていますか?
板倉
はい!「HiPro Biz」では、日々経営者の方や会社役員の方とお話しする機会があり、経営層の視点を学ぶことができています。私は入社1年目ですが、お客さまからすれば私が新人かどうかは関係ない。対等にやりとりができるよう、そして信頼していただけるよう、日々心がけています。
経営視点を学びながら、同時に入社1年目から「Drit」へ参加するのはすごいバイタリティだと感じます。応募しようと思った背景について聞かせてください。
板倉
大学時代に教員免許を取得し、教育現場を見てきた経験から、新規事業のアイデアはすでに自分の中でありました。「スキルや経験をもっと身につけてから……」と躊躇していたら、そのアイデアが古いものになってしまうかもしれないと思ったんです。せっかくチャレンジできる環境があるのだから、まずはどれだけ自分のアイデアが通用するのかやってみようと思い、応募しました。
とりあえずチャレンジしてみるのも、ときには大事な姿勢ですよね。主務との両立は大変だったのではないですか?
板倉
そうですね、切り替えは大切にしていました。「Drit」のメンターとのミーティング時間以外は、主務に集中する。逆に、ミーティング時間になったらスパッと主務は終える。電車の移動時間で情報収集をするなど、隙間の時間を上手く活用できたのも良かったかもしれません。周りの方も応援してくださいました。積極的なチャレンジに対して「すごいね!」と声をかけてもらうことが多かったですね。
学生時代から温めていたアイデアで「Drit」にチャレンジした結果は、ズバリいかがでしたか?
板倉
最初の書類選考は通過することができました。その先に面接などを含めた審査があるのですが、そこで悔しいことに落選してしまいましたね。最初の応募から、メンターとの複数回のミーティングをしながらの事業計画準備など、トータルで2ヶ月くらいの、私のチャレンジでした。
振り返って感じることなど、ぜひ聞かせてください。
板倉
やはり初めての事業創造ということもあり、わからないことがたくさんありました。とくにマネタイズ、事業としてどのようにお金を生み出していくかという点が、なかなか難しかったし、今後に活かしたい反省です。しかし「Drit」に取り組むことで、仕事へのモチベーションそのものが高くなったと感じています。そういう点では主務の方にもいい影響があったんじゃないかな。

ひとりでは途中までだったチャレンジ。 仲間がいれば、もっと先までいけるんじゃないか。
「Drit」へ参加された経験は、現在どのように活かされていますか?
板倉
実は「Drit」のあと、今度は「D-CAMPING」というプログラムにも参加を始めたんです。「D-CAMPING」とは、新規事業開発に関連した研修プログラムです。グループワークで新規事業のアイデア出しや課題検証などを行う、体験研修のようなものをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。「D-CAMPING」で見つけたアイデアの種を基に、「Drit」へチャレンジする人もいるんですよ。
すでに次のチャレンジが始まっているのですね!
板倉
「Drit」ではひとりでしたが、「Drit」で提出したアイデアを仲間と一緒に育てていくことはできないかと考えました。プログラムの初回でやりたいことがある人はスピーチでアピールを行い、同じテーマへ取り組みたい仲間を探すことができるんですよ。
なるほど。ひとりではできなかったことが、次は仲間となら実現していけるかもしれないですね。
板倉
そうですね。先程申し上げたように、自分に知識や経験が足りていない部分で、仲間の力を借りることができる。たとえば、私の場合はマネタイズの壁をどう突破するかなどですね。また、様々な視点が得られるのも大きなメリットだと感じました。
様々な視点が得られるメリットとは、どんなことですか?
板倉
私が「Drit」で提出した事業アイデアは、教育現場向けのサービスに関するものだったのですが、私は主に、教員目線から、その教育サービスについて考えていました。しかし現在のチームにはお子さんのいる方もいるため、サービスに対して保護者目線での意見をいただけたり、教育委員会と繋がりのある方がいたりもします。
また、私は体育会系運動部の出身ですが、文化部や部活動をやっていなかった人の視点が得られるのも重要ですね。ディスカッションの中で、様々な視点や手法を発見できる点が、面白いと感じているところです。

経験したからこそ、起業にこだわらなくなった。 やりたいことを、もっと増やしていくフェーズへ。
とてもいい経験をされていることが伝わってきました! 今後のチャレンジについてもお聞かせください。たとえば、「D-CAMPING」でブラッシュアップしたアイデアで再び「Drit」へ挑んだりも……?
板倉
そうですね。「Drit」は来年もぜひやってみたいと思っています。ただ「Drit」を経験したからこそ、起業がすべてではないのだと気づくこともできました。……というと、起業したくなくなってしまったように聞こえるかもしれませんが、そういうことでもなくて。起業だけにこだわらず、やりたいことをもっと増やしていきたいと感じているのが今なんです。
なるほど!やりたいことを増やしていくのは素敵なことですね。板倉さんがやりたいと感じるのは、どんなことだと思いますか?
板倉
人に感謝されたり、喜んでもらったりできること。ここはブレないと思いますね。私は学生時代チームスポーツに熱中してきたのですが、そこで学んだのは、自分ひとりでできることなんてないのだということでした。人と一緒に取り組み、人を頼ることで、何かを成し遂げられるのだと思います。だからこそ、人とのつながりや感謝を大切にしたい。感謝を大切にするからこそ、自分も感謝されるようなことで、世の中へ貢献していけたらすごく良いですよね。

※年次・所属部署は取材当時のものです。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。