
2023.09.27
2度の産育休後からマネジャーへ。経験を重ねて見えてきた、わたしのキャリアオーナーシップ。
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村岡 真理子 (むらおか まりこ)
新卒17年目
タレントシェアリング事業部
リクルーティングアドバイザー(RA)、RA企画、RA育成組織の立ち上げ、2度の産休・育休を経て、現在は営業企画のマネジメントを担当。全体像の把握と目的意識を持つことを大切に、多様なキャリアのあり方を体現している。
キャリアオーナーシップとは、自らのキャリアを主体的に考え、自分で決めること。「さまざまな経験をしたからこそ、その大切さが見えてきた」と語るのは、新卒入社17年目の村岡 真理子です。5度の異動、2度の産休・育休を経て、今の彼女の考えるキャリアを深掘りしました。

異動して、自分が感じた課題を解決したい!
今回は村岡さんのこれまでのキャリアヒストリーと、村岡さんご自身のキャリア観についてお話を聞きたいと考えています。
村岡
ありがとうございます。とはいえ、新卒入社の17年目で、5回も異動を経験しているので、かなり長いお話になってしまいそうですね。
営業も営業企画も経験し、育成やマネジメントもやっていらっしゃると聞いています。途中で育休も2回とられているんですよね。
村岡
そうですね。最初はリクルーティングアドバイザー(RA)という、企業をお客さまとする営業を担当していました。5年ほど営業を経験した後、RA営業企画へ異動。そこでは営業全体での戦略・施策の策定や、他部署・多職種との連携に取り組みました。その後は1回目の産休・育休を挟んで、入社したばかりの新人RAの育成を行う「RAカレッジ」を社内で立ち上げるプロジェクトに参加しています。
営業、企画、育成、とさまざまな仕事をしてきたんですね。
村岡
その後2回目の産休・育休をとったのですが、復職後からマネジャーを目指し始めました。マネジャーになってから育休をとるという人が周りに比較的多かったのですが、私は2人の子どものママになってからマネジャー職に興味を持ち始めたので、他の人よりは少し遅かったのかもしれません。
なるほど。RAからRA営業企画への異動では、キャリアチャレンジ制度を利用されたと聞いています。
村岡
はい。パーソルキャリアには、自ら異動希望を出せるキャリアチャレンジ制度というものがあります。それを利用しました。
異動の背景にはどのような想いがありましたか。
村岡
一言でいえば、RAの現状を変えたい! と思っていました。自分もひとりのRAとしてお客さまと向き合う中で、「もっとRAが効率よく仕事を進められる方法があるのではないか」「データベースを改善すれば価値提供できるお客さまを増やせるのではないか」などの課題が見えてきたんです。たまたま先に企画のポジションへ異動していた元上司と話した際に、「営業企画は営業全体に影響を与えられる仕事だから、村岡のやりたいこともできるよ」と教えてもらい、興味を持ったんです。そのとき、自分のキャリアは自分で変えようと考えました。

自分の価値とは? やりたいこととは? 考えることが、キャリアオーナーシップ。
村岡さんは育休を2回とられていますね。とる際や復職する際に不安はありませんでしたか?
村岡
これを読む学生のみなさんも気になる点かもしれないですね。私の場合は1回目の育休後、復職する直前にすごく不安がありました。子どもを預ける保育園がなかなか見つからなかったこともあり、「仕事に戻って本当にちゃんとやっていけるのだろうか」と考え込んでしまいましたね。
不安はどのように解消したのでしょうか?
村岡
正直に言うと、1度目は特に何かして不安が解消できたわけではなかったです。やってみるしかない!まずは復職してみよう! という感じですね。結果的には、やってみたら仕事で人と関わったり、成果を出せたり、集中したりできた。それが私にとっての仕事の楽しさだなと思えたんです。復職してよかったなと思いました。
2度目の育休時は違いましたか?
村岡
考え方が少し違ったように思います。目の前の子どものことや自分の復職のことにとらわれず、もっと自分の人生全体や未来のことまで考えるようになっていました。自分が組織にいる価値ってなんだろうとか、何がしたいんだろうとか。当時は育成やマネジメントに興味が出始めていたこともあり、自分の進みたい道が見えていたのであまり不安はなかったですね。
目の前の悩みだけにとらわれず、全体や未来を考えてみる。そこから自分のはたらき方やキャリアを考えるのは、理想的なキャリアオーナーシップのように思えます。
村岡
この姿勢、私の場合は営業企画を経験して鍛えられたかもしれないです。営業企画の仕事って自分だけで完結するものはなくて、自分の仕事が多くの人に影響する。だから全体を意識する視点は非常に鍛えられました。それから、他部署とも連携するので、常に目的意識を持って仕事をしないと連携が難しくなってしまうことも学びました。
村岡さんの経験した仕事そのものが、村岡さんのキャリア観をつくってくれたんですね。
誰かの成長は、 自分の成長と同じくらい嬉しいし、面白い。
育成やマネジメントに興味を持ったきっかけはどんなことでしたか?
村岡
RAカレッジを立ち上げて、RAの育成を担当した経験が大きかったですね。自分自身が仕事を通じて成長するのも楽しいけれど、誰かの成長を見ることもすごく面白いんだ、と気づきました。育成によって、誰かが気づきを得たり、変われたり。もっと「人の成長支援」に関する学術的な内容も学びたくなって、いわゆる「リカレント(学び直し)」のような形で会社の支援プログラムを使い、キャリアコンサルタントの国家資格も取得しました。
誰かの成長に携わりたいと考えて、マネジャーにもなろうと。
村岡
そうですね。2度目の産休・育休から戻ったとき、マネジャーを目指してみようと考えるようになりました。そして実際に復帰から1~2年後にマネジャーに昇格。RAカレッジは主に人材育成のみを担いますが、マネジャーは育成に加えて、売上などの戦略立案や組織運営なども担うポジションです。単純に育成が好きなだけではやれないので、結構苦労しましたね。
どのような苦労がありましたか。
村岡
マネジャーになりたてでプロジェクト統括の経験がなかった頃、チームのメンバーのほうが私よりも仕事に詳しいなんてことも頻繁にありました。辛いと感じることも多かったですが、積極的に周囲を頼りながらマネジャーとしても成長させてもらったと思います。メンバーに教えてもらうことや、上司にアドバイスをもらうことも多かったです。ひとつずつ諦めずに取り組みましたね。

自分が決めたときこそ、キャリアの最適なタイミング。
さまざまな仕事やポジションを経験してきた村岡さんですが、今後やってみたいことはありますか?
村岡
自分はこれまで幅広い経験をしてきた、いわゆる「ゼネラリスト」なのかなと思っています。ここからさらにできることを広げるために、また新たな領域を学ぶのか。それともこれまでの経験から極めたいものを選んで専門性を高めていくのか。それを2年くらいかけて考えていこうと思っているところです。もっと先の話でいうと、私は出身が関西のほうなのですが、将来的には地元で仕事をしたいですね。転職や起業という選択肢もありますし、副業で何かやるのも面白いかも。
村岡さんのさらなるチャレンジは続きますね! これを読む学生のみなさんが、自分のキャリアを考える上でも参考になるインタビューだったと思います。
村岡
そうですね。いろいろ経験することって、私はいいことだと思います。私自身、営業も企画も育成も経験して初めて「マネジャーやってみたい!」となり、次のやりたいことが見えてきました。経験は自分の可能性や選択肢を広げてくれるものだと思います。少しでもやりたいと思うことなら、まずは一歩踏み出してほしいかも。
まずはやってみることが大事なんですね。
村岡
でも、「どんどんやらなきゃ」「早くやらなきゃ」ってことでもないんですよ。今は羽を休める時期だと思うなら、自分が頑張れる範囲を決めてその範囲でやることも大事です。私も産休・育休後に、ママになって自分のプライベートや気持ちに区切りがついたタイミングでマネジャーになろうと決めました。キャリアに早いとか遅いとかはないですし、パーソルキャリアはキャリアに対する自分の意思を受け入れてくれる会社です。自分の人生を自分で決めて、そのために自ら行動することが、キャリアでは大事。私のキャリアだからこそ、私自身が考えることを大事にしていきたいですね。
※年次・所属部署は取材当時のものです。
監修者:HATARACTION!編集部
"はたらく課題"と"ビジネス"をつなげてとらえ、自分ゴトとして、その解決プロセスを楽しむパーソルキャリアの社員をご紹介します。